一顆明珠~住職の記録~

尽十方世界一顆明珠。日々これ修行です。いち住職の気ままなブログ。ときどき真面目です。

地獄の季節 ランボオ

2006年11月22日 | 
また見つかった、
何が、永遠が、
海と溶け合う太陽が。


独り居の夜も
燃える日も
心に掛けぬお前の祈念を、
永遠の俺の心よ、かたく守れ。


人間どもの同意から
月並みな世の楽しみから
お前は、そんなら手を切って、
飛んで行くんだ……。


――もとより希望があるものか
立ち直る筋もあるものか、
学問しても忍耐しても、
いずれ苦痛は必定だ。


明日という日があるものか、
深紅の燠の繻子の肌、
それ、そのあなたの灼熱が、
人の務めというものだ。


また見つかった、
――何が、――永遠が、
海と溶け合う太陽が。


『地獄の季節 ランボオ作 小林秀雄訳 <岩波文庫>』より抜粋


思い切りニヒリストですけど、ランボオって真の無頼派なのかもしれません。

また見つかった、
――何が、――永遠が、
海と溶け合う太陽が。

このフレーズが、かなりクール。

イカレテル、イカシテル。

しかも同じフレーズをサンドイッチしてるとこが憎い。

また見つかったのかよ。

しかも、永遠かよ。

海と溶け合う太陽かよ。

さまぁ~ずの三村風にランボオに突っ込みを入れたくなるのは私だけ・・・?


※↓よかったら一日ワンクリックして応援してください!
  みなさんのワンクリックがランキングに反映されて励みになります!

にほんブログ村 哲学ブログへ

応援ありがとうございました!

講演デビュー・・・結果は、及第点。

2006年11月22日 | 思い・お寺の活動
実は今日は講演デビューの日。

講演と言うのは大げさか・・・。

それほど大勢ではない。

定員20名のところ18名お集まりいただいた。

年齢層はやはり高齢者が中心。

平均すると70代くらいだろうか。

ほぼ2時間、休みなしで、ぶっつづけで話す。

内容は仏教の根幹『縁起』の教えについて。

一緒に私たちのご先祖様を遥かな過去にまでさかのぼりながら、無限のご縁に生かされている命の意味を考えていく。

わたしたち一人ひとりには、たかだか800年前(鎌倉時代)までさかのぼった時点で、すでに1兆人を超すご先祖様がいらっしゃる。

つまり私たちのご先祖様は無限にいるということ、そしてそのご先祖様のうち、たった一人でも命をつなぐことができなければ、いまここに私は生かされていないということ。

さらにさかのぼる。

人類の祖先→旧人→原人→原始哺乳類→爬虫類→魚類→単細胞生物→地球・太陽系→原子(水素原子)→ビッグバン(137億年前)

137億年前にビッグバンが起こってから現在まで、一度の途切れもなく無限の奇跡的なご縁と、無限のご先祖様が途切れなく命をつないできてくれたおかげで私がいまここに生かされているということ。

だから私たち一人ひとりの命には宇宙137億年の歴史が込められている。

私たちの命はわけがあって生まれてきたのであり、無駄な命も、無駄な人生もない。

この命は「私の物」ではなく、宇宙の無限のご縁からいただいた「預かりものの命」であるということ。

それが分かれば、人を簡単には殺せないだろうし、自ら簡単に命を断つこともできないはず。
どんな命であっても私の好き勝手にしていいものではない。

人生は、私の欲望をひたすら追い求めるためにあるのではない。

全宇宙のすべての存在がはてしなくつながって一体であることを覚れば、私もあなたも現れとしては区別できても、バラバラに存在しているわけではなく、関係性の中でつながっていると言うことが分かる。

