足立直義の丹沢・大山山麓だより

生き物との出会いを楽しみに今日も山麓を歩いています

No. 1654 ~ つゆの中休みに虫は ~

2019年07月16日 | 昆虫

観察月日  2019 7.10.晴 25℃

観察場所  秦野市 渋沢丘陵

 「つゆの頃と言っても、時には“つゆの中休み“が、あるものだ。」

とぼやきを漏らしたら、「NHKの気象データー放送が良くなりました

よ。ご覧になったら」とRさんから返って来た。

 「今日一日は、晴れの時間がある」との気象データーに、運動不

足解消も兼ね、此処のところよく歩いている“渋沢丘陵”に急遽出

掛ける事にした。

 丘陵第一歩はスギ・ヒノキの植林地で林床は暗く、昨夜の雨の

雫も残っている。

 私の背丈程の高さ、水平に並ぶ葉の上に、ザトウムシが何匹も

歩いている。8本の細い足で中空に体を支え、未来の乗り物を思

わせる、魅力的な体形だ。

 白い3弁の花を付けるノハカタカラグサの群落が、濡れた地表を

覆う。黄緑色の葉上に、褐色の虫がここにも、あそこにもといるが、

暗くてよく見えない。ストロボ撮影をして見たら、小形のカマドウマ

の仲間であった。湿り気のある地表で見掛ける昆虫だが、30㎝

も伸びた葉上にいるのは、雨水の流れを避けているのだろうか。

 低木にオニドコロの蔓が、絡みながら伸び上っている。その葉上

に、ダイミョウセセリの幼虫が一部を咬み切って作った隠れ家が、

目に止まった。「ごめんね」と口ずさみながら中を見ると、コロリとし

た可愛い幼虫が覆いの部分の方に止まっていた。これなら、葉上

を雨水が流れても幼虫は濡れずに済むだろう。

 青空が広がり陽が射した。ブッシュから旧名ニセリンゴカミキリが

飛び出した。

一回り飛翔すると、ヒメムカシヨモギの葉にとまった。

 この次は、雨の日のフィールドを歩いてみよう。

渋沢丘陵は雲が多いが 青空も覗く。

葉の上を ザトウムシが歩く。

体が中空に位置し 長い第2脚で探り、1対の目で辺りを見る?

葉の上に カマドウマの1種が。

幼虫の 隠れ家。ダイミョウセセリ。

一番上のものを 開けて見たら、コロリとした可愛い幼虫が。

陽が出たら 飛び出した。

ヒメムカシヨモギの葉に 止まった。