本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである
(2020/03/25 初回アップ。2023/06/05 修正の上、再アップ)。
あまり知られていない山だが、5月22日、真昼岳に登ってきた。
標高は1060mと低いものの、麓からテクテクなので太平山(こちら)と同様、けっこう登りごたえがあった。
山麓から見た真昼岳。
足弱のワタシは当初、楽な峰越林道からアプローチするつもりだったが、
あいにく通行止め(秋まで続くとか)なので昔からある赤倉沢ルートを辿る。
非合法マップ。今回歩いたのはオレンジの破線。
何ゆえ今頃、真昼岳なのか。
花咲く羊歯(シダ)とも言われる珍草、オサバグサを見たかったからだ。
最近よく見ている山の花関係facebook上にそろそろ見頃との投稿があったので、この日に決行した。
登山口から歩き始めてすぐの沢沿いには格別珍しい花はなかったが、
アズマシロカネソウがうじゃうじゃ生えていたのには少々驚いた。
森林帯に入ると花は少なくなり、有っても地味なものばかりだった。
アズマシロカネソウの実姿
イチヨウラン
ブナ林に入り、早くもオサバグサが!
途中のブナ林
シシガシラ
と思ったが、残念、純正羊歯のシシガシラだった。
その後もずっと森林は続くが、新緑期のブナ林はとてもいい感じだった。
ヤセヅルまで登るとやっと眺望が開けた。
真昼岳の北に連なる和賀岳や秋田駒、そして手前の山、ブナのモコモコが素晴らしい。
ヤセヅルから和賀岳、秋田駒ヶ岳(左奥)を望む。
オオイワカガミだろうか。
オサバグサ
念願のオサバグサに会えたのは、山頂がだいぶ近くなってからだった。
個人的にはこの花は亜高山帯針葉樹林に群生しているものと思っていた
(早池峰山薬師岳ではアオモリトドマツ林に生えている。⇒ こちら)
が、ここでは林ではなく笹薮の下だった。
笹が刈り払われた登山道脇では小規模ながら群生しているところもあった。
オサバグサの小群生。
ここでオサバグサ Pteridophyllum racemosum のプロフィールを。
ケシ科の一属一種(オサバグサ科とされたこともある)。葉は櫛の葉状に深く裂け、ある種のシダの仲間のように見える。
機織りの筬(おさ)に似ていることからこの名が付いた。日本固有種で本州の中部地方、東北地方に分布。
亜高山帯針葉樹林の林床、林縁に稀に生える。山野草として栽培されることもある。
真昼岳山頂に到着。
南西方向に遠く鳥海山が。
こんなによく晴れているのに、山頂部が霞んでいたのは残念だった。
仙北平野(横手盆地)の眺めはまあまあだった。
北側を望む。和賀岳と秋田駒ヶ岳(左奥)。
南側を望む。女神山(956m)は意外に厳しい表情を見せている。
山頂付近で見た花。
シラネアオイ
ミツバオウレン
エチゴキジムシロ
右上の黄花ははじめミヤマキンバイかと思ったが、正しくはエチゴキジムシロと後で知る。
以上。
真昼岳は秋田市自宅と横手実家の往復に必ず見ます。低いですが、立派な山です。山頂からの展望が良く、他では見かけない珍しい花が産するなど、もっと登られていい山だと思います。
真昼岳upありがとうございます。シラネアオイがとてもきれい
7月初めに登る予定なんです。この山日記は5月のものですね? 7月じゃ花は期待薄!?
本投稿は2020年にアップしましたが、当時は読む人少なし・・・だったので、
最近、手直しし、再アップしました。
七月初めだと、イブキトラノオのシーズンですね。
例えば↓
https://blog.goo.ne.jp/mouura2/e/f1ac40a65bb44b07f40c65f70bed773f
シラネアオイは残念ながら6月初めがリミットです。
七月にシラネアオイが見られるのは、秋田駒ヶ岳のムーミン谷くらいでしょうか。