(本頁は「焼石岳(4)山頂~東成瀬九合目」の続きである。)
東成瀬ルート九合目付近に到着。
今下りてきた焼石岳山頂を振り返る。
東成瀬ルート九合目(焼石神社)の変則十字路付近には、
今までと違うタイプのお花畑が展開している。
イワオウギ
ハクサンフウロとイワオウギ
折角来たので、東成瀬ルートを少し下ってみることにした。
ここから先、八合目・焼石沼までの区間を仮に「秋田斜面」と呼ぶこととする。
今頃の時期、秋田斜面で咲いてる花はマメ科のイワオウギが多いが、
他にタカネナデシコや
クガイソウ、エゾニュウ、マルバダケブキ、オオレイジンソウ、ハクサンサイコなど
焼石の他の場所ではほとんど見られない花が多数咲く。
今回行ったら、登山道の両側がすっかり刈り払いされていた。
チクチク痛いウゴアザミが除去されたので、歩きやすくなったのはよかったが、
一緒に道端のタカネナデシコやハクサンサイコがすっかり刈り払われてしまっていた。
これは残念だったが、回復を祈るしかない。
ミヤマトウキにタカネナデシコ、イワオウギなど。
主にミヤマトウキ。
ハクサンシャジンとバックにクルマユリ
(右上)タカネナデシコ
タカネナデシコとウスユキソウ
カンチコウゾリナ
(右上)エゾニュウと遠く鳥海山、やや手前に大森山。
秋田斜面を随分と下ってしまった。
三界山も再び見えるようになった。
地味だが、見慣れない花が咲いている。
オオレイジンソウだった。
この花、他の山では樹林下で見かけるが、焼石では日当たりのよい草原に生えていた。
ハクサンシャジンとハクサンフウロ。
トウゲブキやエゾニュウ、ハクサンフウロなど。バック右に焼石岳。
トウゲブキ
(右上)この場所はハクサンシャジンとマルバダケブキの混生地かと思っていたら、
左右の丈の低いのはトウゲブキだった。
この場所にはメタカラコウ属の二種、トウゲブキとマルバダケブキが混生していた。
マルバダケブキ
全国的にも両種が混生している場所はもしかしたらここ、秋田斜面だけかもしれない。
トウゲブキの花(頭花)の基部には苞葉が有り、マルバダケブキにはそれが無い。
またマルバダケブキの花色はオレンジがかっているので遠目にも識別できる。
以上。
「焼石岳(6)南本内岳~東焼石岳」へ続く。