足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1305 ~ キノコと カワセミの 春 ~

2015年03月10日 | 植物

観 察 月 日  2015.3.4.曇 17℃

観 察 場 所  厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)

 「そろそろツバキキンカクチャワンダケの出る頃ですね」Y

さんが明るい顔で私に話し掛けた。

 今日は午後ミニ観察会の会議があるので、空いている午

前は鳥の写真でも写そうとYさんと打ち合わせて、自然環境

保全センターに来ている。入り口広場の前に大株のツバキ

があり花を付け始めキノコの事が気になったのだ。早速ツバ

キの株の下を覗くと、茶碗形のキノコが目に入った。目が慣

れてくると、あそこにも、ここにもと数多く出ているのが見えて

きた。間違いなくツバキキンカクチャワンダケだ。

 昨年の春、キノコから発射された胞子は、落花した花の上

で発芽し菌糸を生じ、花の組織を分解しながら成長し、再び

ツバキの花が咲く春の季節が巡って来ると、キノコとなって現

われるのだと言う。

 積み上げられていた伐採木には見事なキクラゲが見られ、

気を良くして今日の目的である鳥を見ようと谷戸に降りる。が、

鳴き声は聞こえず静まり返っていた。

「今年は鳥が少ない」月並みの言葉を発してしまった。

 池の岸に行くYさんが立ち止まった。「カワセミが!」と告げる

様に私の方に振り向いた。レンズを向けると嘴の黒い♂と、少

し離れた枝に嘴の片方が褐色の♀がいた。2羽共じっと動かな

い。「♂が小魚を捕って♀にプレゼントすればいいのに」と空耳が。

 カワセミにも恋する春の季節が巡って来たのだ。

大株のツバキの地表を覗くと、茶碗型のキノコが。 ツバキキンカクチャワンダケだ!

積み上げられた枝には、綺麗なキクラゲが。

谷戸に降りると、カシラダカが餌を拾っていた。

「カワセミが!」小さな声で Yさんが・・・・

カワセミの♀が、枝に止まっていた。

カワセミの♂も・・・・・

カワセミの 雄と雌が近くに止まっていた。

                                      * 春は カワセミも恋の季節だ!! 

 


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