そうなると、あなたの幸せがそのまま私の幸せになるような生き方を目指すようになる。

とまあ、このような内容のことを時に道元禅師の言葉を引用したりしながら、なんとか1時間半話し続けることできた。

結果はまあ及第点といったところ。

最近、成功や大成功ばかりだったけど、いつもそううまくいくとは限らない。

お施餓鬼の法話の時の方が、聞いている人数は圧倒的に多かったが、今回は講座というためか、こちらもかしこまってしまい妙に意識して緊張してしまった・・・。

緊張すると、論理性がなくなる。

話があちこちに飛んでしまう。

また今回は欲張って、まだ完全には自分のものになっていない話材を入れてしまったことも話をギクシャクさせてしまった原因かもしれない。

それでも、及第点なのは、熱意をもって話せたこと。

なんとか『縁起』を分かりやすく伝えたいという思いで話した。

参加者にも多少なりとも縁起の理法の意味が伝わったんではないかと思う。

それにしても今回の講演はよい経験になった。

反省点を踏まえ次回に活かしたい。


夕方からは、○○城址復興まちづくりの会の賛同者として、地域のセンターに発会式に行ってきた。

ここでも、衆議院議員Hさんや、県会議員Sさんに混じって挨拶をする役目がまわってくる。

この立場である限り、人前で話をすることからは逃れられそうもない。

元々大勢の人前で話すようなタイプではないのだが・・・というか苦手としてきたが、これもCallingなのだろう。

逃げることなく取り組んで行きたいと思う。

とりあえず、疲れたので黒糖焼酎をいただいて寝ます。

最近なかなかハードです。


※↓よかったら一日ワンクリックして応援してください!
  みなさんのワンクリックがランキングに反映されて励みになります!

にほんブログ村 哲学ブログへ

応援ありがとうございました!


般若心経勉強会

2006年11月22日 | 思い・お寺の活動
よくわかる般若心経 二七六字の本当の意味が見えてくる

PHP研究所

このアイテムの詳細を見る


毎朝の暁天坐禅のメンバーで般若心経勉強会をすることになった。

みんなけっこうやる気だ。

週1時間程度を考えている。

曜日、時間帯はまだ未定。

基本のテキストには本書を用いる。

難しいことを難しく説くのは比較的簡単なことだ。

難しいことを平易に説くことが難しい。

それができるということが、難しいことを理解していることの証左とも言える。

著者はまさに一般にも「よくわかる」ように手を替え品を替え、たくみな比喩を用いて、般若心経の「空」の教えを解説している。

それはひとえに、著者が「空」を深く理解していることの証明であろう。

ここで言う理解とは、言語による理解に限定されたものではない。

氏の真摯な求道の半生によって、身心にまで深まり定着した「空理解」と言っていい。

いや、「解空(げくう)」と言う方が適切か・・・。


とまれ「行学一如」。

われわれの学びと実践がひとつになっていくことを目指していく。

それはささやかなものかもしれない。

だが間もなく着実な一歩を踏み出そうとしているのだ。

いま静かな胸の高鳴りを覚えている・・・。


※↓よかったら一日ワンクリックして応援してください!
  みなさんのワンクリックがランキングに反映されて励みになります!

にほんブログ村 哲学ブログへ

応援ありがとうございました!






ちょい無気力→でも克服!

2006年11月21日 | 思い・日常
何か大きな行事を終えたり、大役を果たしたりすると、ふっと気が抜けてしまうことがある・・・。

つまり無気力。

今回もシンポジウム後のせいか、なんだかボーっとしてしまってなかなか仕事に集中できない・・・。

と言っても、なんだかんだそれなりに仕事はこなしているのだが、気持ちがすぐに散ってしまうのだ。

だから、こうして昼間っから記事を書いているわけなんだが・・・。

こんなときはどうするんだっけ。

しっかり学んでいるわけではないが論理療法的にいこう。

・このまま無気力でなんか得するのかな→なんの得もないよね。

・気力がないと仕事はできないのかな→それほど気力がなくてもとりあえず仕事をすることはできるよね。

・仕事を放置した状態で誰かが代わりになんとかしてくれるのかな→部下がいるわけではないし自分でやるしかないよね。

・ダラダラした無気力の自分が好きなのかな→嫌いだね(キッパリ)。活き活きと仕事している自分が好きだよね。

以上、トータルで考えたとき、「ボーっと無気力でいてもそりゃ構わないけどさ。なんの得もないんだし、早く仕事に取り掛かって少しづつ気持ちを乗せていこうよ。」という結論に達した。

なわけで、とりあえず塔婆書こうっと。


※↓よかったら一日ワンクリックして応援してください!
  みなさんのワンクリックがランキングに反映されて励みになります!

