観察月日 2019 7.10.晴 25℃
観察場所 秦野市 渋沢丘陵
「つゆの頃と言っても、時には“つゆの中休み“が、あるものだ。」
とぼやきを漏らしたら、「NHKの気象データー放送が良くなりました
よ。ご覧になったら」とRさんから返って来た。
「今日一日は、晴れの時間がある」との気象データーに、運動不
足解消も兼ね、此処のところよく歩いている“渋沢丘陵”に急遽出
掛ける事にした。
丘陵第一歩はスギ・ヒノキの植林地で林床は暗く、昨夜の雨の
雫も残っている。
私の背丈程の高さ、水平に並ぶ葉の上に、ザトウムシが何匹も
歩いている。8本の細い足で中空に体を支え、未来の乗り物を思
わせる、魅力的な体形だ。
白い3弁の花を付けるノハカタカラグサの群落が、濡れた地表を
覆う。黄緑色の葉上に、褐色の虫がここにも、あそこにもといるが、
暗くてよく見えない。ストロボ撮影をして見たら、小形のカマドウマ
の仲間であった。湿り気のある地表で見掛ける昆虫だが、30㎝
も伸びた葉上にいるのは、雨水の流れを避けているのだろうか。
低木にオニドコロの蔓が、絡みながら伸び上っている。その葉上
に、ダイミョウセセリの幼虫が一部を咬み切って作った隠れ家が、
目に止まった。「ごめんね」と口ずさみながら中を見ると、コロリとし
た可愛い幼虫が覆いの部分の方に止まっていた。これなら、葉上
を雨水が流れても幼虫は濡れずに済むだろう。
青空が広がり陽が射した。ブッシュから旧名ニセリンゴカミキリが
飛び出した。
一回り飛翔すると、ヒメムカシヨモギの葉にとまった。
この次は、雨の日のフィールドを歩いてみよう。
渋沢丘陵は雲が多いが 青空も覗く。
葉の上を ザトウムシが歩く。
体が中空に位置し 長い第2脚で探り、1対の目で辺りを見る?
葉の上に カマドウマの1種が。
幼虫の 隠れ家。ダイミョウセセリ。
一番上のものを 開けて見たら、コロリとした可愛い幼虫が。
陽が出たら 飛び出した。
ヒメムカシヨモギの葉に 止まった。