まず先に登場した、大型クルーザーであるヤマハ「ボルト」の派生モデルとして、2017年に登場したのが、このヤマハ「SCR950」です。みなさん知っていたでしょうか。(笑)
多分、あまり知られていない気がするのですが、2019年まで特にマイナーチェンジされる事なく、ひっそり売られ、ひっそり廃盤化され、後継モデルがなかったモデルです。
基本的には「ボルト」の派生「スクランブラー」スタイルとして登場するのですが、登場した時からあまりウケが良くなくて全然売れませんでした。(笑)
ヨーロッパを中心にあのドゥカティでも同類に近い「スクランブラー」モデルを登場させていますが、こっちは流石ドゥカティというかコンスタントに人気を得ています、
じゃあ、このヤマハ「SCR950」の一体「何が悪かったのか?」と言うことになりますが、未だにその理由が「ハッキリしない」まま、残念ながら現在に至っている感じがします。
とは言え、非常に「シンプルなスタイル」ではあるので「カスタムのベース車」に向いてる感があり、そんなカスタム車両として一部では注目された様なのですが、
世間的には気が付いてもらえなかった感じです。で、その詳細なスペックを見て見ますと、まずエンジンは「ボルト」から流用された空冷式4ストV型2気筒SOHC4バルブで、
正確な排気量は941cc、最高出力が54psで、最大トルクは8.2kgとなっていました。またフレームは一般的なダブルクレードル式で、駆動方式はベルトドライブ、5速MTで、
ホイールサイズはフロント19インチ、リア17インチ、さらにコンパクトにまとめられたフル液晶のメーターにABSが標準装備されていました。
ただ、時代的に微妙な時期に登場したことで、電子制御システムに関しては特に何も装備されていません。その分、新車価格は982.000円(税込)と900ccオーバーのエンジンを
搭載してる大型バイクとしては比較的「安く」売られていました。とにかくコンセプトが60年代にあったアメリカでの「スクランブラー」を再現したものとなっていますから、
取り立てて速い訳でもなく、姉妹車の「ボルト」の様に足付き性が言い訳でもなく、唯一、雰囲気を優先させてはいたので「このデザインが好きだ!」ってユーザーからしか、
受け入れられなかったのが「大きな要因」じゃなかったかと勝手に考えちゃいます(笑)。また「ボルト」譲りのエンジンはV型2気筒は「振動対策」がしっかりなされており、
乗って振動に苦しめられることはありません。安くてヤマハらしく精密に作られているので、お勧めできる車両と個人的には思うのですが、最終的には「見た目の好み」ですかね。(笑)
で、最後にこのヤマハ「SCR950」の中古市場を見て見ますと、大体安いもので75万円あたりから、高いもので100万円前後で取引されています。
この価格差は年式であったり、程度(走行距離)であったりする様ですが、基本的にはまだ新しい車両なので廃盤化されてはいますが「状態の良い物」が多い様です。
少し自分でカスタムし、ツーリングに便利な装備を増やしてのんびり長距離ツーリングを楽しむ相棒としては結構良いんじゃないかって思うのですが、さていかがでしょう!(笑)