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machaの浅学妄想

今、感じたことや想うことを書いておく。

杭工事

2015-10-21 | Weblog
昔はコンクリート杭をディーゼルハンマーでガンガン打ち込んでいた。ハンマー一打撃あたりの貫入量で強度は決まるので杭が利いているかそうでないか明確に分かる。当然、杭はまちまちの高さに止まり、基礎工事の掘削した後に切断する。

近年は、騒音や振動の規制が厳しくなり、セメントミルク工法という穴を掘ってセメント液を注入して杭を沈める工法が主流になった。あらかじめ地盤調査の結果から決めた長さの杭を所定の深さに埋めるのだから、高さは一定で後で切断する必要がない。しかし、地盤調査と言っても数十本の杭の全箇所をする訳ではなく、1か所か2カ所、良くて4ヶ所程度。強固な支持地盤が平らなんてことの方が珍しいはず。

杭打撃工法で2m隣の杭と深さが1mも違うこともあった。谷間を埋めた造成地なんてところでは支持地盤が傾いているなんて当たり前のことだ。だから支持地盤に届いていなくて強度の足りない杭は無数にあるはず。それでも破壊に対しては3倍程度の余裕があるのでよほどのことがない限り壊れはしない。

建設現場の杭工事は地盤という自然が相手なのだが、工期や材料や予算が決められていて現場の意見が通らない。コメの不作やサンマの不漁と同じように杭工事も自然相手だということを考えて、変更があることが当たり前というように考え方を柔軟に変えないといけない。
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