オオイタドリの葉が変化している。 どうしたの?
近づいてみる「 葉の裏に回ってみると
大型のアリが
胸の赤い ムネアカオオアリだ
アリマキもいるが 黒い点模様が気になる 何だろう?
黒点が背にあるのは 成虫。 ないのは幼虫だ。
夏の間は胎生で 自分と同じ娘アリマキを産み続ける
秋になると冬に備え 有翅の♂、♀を産む事だろう。
観 察 月 日 2013 9.11.曇 25℃
観 察 場 所 群馬県 水上町
神奈川県で見る背丈の小さいイタドリとは違い、茎は人の背丈
より高い3mにも伸び、林道の中央にまで張り出している。多雪地
でよく見掛けるオオイタドリで、日本海側要素の植物だ。
尚も進むと、葉が黄色や茶色に色付いたオオイタドリがあり、私
の好奇心がうずき出した。
オオイタドリの色付いた葉の裏側に回り、曇り日の中それでも幾
らか明るい空に透かして見ると、体長12mm程の大形で、胸の赤
いムネアカオオアリがいた。それも、何故か色付いた葉の裏に1匹
づついる。葉裏一面にアリマキもいるが、それよりも、真っ黒な点が
散りばめられている不思議な状態に目が釘付けになった。
眼が慣れて来ると、成熟したアリマキの背には黒い円模様があり、
若虫にはそれが無い。
調べて見ると“イタドリオマルアブラムシ”だ。南関東では、周年イタ
ドリに寄生し、胎生雌で越冬するとあった。寒冷地では、2次寄生は
オオイタドリで、1次寄生はクロウメモドキで、卵で越冬すると言う。
さればここ雪国では、夏の間は胎生で次々とクローンで増やし、降
雪近付く秋になると有翅虫が出現し、交尾した後産卵した卵が、深
い雪に守られ厳しい冬を越すのであろう。
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