息子に、お母さんとお父さん何で結婚したんだよ!
と、何回度聞かれたことか…
多分、彼の描く夫婦像と私たちがかけ離れている
からでしょう。
私も、よく何でこの人と結婚しちゃったんだろうと
思っていました。
友人が、そんな私に『村上春樹 河合隼雄に
会いに行く』という本の〝結婚と「井戸掘り」”
という個所を書き抜きして送ってくれました。
私も丁度この本を読み始めていました。
結婚について、こんなふうに語っている文章って
今まで出会ったことがありませんでした。
う~ん納得!という感じです。
村上春樹:おたずねしてみたかったんですけれど
夫婦というのは相互治療的な意味は
あるのですか。
河合隼雄:ものすごくあると思います。
だから苦しみも大変深いんじゃない
でしょうか。夫婦が相手を理解しようと
思ったら、理性だけで話し合うのでは
なくて、「井戸」を掘らないとだめ
なんです…
愛し合っている二人が結婚したら幸福に
なるという、そんなばかな話はない。
そんなこと思って結婚するから憂うつに
なるんですね。
なんのために結婚して夫婦になるのかと
いったら、苦しむために「井戸掘り」を
するためなんだ、というのが僕の結論
なのです。
若い人がこの文章を読んだら、びっくりすると
思いますが、歳を重ね山あり谷ありを何度も
体験して来ると、そうか!と納得がいくのです。
ため息が出るほどの時間を、共に過ごしている
意味は、そこにあったのか~
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