にほんブログ村 哲学ブログへ

応援ありがとうございました!



来年度園児数

2006年11月20日 | 思い・子どもたち
当園の来年度の総園児数が、市内私立幼稚園22園中、多い順で2番目になることが分かりました。

先日の園長会で配布された一覧表を見て思わず目を疑いました・・・。

7年くらい前までは、なんとか真ん中くらいだったのに・・・

ついにここまで来たかという感じです。

いろんな要因があるのでしょう。

とは言え率直に嬉しいです。

プレッシャーはありますが、地域のたくさんの子どもたちを幼児期において育成できると言うこと。

このことに大きな喜びを感じます!

このお寺の幼稚園に通わせられることに誇りを感じます!

おしっ!

頑張るぞ!!!


※↓よかったら一日ワンクリックして応援してください!
  みなさんのワンクリックがランキングに反映されて励みになります!

にほんブログ村 哲学ブログへ

応援ありがとうございました!

シンポジウム大成功!!!

2006年11月19日 | 思い・お寺の活動
シンポジウム『日本も緑の福祉国家にしたい―スウェーデンに学びつつ』が成功裡に終わりました。

会場提供者としては、大きな責任を感じていただけに心底安堵しています。

本当によかった・・・。

まずザックリと本シンポジウムの成果を先に言うと、これから日本において、スウェーデン型バックキャストに基づく環境運動のうねりを作っていくという合意形成が、ほとんどの参加者の上でなされたということだと思います。

以下シンポジウムに参加した雑感を述べます。

このまま日本がフォアキャスト式に経済拡大路線を進んでいくと、持続可能な社会は到底築けないということ。

従来の官僚主導のフォアキャスト的行政ではなく、政治主導の中長期の明確なビジョンを持ったバックキャスト的行政に移行することよって、国全体の方向性を変えていくということ。

そのためには、国を動かしていくリーダー(特に若い世代の)たちの意識の変容が必要であるということ(私はこの岡野先生の考えに全面的に賛同)。

環境問題は、現実にはあまり国民的関心を集めにくいが、実は環境問題こそ、福祉、教育、経済を包摂した中心的課題であるということ。

なぜなら、環境問題は、言ってみれば、われわれがよって立つ大地をどうにか持続可能にするということだからである。
つまり、すべての問題のコア(核)にある事柄と言ってもいい。
だから、自然環境をまともにしなければ、諸問題も解決しないのである。

だが、これまで日本は、すべての問題の本質にある、環境問題に抜本的に取り組むことを避け、福祉の問題にしろ、経済の問題にしろ、局所的に対症療法を施してなんとかその場しのぎをすることに汲々としてきたのではないだろうか・・・。

スウェーデンは、あらゆる事柄において徹底的な予防志向の国であると言われる。

つまり、困難な事態に陥る前に、あらかじめ数十年先を見据えて、今なにをすべきかを考えた施策をなんのためらいもなく実行に移せる国であるということだ。


以上、とりとめのない中途半端な雑感ですが、少し疲れているのでこれまでとします。


とにかく、成功してよかったです。

経験値、かなりアップ!!!

今月は、大仕事が信じられないほど多くて自分でもビックリです。

それを黙々とこなしている自分に拍手を送りたい(正当な自己承認)。

みなさんもよかったら拍手をくださいね・・・なんて

そして、実は近日中にな、な、なんと・・・この私が講演デビューします・・・

頑張りますぞ~!!!


※↓よかったら一日ワンクリックして応援してください!
  みなさんのワンクリックがランキングに反映されて励みになります!

にほんブログ村 哲学ブログへ

応援ありがとうございました!


