足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1511  ~ 8月 の 玄倉 ~

2017年08月16日 | 昆虫

観 察 月 日   2017.8.13.曇 24℃

観 察 場 所   山北町 玄倉

 

 若い頃には「梅雨明け 3日」と言う ことわざ があった。梅雨が

明けて3日や5日は晴天が続くと言われていた。だから、梅雨が

明け夏休みになるのを待ちかねて、高い山に出掛けた。それが

今年の天気は。

 やっと西丹沢の玄倉へ来たが、空は鉛色で夕暮れの様に暗い。

 「今年はネムノキの花のきれいなのを見た事が無かった」と言っ

たら「そうですか、私もきれいなネムノキの花を見ていません」と

Yさんから返ってきた。今年の天気と関係があったのだろうか。

 みんなが双眼鏡で見ているのでカメラを向けて見ると、鉛色の

空にネムノキの崩れた花の糸がモノクロ色に見え、クロアゲハが

翅をばたつかせながらストローを伸ばしていた。

 「あれ!ゴミ粒のようだと思ったら、動く?」ススキの葉の上か

ら指先に移した5mm程の小さな 何? 魔法の様に動き回る。

 気に掛けて見ていると、意外に見つかるアミメカゲロウの幼虫

だ。細かいがゴミの下を覗き込むと、柔らかそうな体に細い肢、

頭部の先には鋭い刺状の顎が突き出ている。弱弱しそうだが

小さな虫を捕える昆虫だ。食べたかすや、ゴミを背中に乗せて

いるのだが、何故か “つぶやき” を聞いて見たいと思いません

か?

 エビヅルの葉上にツユムシを見付けた人がいた。体長4cmで

ツユムシの中では大型だ。ホソクビツユムシで、山地の林縁で

見られる種類だ。よく見ると、右前足、左中足と後足が途中から

千切れている。何があったのだろうか。

ネムノキも天候に惑わされて。

灰色の空を クマタカが舞う。

それでも 季節はまわる。 (コボタンズル)

小さなゴミの玉が 指の上で魔法の様にくるくる回る。

葉の上に移して見たら 魔法は溶けて。

ホソクビツユムシ

★ 足が切れている。 どうしたのだろう?


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