観 察 月 日 2017.11.4.晴 19℃
観 察 場 所 秦野市 千村
先月頭高山での観察会の下見に歩いた時、その途中に気
を引かれる雑木林があった。覗くと、茂った下草の中からオ
ヤマボクチの茎が何本か立ち上がり、枝分かれした先に幾
つかの蕾が目に入った。
「観察会当日は、きっと花盛りだよね」と話したのだが、当
日は台風の為中止になってしまった。
花が気になっていたのだが、3週間と4日振りに雑木林に
来てみると、残念な事に花期は既に過ぎていた。幾つか茎
を回り、咲き残った花を見付ける事になった。
頭花は直径4~5cm、黒紫色の筒状花。周囲の花は雌蕊
を長く突き出し、中心部の花は花粉を秘め、マルハナバチの
来訪を待っている。オヤマボクチは来年への続き話にしよう。
頭高山に向かう道に戻ると、タイアザミの花が今を盛りで、
花粉が塗されたマルハナバチが訪れている。腹部の裏に花
粉を集めたハキリバチの一種は、踊る様に筒状花を走り回る。
山道に入ると、空気の流れで小昆虫が横切ったのを感じた。
体が細く小さなホソミイトトンボだ。カメラで見ると、薄い翅を頭
上高く振り上げ飛び立つ力強さが写っていた。
秋羽化した個体で、成虫で越冬する。しかし、暖かい冬の日
13~14度にもなると活動し、微小な虫を捕食する。
秋、この季節、植物も昆虫も冬を体に描きながら、生きてい
るのだ。
その雑木林を覗くと オヤマボクチの花は・・・・・・
咲き残りをさがして・・・・・
それでも クモが潜んでいた。
タイアザミは今が盛り、マルハナバチが忙しくまわる。
ハキリバチもこまめに廻る。
コウヤボウキの花に マルハナバチが。
山道に入ると スーと ホソミイトトンボが。
成虫で 冬を越すのだ。
★ 秋の日を 数えながら 冬を待つ生き物たち・・・・
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