2時間前にいたブドウスズメの幼虫
蛹化のため地上へ向かったのか姿がない
キアシナガバチが幼虫を捕まえた
幼虫が大きすぎて大変 肉団子にならない
羽を立てて 飛び上がる用意
重すぎて 飛びあがれない
観 察 月 日 2011 7、10 晴 28℃
観 察 場 所 山北町 玄倉
「キアシナガバチが肉団子を作っていますよ」
Rさんがアオキの葉影を指さした。
そこは2時間程前にヤブガラシにいたブドウスズメ終令幼虫
を撮影した所なのだが、蛹化するため地上へ向かった様でみつ
からなかった。
「今アオムシを捕えたばかりなのに」と再びRさん。私が覗
き込むと中程度の大きさのブドウスズメ幼虫が肉団子状態にな
り始めていた。
野外では、アシナガバチがイモムシ探しに草木の茂みへ入り
込むのをよく見掛ける。その時無作為に歩き、偶然出会った幼
虫を捕えているとは考えにくい。視界の利かない茂みの中では、
複眼よりも、触角のセンサーを使い幼虫の匂いか、それとも食
害された植物から出る匂い物質を捕える方が有効だと考えられ
るからだ。
ブドウスズメの幼虫に食害されても、逃げることの出来ない
ヤブガラシが、食害された傷口より出た匂い物質が、捕食者の
キアシナガバチに対して“SOS”の発信になっているのではな
いかとも思えるのだが、どうだろうか。
この日は、せっかく捕えた幼虫が大きすぎ、完全な肉団子に
もならず重量オーバーで飛び立つのに苦労をしていた。
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