大分単身赴任日誌

前期高齢者の考えたことを、単身赴任状況だからこそ言えるものとして言ってみます。

憲法記念日

2012-05-03 13:27:15 | インポート

今日は5月3日。「ゴールデンウィーク後半の初日」でありますが、元来は(と言うか、現に)「憲法記念日」です。

土地家屋調査士にとって「憲法」というのは、昔においてはあまり身近な存在ではなかったのではないか、と思えます。「測って、登記手続きをする」という「手続職人」でしかなければ、「憲法」とは関係ないや、と言って済ませていることもできました。しかし、「隣接法律専門職」とか、「法律関連専門職」とか言うようになると、「関係ない」とは言っていられません。

現実的にも、認定調査士の特別研修・検定の中で「憲法」に関する問題も取り上げられていますので、そこでつきあわざるをえない、ということもあるのかもしれません。

しかし、単にそういうことではなく、調査士の仕事の基本のところに「憲法」を置く、ということの必要性を考えるべきなのだと思います。

国の統治機構(と言うとやや大げさな感じがしますが、まぁ国家行政の機構)の中の一翼を担う「登記行政」との関わり合いを持つ者として、国の機構が基本的にどのようなものとしてあるのかを理解し、何故そのようになっているのかを考え、それに即した事務を行っていくものとすることは、「基本」の問題として重要です。

また、「国民の権利の保護」を課題とする、ということをあらためて「目的」としての課題と考え、それを守るべき人権の全体像との関係で考えることも必要でしょう。

単に、与えられたものとしての手続の形式的な実施を課題にするのではなく、「人権」と「統治機構」への緊張感を持った「専門家」としての仕事を実現するためには、「憲法に基礎を置く」ということが必要になります。

「憲法記念日」を、そのような思いを新たにするべきものとしての「記念日」にしつつ、その日から始まる「ゴールデンウィーク後半」を・・・どこまで関係あるものにできるかはともかくとして・・・・過ごしたい、と思っています。


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