モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

2017年四回目の早池峰山(2017年8月3日)

2023年08月14日 | 早池峰山

本記事は自ホームページの旧記事をブログ用にリメイクしたものである。


今年、早池峰山に登るのはこれで四回目だ。

前回(7月20日)、訪ねてからまだ半月しか経っていないが、
8月になって秋めいた花も咲き出しているのではないかと思う。

今日の天気は河原坊から歩き出した途端に晴れ出し、
一合目の御門口付近ではご覧のように青空になり、向かいの薬師岳もよく見えたが、
その後はすぐにガスってしまい、景色はほとんど見えなくなった。
よって今回は花の羅列になるが、真夏には珍しく熱中症の心配の要らない山行きになった。
 

早池峰山特産種のひとつ、ナンブトウウチソウと薬師岳。一合目の御門口付近にて。



たぶん今年は今回で最後かもしれないので、低いところから順に花をピックアップして行く。

小田越から針葉樹林帯を歩き出すと、カニコウモリがやっと咲き出していた。


カニコウモリ  

 
                                                                                                                 ミヤマハンショウヅル 



森林限界付近で真っ赤なクルマユリを見た。上にも咲いているのかなと思ったが、それきりだった。




キンロバイは前回(7月20日)よりも花数が増えたように感じた。



ナガバキタアザミ
 
                                                                                                                  ホタルサイコ


ナガバキタアザミは北海道には多いが、本州では早池峰山だけと聞く。

今回、花を期待して行ったのだが、まだ蕾しかなかった。個人的には先週、大雪山で見たので良しとしよう。
しかし印象はだいぶ違っていた。

ホタルサイコは前回、登った時も少し見かけたが、今回は森林限界付近のあちこちで咲いていた。

続いて現れたキキョウ科はミヤマシャジンだろうか。もしそうだとしたら北東北では珍しい花。



ハヤチネカラマツ?

(一緒にホタルサイコやたぶんハクサンシャジン)  
 
                                             オヤマソバ


更に地味な花ばかり続くが、

いずれも早池峰特産か東北ではここでしか見られない花ばかり。

紅葉しかけたミヤマヤマブキショウマとホソバツメクサ



カトウハコベは蛇紋岩植物の典型として知られる。
前回、山頂付近で初めて遭遇したが、花付きがよくなかったので写真は載せなかった。

今回は山頂付近の他に御門口付近でも見つけた。
こちらも花付きはイマイチだったが、一応、掲載させて頂く。




ミネウスユキソウはまだ健在だった。 

ミネウスユキソウ 
 
                                                                                                      イブキジャコウソウやタカネナデシコ


今回は斜面のあちこちでピンク色の花が咲いていた。

イブキジャコウソウ




タカネナデシコのピンクが特に目立った。
地元の詳しい方によると今年はこの花が当たり年らしい。




竜ヶ馬場付近の緩斜面には、前回(7月20日)もそうだったが、
サマニヨモギとチシマフウロが多い。




サマニヨモギ
 
                                                                                          チシマフウロ


ヨモギの仲間は風媒花だとばかり思っていたが、

サマニヨモギにはアブの仲間が盛んに訪花していた。このレベルだと虫媒花としても十分やっていけるようだ。

天狗の滑り岩鉄梯子。
今回はそろそろ盛りを迎えたナンブトウウチソウを添えて。
 



 

前回(7月20日)、初登場したミヤマアケボノソウ。
南斜面にも多いが、山頂部には大株が多く、今頃が盛りだった。

ミヤマアケボノソウ
 
                                      ミヤマアケボノソウ(右にミヤマアズマギク咲き残り)


ミヤマアケボノソウ(上の方にナンブトラノオの古花)

 

                                           ナンブトラノオ咲き残り



ナンブトラノオは開花期間の長い花だが、さすがに八月になると少なくなる。
しかし山頂稜線を剣ヶ峰の方に向かったら、岩陰にまだ新鮮な物が有った。 

ミヤマダイモンジソウ



もう終わりかなと思っていたハヤチネウスユキソウだが、山頂稜線ではいまだに新鮮なものが残っていた。 

ハヤチネウスユキソウ   
 



南斜面の咲き残り。




何度も申し訳ない。
他の山では見られないコンビネーションなのでもう一枚。

ミヤマアケボノソウとハヤチネウスユキソウ
 
                                                                     カンチコウゾリナ


稜線を西の方に歩いたら・・・

ハクサンシャジン。右端にタカネウスユキソウ 。



タカネヤハズハハコ(タカネウスユキソウ) 
 
                                         チシマギキョウ咲き残り


以上。


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