足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

Mo. 1655 ~ つゆの中休みに虫は 2 ~

2019年07月19日 | 昆虫

観察月日  2019 7.10.晴 25℃

観察場所  秦野市 渋沢丘陵

 スーパーを覗いてみると、キュウリやナスの値段が高い。家の

菜園のナスやキュウリもならない。日照不足でナスは枯れそうだ。

庭で余暇に作っている遊び百姓は良いが、本業の農家の人にとっ

ては大変な事だ。

 畑では、種が終わったナタネの枯れた株が、山積みされている。

暫く振りの晴れ間に、農家の人も出て来て畑仕事に忙しそうだ。

それを見ながら舗装された道路を行くと、右から降りる丘を石済み

で止め、その上からコマツナギの茎が道路へ30cm程下がる様

に伸びている。葉の脇から赤紫色の花穂が立ち上がり、私の足

を止めた。

「出会ったのは、暫く振りの気がする」今日は囁く相手のいない

独り言だ。でも、空気の振動が伝わったのか、1匹のルリシジミ

がそれに応えて飛び立った。

 私はシジミチョウを目で追った。チョウは細かな羽ばたきで、

頭上を一回りすると、赤紫の花へ止まった。私はカメラを構えフ

ァインダーを覗いた。吸蜜かと思った私の頭は、ずれていた。

 今日は暫く振りのつゆの晴れ間だ。チョウだってやらなきゃな

らない事が山積みだ。花穂の上部の蕾に、腹部を曲げて押し当

て、探りながらの産卵を始めた。チョウは産卵し、葉上で休み、花

で吸蜜し、再び産卵し・・・半日程続いた。チョウもつゆの晴れ間

を、ずっと待っていたのだ。

つゆの晴れ間に、農家の人も忙しそう。

石積みの土手に コマツナギの花が!

空気の振動で ルリシジミが飛び立った。

そして産卵を 始めた。

蕾と蕾の間に 丁寧に産み込まれた 卵。

可愛い一令幼虫もいた。