クライミング日記

クライミング初体験3日前から今日までのごくごく私的なクライミング日記。と、番外編で山行日記。

二子山 2004/02/28 Sat

2004-02-28 23:59:28 | ChapⅠCatsForest2004
今日は二子山である。先生が、自宅の最寄り駅まで迎えに来てくれて、出発である。が、大渋滞。予定では10時には岩場の予定が、大幅に遅れて12時半の到着となった。

今日は、吃驚アルパインクライミング(で言い方あってる?はず)の日だった。(事前に講習内容を確認しろよ!)西岳中央稜の初心者向けルート(二子山・I峰下部II級ルート~大テラス~中央稜上部)を、先生に連れられスイスイ(?)と。(今日は先生を独り占めである。)先生の甘~い言葉に(いつも)騙されその気になって目前の岩に取り付くが、先生待ってぇぇぇぇぇ!でも、どうせ待ってはくれないので、上の方からぐいぐい引かれるロープに、「引っ張っても無理なものは無理!」、「そのうち辿り着くから大人しく待ってなさいよ!」と、先生に聞こえないように悪態をつきながら(ちょっと弱虫)、ヘロヘロと登った。4ピッチ目を登る前に先生が、
「ここを登ると喫茶二子だから。」
と、先に行ってしまった。
そう、私はここを登りきったらのおぉぉんびり出来るテラスがあるんだ!お茶だお茶だ休憩だぁ!と、軽やかな足取り(?)で登り始めたのだが。。。。。着いたところは、せまい!思わず、
「白いテーブルクロスは?」
と、悪態をついてしまった。先生と二人、(問題が起こりそうもない距離を保って)きちんと座って、お茶タイムである。と、言うことはやっぱり広いテラスなのか?しかし、どう見積もっても畳一畳の四隅を大胆に景気よくカットした程度の広さのような気がする。半畳をつぶして変な形にした程度の広さとも言えそうだ。
「このテラスでビバークの練習もいいねぇ。」
とか、なんとか、先生の声が聞こえた。無視しようかとも思ったが、ここはきっちり言っておこう。
「無理です。あり得ません。」
敵も然る者である。私の言葉を無視し、膝の上での料理方法他を語りだした。出来そうな気がしてきた。出来るんだろうな。。。いかんいかん、なんだか最近、とっても、自分が変わってしまったような気がする。洗脳されてる?いやいや、洗脳ではなく、刷り込みか。こんなとこでビバークって座ったまま、ロープで確保しながら寝るなんて・・・。ん~、意外といけそうな気がする。なんだか、言葉とは裏腹に試してみたい気がしてきた。
足元をのぞいて見ると、登ってきた道は全然確認できない。ただ、垂直に切り立った壁があるだけだ。そして、いきなり、遥かかなたに地面がある。自分のボキャブラリの貧困さにはややあきれるが、
「すごいねぇ。」「すごいなぁ。」「すごいよ。」
と、すごいの大安売りである。でも、すごいんだから仕方がない。先生曰く、
「この風景を見ることが出来るのは、神様に選ばれた人だけだ!きっと、生まれる前にこの子にはこの風景を見せてやろう!と、神様が印をつけた人だけが、ここに辿り着くことが出来るんだ。」。
なんだか、先生はロマンティストだ。ラッキーなことに、神様は私に印をつけてくれていたようである。こんないい気分を味わっちゃうと、本当にクライミングがもっと好き好きになる。
その先も、順調に登りきり、フラットソールタイムは終了した。

靴を履き替え、西岳の山頂経由ろうそく岩、そして下山である。歩く私を見ながら、
「おっ、そんな動きが出来るようになったんだ。」
を、連発する先生である。そう、先生は初日の私の印象が強いらしく(そんなにヨタヨタしてたのか?)、私が何をやっても、とっても感激してくれる。パパが赤ちゃんの成長を見守っている、もしくは、動物園のサルをみて喜んでいる客、そんな感じである。

帰り道の車は、ブルドーザーに行く手を阻まれ、蕎麦屋さんには店を閉められ。。。。。さんざんな目にあいながら、先生のご実家に辿り着き、泊めていただくこととなった。

ところで、私の「クライミング友達一号」みゆきちゃんは、今日、コンペ(A5 The North Face Cup)に出場しているのだが。結果が気になる。
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