足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No.1206 ~ 小川を泳ぐ シマアメンボ ~

2014年01月16日 | 昆虫

観 察 月 日  2014.1.1~2.晴 5℃

観 察 場 所  瀬谷区 瀬谷市民の森

 正月市民の森を水源とする小川を覗くと、水面を活発に泳いでいたの

はシマアメンボであった。

 子供の頃のアメンボの記憶は、季節は夏で突然の俄か雨が上がり、そ

の後に出来た水溜りを覗くと、何匹かのアメンボが水面を泳いでいた。ど

こから表われたのか不思議でならなかった。今になって思えば、背中に

羽を畳んでいる訳で、近郊にある池からでも飛んで来たのであろう。

 夏の日の思い出のアメンボは、水溜りであった訳で、止水域であったが、

正月の市民の森のアメンボは小川だから流れがあり流水域に棲むアメン

ボで、種も違うが性質が全く違う事になる。

 小川のアメンボの背中を注目すると、夏に見たアメンボと違い翅が無い。

そして、胸の表面に左右対称の幾何学模様が描かれている。これを拡大

して見ると、ミンミンゼミの胸部を見ている様だ。これと似た模様はセミに限

らず、種類としては離れているハンミョウの仲間、ゲンゴロウの仲間、等にも

見られ、昆虫の中でどのように採用され、どのように描かれてきたのか不思

議いっぱいだ。余談であるが、人間の世界を見ても、歌舞伎における特殊な

化粧法の隈取りも頭に浮かぶが、考え過ぎだろうか。

 今年は何事にも、“どうして”“何故”・・・と疑問を持ち、良く考える年にしよう。

冬の市民の森は静かだ。散歩の人も見えない。昆虫も、花も、枯葉色だ。

小川を覗くと、すいすい水面を泳いでいるのはシマアメンボだ。

アメンボの思い出は、夏の水溜り。

シマアメンボの背中に翅が?

胸の表面の模様を見ると小さなセミ? 不思議いっぱいの模様!

市民の森から出た所で、ムラサキシジミが おめでとう!

 

 

 

 

 


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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
頭が混乱です (渡邊純)
2014-01-16 21:28:10
こんばんは、丹沢湖ではいつもお世話になっております。
もちろんいつも新しい生き物を教えていただきましてありがとうございます。思えば先生ともっと早くお知り合えになればと後悔する日もございます。

今日見ました水生昆虫たちの強い生き様と、先日の丹沢湖でのガイドウォークの際でのシャチホコガ等の生き物を教えていただくほど、自分の頭の中にある既成概念が崩壊していく思いです。変温動物といえども冬でも気温が上がれば、ある程度は行動できるのですよね。お陰様で、新知識を頂くと同時に新たな疑問も湧いたりして生き物の世界の面白さと不思議さを教えていただくと同時に、自分自身の既成概念との葛藤がある事も告白せざるを得ない思いです。
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