恐るべし？

手術までは大変でした。　卵巣が背中にプクッと現れるくらい大きく
なっていて、これが日によって前に行ったり後ろに行ったりします。
横や斜めにも動くようで、毎日背中に現れた膨らみの形が違います。

以前から突然機嫌が悪くなり、「あれ、何かバレたか．．．」と心配
したものですが、実は肥大した卵巣が動くと腰や腹に鈍痛があり、
動きが取れなくなるくらいつらいものだったようです。

手術が決まるまでは、暗い顔になると志室（ししつ）にお灸をして
済ませていました。　このお灸で腰や腹の鈍痛がずいぶん軽快
します。　時には何もなかったかのように機嫌が良くなります。
面白いことに、と言っては語弊（ごへい）がありますが、このお灸
の後すぐに背中の膨らみが形を変えます。

肥大したものが小さくはならないんでしょうが、この経験から、お灸
によって前屈、左屈など子宮が傾いているのを直したり、逆子（さかご）
を正常な位置に戻したりできることが、実感として分かります。　まだ
皆さんは肩こりなどにちょっとお灸、程度にお考えでしょうが、実は
大変な実力なのです。　お灸、恐るべし！