足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

 No. 1520 ~ バイキンマンと呼んでみて!

2017年10月01日 | 昆虫

観 察 月 日   2017.9. 10.晴 28℃

観 察 場 所   山北町 玄倉

 林道にアブラゼミの♀が落ちていた。懸命に足を動かす

が、右に少し回転するがそれ以上の力は無い。翅も擦り

切れている。無事、産卵は出来たのだろうか。

 空は青く、空気はさわやか、チリも少ないのだろう。太陽

からの輻射熱は強いが、既に夏は過ぎセミの季節は終わ

っているのだ。

 道端のイタドリの花が、株によっては白く紅く目を引く。一

見乾燥している花の様に見えるが、昆虫が集まる所を見る

と、蜜が豊富なのだろうか。夏の頃だと昼寝をしているユマ

ダラエダシャクが、花の上を歩いてはストローを伸ばしてい

る。ヤマボウシ等の林の果実の実りには早いのか、アカス

ジキンカメムシが吸蜜に来ている。

「アンパンマンのバイキンマンが可愛いですよ」Rさんが呼

びに来てくれた。先程からススキの葉に食痕が見られたの

で、気にとめていたのだと言う。

 バイキンマンとは、私たち仲間の間で呼んでいる名で、実

はクロコノマチョウ幼虫の事だ。幼虫はススキの葉の裏か

ら頭を出して葉を食べ、あたかも窓から顔を出している状態

で可憐に見える。

 もう何年前の事だったろうか。或る日「この虫、アンパンマ

ンに出て来るバイキンマンにそっくりだわ!」当時小学生で

あったRちゃんがはしゃいで見せてくれた。私たち大人は気

に入り、それ以来バイキンマンと呼んでいる。そのRさんは今、

千葉大の教育学部で教師を目指して勉学中だ。

セミの季節は終わった。

イタドリにユウマダラエダシャクが。

アカスジキンカメムシもやって来た。

「バイキンマンが可愛いですよ!!」と。

近くの葉裏に もっと若い幼虫が・・・

ススキが映える 秋ですね!

★ 今年の秋も 玄倉は賑やかそうです。 


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