~空からの贈りもの~

「森のこもれび」の山崎直のブログです。

結婚と「井戸掘り」~河合隼雄

2019-05-09 23:08:06 | 日記

息子に、お母さんとお父さん何で結婚したんだよ!

と、何回度聞かれたことか…

多分、彼の描く夫婦像と私たちがかけ離れている

からでしょう。

私も、よく何でこの人と結婚しちゃったんだろうと

思っていました。

友人が、そんな私に『村上春樹 河合隼雄に

会いに行く』という本の〝結婚と「井戸掘り」”

という個所を書き抜きして送ってくれました。

私も丁度この本を読み始めていました。

結婚について、こんなふうに語っている文章って

今まで出会ったことがありませんでした。

う~ん納得!という感じです。

村上春樹:おたずねしてみたかったんですけれど

     夫婦というのは相互治療的な意味は

     あるのですか。

河合隼雄:ものすごくあると思います。

     だから苦しみも大変深いんじゃない

     でしょうか。夫婦が相手を理解しようと

     思ったら、理性だけで話し合うのでは

     なくて、「井戸」を掘らないとだめ

     なんです…

     愛し合っている二人が結婚したら幸福に

     なるという、そんなばかな話はない。

     そんなこと思って結婚するから憂うつに

     なるんですね。

     なんのために結婚して夫婦になるのかと

     いったら、苦しむために「井戸掘り」を

     するためなんだ、というのが僕の結論

     なのです。

若い人がこの文章を読んだら、びっくりすると

思いますが、歳を重ね山あり谷ありを何度も

体験して来ると、そうか!と納得がいくのです。

ため息が出るほどの時間を、共に過ごしている

意味は、そこにあったのか~




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