足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1513 ~ スミナガシ幼虫の棲家 ~

2017年08月19日 | 昆虫

観 察 月 日   2017.8.13.曇 24℃

観 察 場 所   山北町 玄倉

 「こんな出会いがあったんですよ」Yさんがカメラのモニターを

見せた。そこには、車に轢かれたヤマカガシにスミナガシが一

匹、赤色のストローを伸ばして食事をしていた。もう一匹のスミ

ナガシが旋回している様子が動画に記録されていた。

 チョウと言えば花(蜜)を連想するが、種類によって色々で、ス

ミナガシは、小動物の死体や、糞に好んでやって来る。

 Yさんは玄倉の仲間で、熱心にタカを追っている人だ。「この日

は鳥の方は全く駄目でしたが、スミナガシの食事に出会え、それ

だけで満足でした」と。さすが自然観察者だ。

 スミナガシと言えば、今日歩く林道の中程に、ミヤマハハソの木

があり、去年も幼虫を見た。スミナガシは年2回発生、その2化目

に当たるので、気に掛けて歩く事にした。

 歩き出すと、悪天候が続くのにヘクソカズラが、明るく花を付けて

いたのでほっとする。ススキの葉が巻いているのが気になるとOさ

ん。セセリチョウの幼虫の棲家と食べ跡だ。

 種々の木と混ざりあった、ミヤマハハソの所まで来た。全体的に見

たが、何の変化も見えない。次に細かく見て行くと、幼虫は見えない

が、一枚の葉の先端部分を細かく切り、短冊状に吊るしヒラヒラして

いるのが見えた。一個見つかると次々に見つかった。筋状のなった

葉脈をルーペで見ると幼虫がいる。今年もスミナガシは無事だ。や

がて来る冬は蛹で越し、チョウのなるのは初夏の頃だ。

明るく咲く ヘクソカズラ。

ススキの葉のまるまりが 気になる。

ウズグモ クモは網の下で待つ。

スミナガシ幼虫の棲家。

幼虫が 解りますか。

チョウに成るのは 来年の初夏の頃。


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