足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1652 ~ ウラギンシジミの産卵 ~

2019年07月01日 | 昆虫

観察月日  2019 6.25.晴 26℃

観察場所  清川村 宮が瀬 早戸川林道

 つゆの中休みだ。朝は一面雲で覆われていたが、宮が瀬

に着いた頃には雲も切れ、夏空に変わった。

 宮が瀬はクマノミズキの季節、路面に花の雨を降らせている。

 ウラギンシジミがすぐ目の前を踊る様に飛び過ぎたかと思

うと、路面に降りて吸水を始めた。昼食時にザックを道端に

投げ出して置いたら、汗の匂いに引かれたのか、ウラギンシ

ジミがやって来てストローを伸ばし始めた。

 今日はウラギンシジミの多い日だ。いつもは翅の表が赤い

雄に出会うが、今日は翅の表が鈍い白の模様の雌が多いの

が特徴だ。フジの若い蔓が巻き込んだ周囲を、ウラギンの雌

が旋回している。

 「まだフジの花の蕾も上がっていないのに、産卵するのは早

トチリだよ」私が何気なく呟くと、「フジの花は、もうとっくに終わっ

ていますよ」とRさんから、返ってきた。

 それは、私の頭の中で予期していなかった“ウラギンシジミ”の

フジの蔓への産卵“に一瞬戸惑ってしまったのだ。

 丹沢山麓を歩いている中で幼虫に出会ったのは、フジかクズ、

それも期間限定の蕾や花で、高エネルギーと言う理解の意識が

強かった。フジの若芽や若種子の利用があっても良い事だが、

その機会に出会わなかった。

 ウラギンシジミのその後の物語を見に、宮が瀬へ行って来よう。

雲が取れたら 宮が瀬は夏の空だ。

今日は ウラギンシジミの多い日だ。それも、雌が!

私の ザックにも!

フジの蔓に産卵。

産卵を終えると 飛び立った。

花を食べる幼虫。2018.8.19.撮影

戻って また産卵。

産卵した 卵。