ツリバナだが 「これは大きい」
生藤山で
果実の裂開前は直径1cm程
水上のツリバナ
葉が大きい
エゾツリバナと呼ばれているものの様だ
観 察 月 日 2013 9.11.曇 25℃
観 察 場 所 群馬県 水上町
Yさん所有の山荘の敷地内を散歩していると、まるで小人の国の
リンゴを思わせるツリバナの果実が下っていた。
「これはすごい!」「これは、なんだ!」思わず顔を見合わせてし
まった。
今の季節は、里でも山でもツリバナの一番目立つ季節だ。生藤山
を歩いていた時も、雑木林の中から紅に染まったツリバナの果実が
浮き出て見えた。裂果した果実の中から橙赤色の仮種皮に包まれ
た種子を下げ、何とも美しかった。
並通のツリバナは果実が球形の時は、直径1cm程であるが、水
上のツリバナの果実は有に1,5cmもあり、球形なので相当の大き
さに見えた。
ニシギキ科ニシギキ属を見ると、ニシキギ・マユミを始め・・・ツリバナ
・マサキ等数種あるが、その中でツリバナの仲間を上げると、ツリバナ
の他オオツリバナとヒロハノツリバナがある。水上で出会ったツリバナは、
どれに含まれるのであろうか。
オオツリバナの果実は直径1,5cm、4~5に裂開して、鋭い稜がある。
ヒロハノツリバナの果実は直径2cmで、水平に張り出した翼がある。これ
は西丹沢のブナ帯にあり、尾根歩きの時出会っている。そこで稜も翼も無
いので両種とは違う。残るはツリバナで、果実よりも葉の大きい違いがあっ
た。北海道や本州の日本海側に見られる“エゾツリバナ”と呼ばれるもの
の様で、雪国特有の日本海側要素の植物なのだろう。
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