ハゴロモヤドリガ5令幼虫を付けて、元気に歩き回る
クズの葉上の繭、大きさは5mm
糸を広く吐いているものもある
繭の中から蛹が半分ほど出た形で成虫は這い出す
頭頂から尾端まで5mmと小さい
羽状の大型の触角が目を引く
休んでいる時は 触角は力なく下がる
ハゴロモヤドリガの寄生していないベッコウハゴロモ
観 察 月 日 2011 8、25 曇 30℃
観 察 場 所 横浜市 戸塚区 舞岡
ベッコウハゴロモを4匹見付け、幸運?にもその内の2匹に
ハゴロモヤドリガ幼虫が寄生していた事は前号に書いたが、そ
の幼虫も間もなく寄主を離れ、蛹化のため繭を作る5令幼虫で
あった。
茂るクズの葉を見て行くと、葉の表面や裏面に繭が幾つもあ
り、中にはヨモギの葉に、コンクリート面でもみられた。
繭を2個持ち帰り、大型のシャーレに入れて置いたところ、
Ⅰ♂が羽化した。見ると触角が大きく羽状に開いているのが目
を引く。広い空間の中で、♀のフェロモンをキャッチするのは、
大仕事なのだろうか。
ガの成虫の大きさは開長で言うが、標本にしないと計れない。
便宜的に頭頂から尾端までを計ると5㎜と小さい。野外で成虫
発見は困難とみえ、神奈川県昆虫誌では5例の記載に留まって
いる。
平野から低山まで普通にいる様だが、ハゴロモ科のベッコウ
ハゴロモ、スケバハゴロモ、アミガサハゴロモとはわりと出会
い、観察し撮影もしているつもりだが、今までハゴロモヤドリ
ガ幼虫の寄生には全く気が付かなかった。
実態としては(テングスケバも含め)、どの地域に、どの程
度棲息しているのだろうか。
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