すべてがうまく

2006年11月18日 | 思い・日常
回っているねとMさんに言われた。

そうかもしれないと自分でも思う。

いいぞいいぞ!その調子!

※↓よかったら一日ワンクリックして応援してください!
  みなさんのワンクリックがランキングに反映されて励みになります!

にほんブログ村 哲学ブログへ

応援ありがとうございました!

シンポジウム前日準備完了!

2006年11月18日 | 思い・お寺の活動
今日は二軒の法事のあと、13:00から21:30まで、シンポジウム「日本も緑の福祉国家にしたい―スウェーデンに学びつつ―」の前日準備を行った。

われながらなかなかタフだと思う。

スタッフの方たちも大勢来て、みんなで掃除に準備に走り回った。

ホールの床板もすべて雑巾がけ。

ふと永平寺時代の廻廊掃除を思い出す・・・。

私たちの思いが一杯詰まったシンポジウム。

会場もシンポジウムにふさわしい形になった。

いよいよ明日。

必ず成功する。

はじめは小さなコア(核)に過ぎないかもしれない。

だが、それを上手に転がして、大きな影響力を持つ運動にしていく。

私たちの社会をベターにしていくこと。

わたしたちのために。

こどもたちのために。

まだ見ぬ子孫たちのために。


明日は、われらがサングラハ教育・心理研究所の岡野守也先生、環境問題スペシャリスト小澤徳太郎氏、国立環境研究所理事 西岡秀隆氏、元国立環境研究所長 大井玄氏の4名がそれぞれの立場から環境施策に対する具体的提言をされる。

今回のシンポジウムは、そこで決められた、落としどころというか、ある意味合意ラインを参加者全体が共有することで、ひとつの環境問題に対する方向性、ひいては日本がこれから進んでいくべき方向性を明示し、具体的運動を展開していくという狙いがあるのだと思う。

だから、そのへんの意気込み、目指すところの高さが、従来の環境シンポジウムとは決定的に違うのではないだろうか。

とにかく明日!

頑張ろう!

※↓よかったら一日ワンクリックして応援してください!
  みなさんのワンクリックがランキングに反映されて励みになります!

にほんブログ村 哲学ブログへ

応援ありがとうございました!




『のだめカンタービレ』

2006年11月17日 | 
のだめカンタービレ (2)

講談社

このアイテムの詳細を見る


とりあえず今ハマってます・・・

要は音大生の学園ドラマ♪

笑いのセンス最高☆

クラッシック好きの人も、そうでない人も楽しめるでしょう。

主人公の「のだめ」、野田恵がかなり天然で可愛い。

なんつ~か、おおボケだけどキュートなんです。

とりあえず時間がないので今日はここまでにします。

ではでは・・・

あ、テレビドラマの「のだめ~」も面白いです。

キャラが漫画に忠実。

のだめ役の上野樹里ちゃんも可愛いです。

ではでは・・・

※↓よかったら一日ワンクリックして応援してください!
  みなさんのワンクリックがランキングに反映されて励みになります!

にほんブログ村 哲学ブログへ

応援ありがとうございました!

第1回写経会成功!

2006年11月16日 | 思い・お寺の活動
今日は当寺にて記念すべき第1回写経会が開かれました。

なんと13名の参加。

人数的には成功です。

みなさん初心者の方が多かったようですが、熱心に写経していらっしゃいました。

はじめに聖観世音菩薩の掛け軸前に線香を立て、一同で、四弘誓願、般若心経を唱えてから写経をはじめます。

10:00~12:00まで。

みなさん一枚は写せたようでした。

実は、私も写経をするのは高校の時以来。

とても新鮮に感じました。

月並みな言い方ですが、やはり心が落ち着きますね。

雑念がスーッと消えて、心がなんとも爽やかになります。

みなさんも心なしか清々しいお顔をされて帰っていかれました。

これからも地道に継続して行こうと思います。


※↓よかったら一日ワンクリックして応援してください!
  みなさんのワンクリックがランキングに反映されて励みになります!

にほんブログ村 哲学ブログへ

応援ありがとうございました!