奥只見ツーリング

ビッグバイクに乗る会社の後輩をツーリングに誘っていたが昨日キャンセルになったので、一人で出かけた。元々一人でも行くつもりだったが、他県出身の私はこのあたりの道に詳しくないので、心細くて誘っていた。

昨日は深夜12時過ぎに寝たのに、今朝は新聞配達より早く四時半に起きてしまった。妻は遠足の日の子供みたいだと笑って言う。六時頃まで布団の中で地図を見たりパソコンで天気予報を見たりして、起きてからバイクを少し整備して七時半に出発した。天気は曇り。夕方からは雨の予報。

行き方は加茂から国道290号で下田栃尾経由入広瀬、この道は道幅も広く交通量は少なめ大きなカーブが気持ちいい。
Ｔ痔路を右に曲がって252号で小出まで、17号線をちょっと通って352号線へ

352号で奥只見湖方面に。トンネルばかりのシルバーラインは二輪は通行禁止なので、まっすぐ枝折峠（しおりとおげ）に向かう。これが国道？高速道路の一車線より狭いじゃないか。曲がりくねって谷底を怖がって崖に寄り添うように道が続く。突然眼前が広がり見上げると雲の上に三つの頂が鮮やかに迫る。これが八海山か。神々しい。（どうやら越後駒ケ岳を北から見ていたようだ。大障壁と雪渓が有名とか）

銀山平と奥只見湖を過ぎ奥只見湖に注ぐ只見川を遡る道沿いに尾瀬まで何十何キロの道標が目に付く。docomoの携帯がかけられる場所の表示が数箇所あった。道路は沢の水が横切っている所が二十箇所くらい。長さ３００ｍの照明の無い真っ暗なトンネルの中でヘッドライトが切れてしまった。あわてて停車。怖い。かろうじて上向きだけは生きてて助かった。このバイクはオフロードでバッテリーが無いのでエンジンが止まると真っ暗。

酷い山の中に来てしまった。すでに家から１１０キロ近く走っている。ガソリンがもつのか。通常１６０キロ位でガソリンを入れていたからガス欠が心配になってきた。この国道はガソリンスタンドの無い区間が７７キロだそうだ。低いギヤでしか走れないからガソリンも早くなくなるだろう。無人の山小屋がみられるあたりで福島県に入ったようだ。福島県側のほうが人の気配がする。

寒い。Ｔシャツの上に厚手の長袖、ヤッケも羽織っているが寒い。たまに日がさすが寒い。吐き気がしてくる。合羽を持ってきたので着ようと思うのだが気があせって止まる余裕が無い。ようやく尾瀬も近くなって登山客の乗り捨ててある車が見え出したところで合羽を着た。あとで調べたらこの国道の尾瀬の入り口の御池という辺りで標高1535ｍだそうだ。台風通過後の北風のせいもあったのか、どうりで寒かったわけだ。

尾瀬の入り口を過ぎてセンターラインのある道になった。
檜枝岐村（ひのえまたむら）に来たら都会に来たような気がした。車が二台止まるのがやっとのＪＡのガソリンスタンドがあった。すでに165ｋｍ走った。

体が冷え切っている。ここらは温泉が多い。入湯料850円の小豆温泉に入る。午前11時。広い風呂場に狭いが良い香りのサウナがあった。これで体を温めてからゆっくり色んな風呂に入った。露天風呂ではざわざわと木の葉の音が蝉時雨のように包み込む。

風呂を上がって畳の広間でお昼を食べ寝転んで休んだ。起き上がった時メガネのフレームのネジの付け根の部分のロウ付けが壊れた。店の人にお願いしてセロハンテープと瞬間接着剤をいただいて手伝ってもらってフレームとレンズをくっ付けて応急処置をした。眼鏡にショックを与えないようにして田子倉湖方面に向かった。

田子倉湖と六十里越は前に一度、車で来たことがある。急勾配の九十九折りのカーブを楽しんで三時には家に着いた。天気も持ってくれた。

あと何回ツーリングができるのだろうか。若い頃は泊りがけで何度もツーリングをした。バイクにテントを積んで行ったこともある。

今回はCRM250という軽くてトルクのあるバイクだったからこそ行けたと思う。ビッグバイクの後輩は来れなくて正解だった。走行距離326km。

ディーゼルエンジン

仕事で使ってる車の燃費がここのところ５回連続でリッター当り１９ｋｍを越えている。車はディーゼルのカローラバン。走行距離はもうすぐ２０万キロになる。

このディーゼルエンジンはロシアでは人気で中古車がたくさん渡っているそうだ。

ディーゼルエンジンは排気ガスの問題で日本では評判が悪いが、ヨーロッパでは「クリーンディーゼル」と評価が高い。ディーゼル燃料の精製度が違うようだが日本でもやればできる。二酸化炭素の排出量もガソリンエンジンより低いから環境に優しいし、燃費が良いから資源の無駄遣いもおさえられる。

ガソリンハイブリッドよりディーゼルのほうが燃費が良いのだからディーゼルハイブリッドになったらガソリン消費量が半減する。

東京スポーツ

東京までの二時間の新幹線の暇つぶしに缶コーヒーと「東京スポーツ」を買った。
隅から隅までおもしろい。

相撲協会の大麻事件が書かれていた。大麻自体はそれほど毒性はなく、吸うこと自体は罪にならないそうだ。そういえば海外にいたとき、ある日本人コックは吸っていたし私も勧められた。海岸では現地人に声をかけられたこともある。

それでも日本では麻薬なのだから、キッチリした対応が求められる。相撲協会のガンである北の湖理事長は自分の弟子をかばおうとしている。それに対して役員以外の親方との対立が生じている。

一般新聞では相撲協会の中で意見が対立しているがどのような決着がつくのだろうかと意見を言えていない。東京スポーツはこの事件で世の中の常識とかけ離れているのが相撲協会幹部だけなのか相撲会全体に及んでいるかが分かると書いている。初めから相撲協会幹部を非常識と決め付けている。

東京スポーツはスタンスと意見を持っている。皮肉と俗的常識ではあるが的を得ている意見を書くから気持ちが良い。残念ながら教養が足りない。

今の時代、教養に裏付けられた意見を言うものがいない。
昔なら、今東光、小林秀雄、存名の中曽根康弘。
三島由紀夫が生きていたらと思う。

毎日新聞が東京スポーツのような感性を持ったら良い新聞になるのだが。