足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1656 ~ つゆの中休みに虫は 3 ~

2019年07月22日 | 昆虫

観察月日  2019 7.10.晴 25℃

観察場所  秦野市 渋沢丘陵

 

 午後になると青空は一層広がり、陽差しの時間も長くなった。嬉しいのは

私だけではなく、生き物みんながそれを感じているのだろう。

 早速道端の刈り残されたノアザミの花に、アゲハチョウが飛んで来た。暫

く振りの御馳走なのか、花の中へ伸ばしているストローに力が入っているの

が解る。

 私の気分も晴々してきたので、散策路を外れ林の中の小道に入ってみた。

春先は地表にまで陽が届いていたのだろうが、林の中は薄暗い。           

林の木々を見上げてみると、落葉広葉樹の葉は広がり、天井を作ってい

る。足元に目をやると、オオバギボウシが大きな葉を精一杯広げ、花穂

を長く伸ばし薄紫の花を付けている。

 林の中を見回すと、草や低木に覆われ、その上を着きつ離れつ飛ぶ

キチョウが目に入った。

 「それ、キタキチョウの間違いでは!」の声が聞こえそう・・。

 「今日から、キチョウではなく、キタキチョウと呼びますよ」と指導員。

何の疑問も質疑も無かった或る日ある時のある観察会の一駒。これで

いいのか?私の頭の片隅に残っている。これは、又の機会に。     

ネムノキの幼木の葉先に一瞬止まり、すぐ舞い上がって再び止まり腹

部を曲げて産卵、後、飛び上がった。葉先には命が宿った白く輝く卵が

目に焼き付いた。

キチョウも今日の晴れ間を待っていたのだ。

午後になっても晴れ間、陽も差す。

ノアザミにアゲハチョウが やって来た。

散策路を離れて、林の中の小道へ。

林床を キタキチョウが飛ぶ。

ネムノキの幼木の葉に 産卵。

飛び立った跡に 卵が見える。

 

ルーペで見ると。