書くことをためらう、もう大昔の出来事です。(笑)
まだボクが20代だった頃、オートバイショップが主催するツーリングに参加した時のお話ですが、
そこに集まるライダーの大半は、ボクを含め若い連中ばかりで、当時大流行りしてた、いわゆる「峠を攻める」ヤカラたち。
当時はボクもそうだったので、そんな仲間たちと、たまに「バトルツーリング」をしてたんですよね。(笑)
で、この日はフェリーに乗って地元からほど近い、小豆島という島を日帰りで「1周する」内容でした。
このコースは南側の道は開けてて比較的安全なのですが、島の北側はクルマ1台が何とか走れる狭い道路。
しかも小さな港町と山を交互に走る、かなりタイトカーブが続くワインディングコースです。
目的はそこを全開で走る(もう完全に普通のツーリングではない)バトルツーリングだったのですが、
まず、最初に起こった世にも恐ろしい出来事は、ボクとかなり仲良しだった友達が一瞬よそ見をしたことで、
コーナー入り口のガードレールに接触、オートバイは空中で何回転もして大破、
本人は鎖骨の骨折と内臓破裂で、完全にアウトという大事故です。
彼が乗ってたオートバイは、ホンダ「NSR250R」88年式。結構、運転が上手くて速かったんですけど…。(泣)
で、まだ携帯がなかった時代だったので、近くの民家で電話を借りて救急車を要請。
数分後に到着して、そのまま彼は「病院送り」です。
主催者がツーリングをどうしようか?と悩んだのですが、結局、主催者の奥様が病院に付き添いに行くことで、
中止することなく、他のみんなはツーリングを続行です。(?)
で、心配だったボクは、結局付き添いに行けなかったので、仕方なくそのままツーリングに参加することに。
で、で、今度はあまりにも恐ろしいマックス的な出来事です。
思い出すのも嫌ですが、上記で書いたタイトなワインディングで、
あるライダーがコーナーを曲がりきれずガードレールを飛び越して、谷底にオートバイもろとも落下。
その現場をモロに見てたボクは、急いで事故現場に向かったのですが、
上から下を眺めてもオートバイが途中の木にひかかってるのが見えるだけで、ライダーが見えない。
そうこうしてると何人かがやってきて、ある人が崖を降りて行ってくれて、
次の瞬間、その彼から壮絶な声が…。
「わぁ駄目だ!死んでる!!」です。(怖)
もう、何が起こったのか?ボクもよく分からなくなり、その場で呆然としてしまいました。
誰かが再度、近くの民家で救急車を頼んで、今度は警察にも通報。
大勢が集まってきたのですが、レスキューが到着して何とかライダーを引き上げることに成功、
そのまま救急車で運ばれて行きました。
いやぁもう、全てを見てしまったあの時のシーンは今でも忘れられないです。(怖)
今思えば、起こって当然のような「無謀ツーリング」をしてて、必然的に起こってしまった事故です。
この話は、今までほとんどの人には話したことがなかったのですが、
今でもツーリングで「飛ばすことを目的」としてる人に、しっかり知って理解して欲しいから今日は書きました。
ボクが体験した「世にも恐ろしいオートバイツーリング」のお話です。(怖)