Good Frlend!(motovlog)

個人の好きなことを書くブログです。

瞑想中の時代に登場、スズキ・GF250/S。(番外編vol.3398)

2022-10-14 00:23:40 | 日記

国産モデルで初の4スト250cc「水冷式4気筒エンジン」を搭載したスズキ「GF250FW(1983年〜)」だったのですが、世の中が「レーサーレプリカ」を求める時代へ変化する中、

残念ながら思つたほど売れずに、次の2世代型へとバトンタッチするのですが、その後継モデルとなったのが、2年後にあたる1985年に登場したこのスズキ「GF250」です。

しかしコンセプトはあくまで「快適に街乗りするオートバイ」とされてて、まだ4ストからなる250ccモデルに「レーサーレプリカは必要ない」と考え送り出されたのもだった様です。

この頃、スズキの「レーサーレプリカ」と言えば、2スト250ccなら名車とも言える初代「RG250ガンマ」や、4スト400ccからなる初代「GSX-R400」が既にありました。

ただ繰り返しになりますが、要するに4ストの250ccモデルには、これらの様な「速さのみ」と片寄ったコンセプトを持たせるオートバイはスズキ的に非常ないと考えていたんですね。

しかし、同年にヤマハから超高回転モデルとなる「FZ250フェザー」が登場し、同じ水冷式4気筒エンジンを搭載した「レーサーレプリカ」に分類されるモデルが世間に受け入れられ、

瞬(またた)く間に人気モデルとなって行く流れの中、スズキが考える4スト250ccのイメージが、実は思いっきり「間違っていた」と言ってしまっても正直なところ正解だった気がします。(笑)

また、その直後、今度はホンダからも初代「CBR250R」が登場して、スズキとしても何とか「挽回したい」思いから1986年にマイナーチェンジを行い今度は「GF250S」を世に送り出します。

しかし、基本ベースとなってるのが「GF250」なので、ちょっと雰囲気をレーサーぽくして馬力を上げただけのものと世間からは見られてしまい、結局、受け入れられる事はありませんでした。

そんな前半の「GF250」と後半の「GF250S」ですが、ここで詳細なスペックを見てみますと、エンジン「はGF250FW」から譲り受けた水冷式4スト並列4気筒DOHC4バルブで、

正式な排気量が249cc、最高出力は「GF250」が40ps「GF250S」で45psで、最大トルクが2.6kgとなっていました。(※ちなみに後期「S」はスペシャルのSから取ったものです。)

また、フレームはスチール製の角形ダブルクレードル式で、「GF250S」はフロントがダブルディスクになっています。で、何となく世間的に「重そうな車体」と見られていましたが。

実際の車重は156kg(乾燥重量で141kg)と実は軽く、流石の250ccモデルだけあって、運転すると外観のイメージに反して「軽快に走ってくれる」ものでした。

とは言え残念ながら当時、頭の悪い峠小僧だったボクがこの「GF250S」を峠で見ることは全く無かったですねぇ(笑) やはり世間的にはホンダ「VT250F」と同じ見られ方がされてて、

あくまで「街乗り」もしくは「ツーリング向け」と考えられていたためだと思われます。今思えば、せっかくの水冷式4気筒エンジンも何となく「台無し」な感じですが、

この反省を踏まえて、大きく方向転換を図り1987年にやっと「GSX-R250R/SP」が登場し、当時、ホンダとヤマハが繰り広げてた「HY戦争」に割って入るカタチとなって行きます。

これは個人的な感想ですが、今になってこの「GF250/S」を見てみると、そこまで悪いデザインではないし、後半に登場したダブルディスクを搭載したモデルなら、

これから乗るとしても全然アリな気がします。で、最後にこの「GF250/S」の中古市場を見てみますと、大体安いもので50万円あたりから、高いもので70万円前後となっています。

とりあえず相場としては高くも安くもない感じです、ただ古いですし、販売期間や売れた台数を考えるとやはり球数は「劇的に少ない」感じで、見つけるのに一苦労ありそうです。

さて、そんなスズキが250ccをどう捉えるか「迷走してた時代」に登場した「GF250/S」ですが、いかがだったでしょう!(笑)






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする