足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1258 ~ ショウリョウバッタモドキ 物語 ~

2014年07月27日 | 昆虫

観 察 月 日  2014.  7.16.晴 30℃

観 察 場 所  秦野市 南矢名

 

2週間前は、ユウゲショウとヒメジョオンの花に誘われて

今日は、ユウゲジョウの花は終わり、ススキの株が大きくなていた。

ススキの株を揺すると現われたのは 意外にもショウリョウバッタモドキであった。

                                      上の画面 2匹いるのに気付きましたか?

色彩、体形、後足 ショウリョウバッタと違う。 何故だろう?

忍者モドキと名を付けたい!

ヒメジョオンの花は残っていたが モンシロチョウではなく モンキチョウと季節は進む

生き物達は 夏の季節に突入だ!

 初めてこの草原に入った時は、ユウゲショウとヒメジョオンの花に

誘われて足を踏み入れたのであった。それから2週間、今日来て見

ると、ユウゲショウの薄紅色は消え、ヒメジョオンも盛りを過ぎ、スス

キの株が一回り大きくなっていた。

 ススキの株を揺すると、幼いショウリョウバッタが跳び出したのは、

2週間前の時だ。今日はそのショウリョウバッタではなく、ショウリョウ

バッタモドキが何匹も跳び出したのは意外であった。一見ショウリョウ

バッタに似るが、透ける様な緑の体色、体長の二分の一にもある触角、

体の割には短い後足、まだ翅のない幼虫だ。幼虫の頃から一生を掛

けて生きるすべの体形や、色彩を獲得しているのには驚いてしまう。

それだけではない。ススキの葉表にいるのを見つけ、より細かく観察

しようと近づくものなら、“くるり“と葉裏に回り身を隠す。これがショウ

リョウバッタなら、長い足で跳び跳ね逃げるが、ショウリョウバッタモド

キはススキ等の茂みに依存度が高く、株から跳び出さない。そして、

葉裏から目や触角を僅かに覗かせて、こちらの様子を伺う。忍者モド

キと言う名を付けたい程だ。

 ススキやチガヤ等の草原が減少している現在、それに依存している

ショウリョウバッタモドキも減少の道を歩んでいる昆虫で、この草原も

何時宅地に変わっても不思議はない。今後も、このさして広くもない

草原と、ショウリョウバッタモドキを始め、バッタ類を追い駆けてみよう。

                                       草原の生き物は 不思議が一杯!

 

 


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