モウズイカの裏庭2

秋田在・リタイア老人の花と山歩きの記録です。

和賀山塊を西から望む。

2024年02月12日 | 和賀岳・真昼岳

(本頁は「和賀山塊を北から望む。」の続きである。) 

秋田県の南東部には横手盆地という広大な盆地がある
(最近、「日本一広い盆地」だと聞いた)。

その北半分は盆地なのに「仙北平野」とも呼ばれる。
この平野の東側にいきなり1000m以上の標高差で立ち上がり、
数十キロにわたって南北に連なっているのが真昼山地だ。
この山地は和賀山塊とその南に続く真昼岳などの山々から成る。

2018/12/02 大曲の西山、大平山(姫神山)から真昼山地を望む。


平地と山地の間に前衛的な低山や丘陵が無いので、
この山地は仙北平野のどこからでも眺めることが出来る。
和賀岳のあたりを拡大してみる。

2018/12/02 大曲の西山、大平山(姫神山)から和賀岳界隈を望む。



ところが細部、和賀山塊のパーツレベルになると、名前がさっぱりわからない。
雪がしっかり積もってから、再度、山座同定に挑戦してみる。

2016/03/04 大曲郊外から和賀山塊を望む。



ここで参考マップを二枚。







仙北平野の北の方から眺めて行くことにする。

2024/01/20 大仙市北部から見た白岩岳(左)と小滝山。



大仙市北部(旧中仙町)長野付近まで南下すると、和賀岳が見えて来る。
平野も広くなり、この山塊を眺めるにはとても良い角度、場所になる。
あまり自信は無いが、山座同定を試みた。間違っていたら、ご指摘願いたい。

2018/03/07 大仙市北部から見た和賀岳から甲山への連なり。



和賀岳とそのすぐ手前(西側)の山々との関係がやっとわかるようになって来た。
しかしこの山地は近づきすぎると、前衛の山に隠れてしまい、和賀岳は見えなくなる。
大神成まで来ると、真木川の谷奥に聳えるのは大甲(1108m)だった。

2024/01/20 大神成付近から大甲を眺める。



南西に移動して、再び山座同定。
ここからは大甲が見えなくなるが、朝日岳の山頂らしきものがちらりと見えた。

2024/01/20 白岩岳から和賀岳への連なり。朝日岳らしきものが少し見える。



2024/01/20 和賀岳付近をアップで。



少しだけ南に移動して・・・

2015/02/21 和賀岳付近をアップで。


この角度だと、前衛の薬師岳が和賀岳と重なってしまう。
斯様に薬師岳は特定しにくいお山だ。
同角度で引いて撮影。

2015/02/21 白岩岳から和賀岳への連なり。この日は秋田駒ヶ岳も少し見えていた。



今回ふと思ったのは、
秋田県、特に大曲など大仙市の皆さんは東によく見えるこのお山を何と呼んでいたのかという点だ。

その答えになるかどうかはさておき、
ウィキペディア解説によると、
「和賀岳は旧い民俗名によれば、阿弥陀岳とも呼ばれており、
山岳信仰の山であったと推定されている。
今日ではその痕跡は、わずかに山頂の小祠の存在に見出されるのみである。」
とあった。
また手持ちの書籍、
「秘境・和賀山塊」(佐藤隆、藤原優太郎・著、無明舎出版・発行)によると、
「和賀岳は岩手県和賀地方の山でもあることから「和賀岳」の名があるが、
もともとは「阿弥陀岳」と呼ばれていた。
なぜ阿弥陀岳と呼ばれたのか、南部(岩手県)の和賀地方、
あるいは仙北地方(秋田県)に広まった阿弥陀信仰と
深い関係が有ったことは間違いない。(中略)
我が国の山岳地帯では、阿弥陀信仰より少し早く、
天台系密教の流布によって薬師信仰が全国的に広まった。
和賀山塊での薬師信仰と言えば薬師岳と白岩薬師がよく知られている。」
とあった。

次に和賀岳の南に連なる山々。
ここは山座同定が難しい山域だ。

2018/03/07 甲山から大台、その南の山々。



仙北平野を南下し、横手市(平鹿町付近)から真昼山地を眺めてみた。

2014/04/01 白岩岳から秋田女神までの真昼山地の連なり



2014/04/01 横手市(平鹿町付近)から見た和賀岳。



薬師岳まで登って和賀岳を眺めてみた。

2018/07/09 薬師平から和賀岳方面を望む。橙黄の花はニッコウキスゲ。



2018/10/21 薬師岳の稜線から見た和賀岳。


薬師岳(1218m)から見た和賀岳(1439m)は
左に小鷲倉(1354m)、
右にコケ平(1337m)のピークを従えて聳えている。
薬師岳との標高差は200m程度しかないのに、
和賀岳は高く見え、しかも遠い山だと感じてしまう。


以上。


和賀山塊を南と東からを望む。」へ続く。


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