ヤマネコノメソウ全形
横長の皿状は 猫の目を連想
お茶をかてても種子は飛び散らない
種子と果は管でつながっていた
種子が飛び散った後には果の面には 管の跡が残っている
えま
雨を利用した種子の散布戦略でした
観 察 月 日 2012年 5月 5日 晴 26,5℃
観 察 場 所 厚木市 七沢 (県自然環境保全センター)
「どうして、ネコノメソウという名が付いたのだろうか」不思議で
ならない時期があった。花の盛りに植物を見ても、“猫の目”を
連想出来る物は無かったのである。
その後、種子が熟し果が2裂すると横長の皿状に沢山の種
子が現われ、それを目にした時、「これは、猫の目だ」と一人頷
いた事を覚えている。
横に切れ長の目に見たて、その中に褐色の種子がまとまって
ある形は、猫の目その物に見えてくるから不思議だ。
だが、次の疑問が湧いて来た。“種子はどんな方法で、散布する”。
皿状の上に乗っている種子は、雨粒によって打たれ弾かれ
、種子が飛び散り散布される事が考えられる。そこで、持ち合わ
せたボトルのお茶を雨水に見たててかけて見た。ところが、予想
に反して種子は動かなかった。
20倍のファーブルで見ると、小さな種子は果の壁と微細な
紐で結ばれていた。種子に養分を送り続けていた管なのである。
これでは、種子は簡単に動く筈はない。
連休中強い雨が降った。ヤマネコノメソウの群落へ行って見ると
、種子は無く果の皿は空を向いたまま。養分を送り続けていた
管は使命を終え種子は果の皿を離れて飛び散ったのである。
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