足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

 No.1185 ~ エゾツリバナと呼ばれる ~

2013年10月01日 | 植物

ツリバナだが 「これは大きい」

生藤山で

果実の裂開前は直径1cm程

水上のツリバナ

葉が大きい

エゾツリバナと呼ばれているものの様だ

観 察 月 日  2013 9.11.曇 25℃

観 察 場 所  群馬県 水上町

 Yさん所有の山荘の敷地内を散歩していると、まるで小人の国の

リンゴを思わせるツリバナの果実が下っていた。

 「これはすごい!」「これは、なんだ!」思わず顔を見合わせてし

まった。

 今の季節は、里でも山でもツリバナの一番目立つ季節だ。生藤山

を歩いていた時も、雑木林の中から紅に染まったツリバナの果実が

浮き出て見えた。裂果した果実の中から橙赤色の仮種皮に包まれ

た種子を下げ、何とも美しかった。

 並通のツリバナは果実が球形の時は、直径1cm程であるが、水

上のツリバナの果実は有に1,5cmもあり、球形なので相当の大き

さに見えた。

 ニシギキ科ニシギキ属を見ると、ニシキギ・マユミを始め・・・ツリバナ

・マサキ等数種あるが、その中でツリバナの仲間を上げると、ツリバナ

の他オオツリバナとヒロハノツリバナがある。水上で出会ったツリバナは、

どれに含まれるのであろうか。

 オオツリバナの果実は直径1,5cm、4~5に裂開して、鋭い稜がある。

ヒロハノツリバナの果実は直径2cmで、水平に張り出した翼がある。これ

は西丹沢のブナ帯にあり、尾根歩きの時出会っている。そこで稜も翼も無

いので両種とは違う。残るはツリバナで、果実よりも葉の大きい違いがあっ

た。北海道や本州の日本海側に見られる“エゾツリバナ”と呼ばれるもの

の様で、雪国特有の日本海側要素の植物なのだろう。

 

 

 


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