離岸流

私の故郷九十九里浜では離岸流のことを「みお」という。
大人から危ないから近づくなと言われているので子供は近づかない。
海岸でむしろを被された土左衛門を見たり、漁師が死んだりの話を聞いているので海は怖いものと思っている。

「みお」は漁船が海に出る場所でもある。砂浜の遠浅の海岸を「押っぺし」と呼ばれる男や女が船を押す、コールタールを塗ったワイヤーや井桁？も使って船を出す。そんな光景も昭和４３年ころで終わったように思う。

九十九里浜は昭和三十年代までは青木繁の絵のような世界が残っていた。
東京オリンピック以降の高度経済成長時代に九十九里も次第に観光地化されていった。海辺を近所の漁師の爺さんが全身真っ黒真っ裸でちんちんの先を藁で結んだだけで歩いて来る。都会から海水浴に来たお嬢さんたちがびっくりしてきゃーと叫んでいる。

２ちゃんねるで論争をしていて「みお」の中を岸に行こうとしているような感覚を思い出した。

壮年研修会

○○教会は女性が主役で海外宣教に長期間出たりする。南米、北米、韓国と家の奥さんもあちこち出かけている。どこの家も旦那は子守で留守番。

そんな脇役の旦那連中は教会専従から中途で一般社会に出たので大した仕事にもつけない。社会でも家でも脇役。

私の所属地区では年に三回くらい壮年研修会というのが行われる。温泉付の安い宿泊施設で前泊して研修会にでる。二日目の研修だけ来る人が大半だが、あえて前泊する人も結構いる。私も前泊組だが、温泉に入ったり、様々なゲームが用意されていて皆楽しんでいる。私は麻雀。二卓用意されていて安いレートだが気心が知れた人との対戦なので観戦者もいて和気藹々とした中でも真剣で楽しい。ほとんど徹夜。二日目は立派な講師をお呼びしての研修会なのだが睡魔との戦いに勝ったり負けたり。

秋になって涼しくなったらどうかとゴルフコンペの誘いも受けている。
男性○○教会員の活躍の時はいつなのだろう。そう遠くはないと思うが。
男は遊んでいても、いざという時に備えて待っていればいいのかもしれない。

自己主張

性格が変わった。
決断力がなく、優柔不断、人の意見に振り回される。
そんな私が最近は自己主張するようになった。
（「もとからだろう」と冷やかさないこと）

２ちゃんねるでちょっと名物男になってしまったし、
現場でも意見を通すし、若い連中に遠慮なく注意するようになった。

去年のクリスマス会で大勢の前で伴奏ながらギターを鳴らしたあたりからか。
去年、英検二級をとったことも自信になっているのか。

ばらばらな知識や経験がまとまって、力になってきている感じ。
今は青少年の教育に関心があり、しだいに環境が整いつつある。
意識をすると環境がついてくる。

景品付き大学案内

高３の息子にたくさんの大学からダイレクトメールが来る。
資料請求の方もれなく図書券があたるとか、ゲーム機とか電子辞書とかも当たる。
漫画雑誌の景品と変わらない。

学校見学に来るとランチが付く、写真付きメニューまである。
大学は飽和、生徒は少子化で減少。
進学率は５０％、専門学校も入れると７０％。
割り算が出来ない高校生が多くて困ると昔、ある校長が言っていたが、
いまでは割り算の出来ない大学生も多いんだろうか。

息子は指定校狙いで二年の後半から急に勉強を始めた。打算的に。

希望教育

県高等学校PTA連合会総会に出てきた。
木原雅子准教授（助教授）の講演が良かった。

エイズの予防教育が専門だが、教育経験を積み重ねながら、それだけでは効果が薄いことを発見し、ＷＹＳＨ教育というものを提唱し実践している。
ＷＹＳＨとはWell-being of Youth in Social Happiness の略。希望教育ともいう。
ビデオを撮ってきたので、地区ＰＴＡで保護者に見てもらいたい。

セックス情報がメディアに氾濫している。逆に純潔教育をしようとすると市民団体から反対の声が上がる。このために青少年の妊娠性病が増えることに歯止めがかからない。行き着くところまで行ってやっとこのごろ揺り戻しが始まりかけたようだ。

大人たちが韓国ドラマにはまっている。私もはまっている妻を馬鹿にしていたが「ホジュン」をちらと見たら、時間を忘れて何日もかけて最後まで見てしまった。
道理という言葉がよく出てくる。金よりも命よりも大切なのが道理。
「冬のソナタ」は純愛。
韓国ドラマは忘れていた心の姿勢を思い出させてくれる。

青少年には純愛教育をしたらいいと思う。
結婚するまで性関係をもたないということが常識となれば、
男女の節度ある交流が進み、楽しく有意義な青春が過ごせると思う。