足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

  No.1531 ~ 冬に向かう虫たち ~

2017年11月10日 | 昆虫

観 察 月 日   2017.11.4.晴 19℃

観 察 場 所   秦野市 千村

 先月頭高山での観察会の下見に歩いた時、その途中に気

を引かれる雑木林があった。覗くと、茂った下草の中からオ

ヤマボクチの茎が何本か立ち上がり、枝分かれした先に幾

つかの蕾が目に入った。

 「観察会当日は、きっと花盛りだよね」と話したのだが、当

日は台風の為中止になってしまった。

 花が気になっていたのだが、3週間と4日振りに雑木林に

来てみると、残念な事に花期は既に過ぎていた。幾つか茎

を回り、咲き残った花を見付ける事になった。

 頭花は直径4~5cm、黒紫色の筒状花。周囲の花は雌蕊

を長く突き出し、中心部の花は花粉を秘め、マルハナバチの

来訪を待っている。オヤマボクチは来年への続き話にしよう。

 頭高山に向かう道に戻ると、タイアザミの花が今を盛りで、

花粉が塗されたマルハナバチが訪れている。腹部の裏に花

粉を集めたハキリバチの一種は、踊る様に筒状花を走り回る。

 山道に入ると、空気の流れで小昆虫が横切ったのを感じた。

体が細く小さなホソミイトトンボだ。カメラで見ると、薄い翅を頭

上高く振り上げ飛び立つ力強さが写っていた。

 秋羽化した個体で、成虫で越冬する。しかし、暖かい冬の日

13~14度にもなると活動し、微小な虫を捕食する。

 秋、この季節、植物も昆虫も冬を体に描きながら、生きてい

るのだ。

その雑木林を覗くと オヤマボクチの花は・・・・・・

咲き残りをさがして・・・・・

それでも クモが潜んでいた。

タイアザミは今が盛り、マルハナバチが忙しくまわる。

 

ハキリバチもこまめに廻る。

コウヤボウキの花に マルハナバチが。

山道に入ると スーと ホソミイトトンボが。

成虫で 冬を越すのだ。

★ 秋の日を 数えながら 冬を待つ生き物たち・・・・


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