クライミング日記

クライミング初体験3日前から今日までのごくごく私的なクライミング日記。と、番外編で山行日記。

河又 2004/12/23 Thu

2004-12-23 23:59:59 | ChapⅡBigRock2004
河又である。誰よりも早く駐車場に到着し(前日夜着)、朝は誰よりも遅く駐車場を出る。正しいあっ子ママの子供達の姿である。
さて、岩場、トポと見比べながら、これがきっとタコみたいな所。忍吉98(5.9)付近にいらした人に、教えてもらう。「ここは、コウモリ岩Aブロックであってますか?」。現在地から始まり、色々、教えていただく。忍吉98(5.9)も、ミヤザキミドリ(5.9)も、ムーン・ビーム(5.9)も、全部、グレード以上に難しく、10bとか、10b/cとか、色々いわれているらしい。えっ?いきのいい奴(5.10a)が、10aらしい10a。お薦めだそうだ。・・・。困った。 登れるルートない?んじゃあ、いきのいい奴(5.10a)行ってみる?
いきのいい奴(5.10a)は、取り付いている人あり。ん~、9よ!9。ミヤザキミドリ(5.9)は?も、取り付いている。んじゃあ、奥だ!ムーン・ビーム(5.9)に向かう。

さて、ムーン・ビーム(5.9)。きくが登る。と、「ん?悪い!」とワンクリップだけして降りてきた。なにやってんの!軟弱者!しばらく下からルートを眺めて、もう一度。そうそう、いけるじゃん。落ち着いて考えたら大丈夫よ!
次は、私。クリップして、Nooooooooo!えっ?落ち着くのよ。9なんだから、手も足も出ないって事はないはず。えっ?次あれよね。デッド?んなことないでしょ。9なんだし。体の向きが悪い?「俺、そこで体を右に出して、左手、クロスで上をとったけど。」と、きく。クロスだとぉぉぉ!デッドでクロスで。。。「降ろして!」。きく様、申し訳ございませんでした。軟弱者は私でございます。
「9で登れないの久しぶりでしょ!」「アップだよねぇ!?」「9じゃないよぉ!」・・・・。
く・や・し・い(ー_ー)!!もう一回、ダメ。もう一回、ぜんぜんダメ。もう一回。。。「きくちゃ~ん、お願いがあるの。TR張って。」。持つべき者は自分より登れるパートナーである。登るきくを眺める。ん~。やっぱりクロスだよね。しかもとても安定していてデッドには見えない。右足が、遠くのフットホールドに届いている。筋力の差なのか?身長差なのか?
TRで、MOVEを考えてみる。クロスかぁ。ダメだ!やっぱり手を出せない。けど、9で敗退なんて。。。有り得ない。ママにおウチに入れてもらえなくなっちゃうよ!なんとかしないと。結局、レイバック気味で手を送っていく形でなんとか繋がった。手は右手、左手と2回連続でデッドである。そこでやっと体が右に出せて体勢が安定する。後は、ずっとガバで楽々である。ん~。同じMOVEをもう一回。腕が保たないな。それに、デッドで掴み損ねたら終わりだ。でも、これしか出来ないんだから仕方がない。
後ろで待っていた3人組のパーティにルートを譲って、お昼休憩。壁を眺める。考えながら、3人パーティをみていた。ら、えっ(゜O゜;)、クロス?女の子が、私が出来ないクロスをあっさり目の前でやっちゃってくれた。きくと同じMOVEだ。しかも、彼女は、その後のMOVEが起こせずに落ちた。どう見ても、筋肉モリモリではない。身長だって私より低いくらいだ。んな所で落ちているんだから、上級者って訳でもなさそうだ。どうしてクロスが出せるの?結局、彼女は敗退。次は男の子が登場。彼は、私と同じMOVEで完登。やっぱり、その動きだよね。と、思いながらも、彼女のクロスがやっぱり気になる。彼女は、あそこで敗退したけど、きくが登る時、彼は全然クロスのMOVEに力を使ってない。が、このパーティの男の子は私と同じMOVEで登って、ガバを掴む頃には、腕がヘロヘロである。クロスの方が効率がよさそうである。
もう一度、きくにトップロープを張ってもらう。クロスを試す。ダメだ。自分のMOVEに戻る。ダメなとこだけ。1回目。OK。もう一度。2回目OK。もう一度、ダメだ。腕に力が入らない。ここを切り抜け、安定した体勢になった後、こんな腕でいくらガバガバとはいえ、終了点まで登れるのか?一度降りて、レストして、「クロスをもう一回だけ研究していい?これでダメなら自分のMOVEで行くから。」。クロスを出すとしたら、やっぱり、足である。きくの右足と同じ場所には、私の足は届かない。ここ?それともここ?足の位置を決めてGO!足を決めた位置に置き、体を右に。。。あっさり出せた。これなら立派な3点支持。左手はあっさりクロスで次のホールド。出来たぁ!なんだ、出来るじゃん!もう一回、足を決めて、体は。。。出せない???おかしい。さっき、あんなにあっさりだったじゃん。どこ???なに???わかった、右手だ!右手は今、ポケットのガバである。ポケットに入れている指を変えてみる。あっさり体は右に出た。うそぉぉぉ。午前の部、午後の部で苦節数時間。指だったの?指さえ変えればこんなにあっさり体勢が変えられるものなんだ。。。2本指ポケットである。なぁんにも考えず、ある時は、人差し指・中指ペア、また、ある時は中指・薬指ペアで適当に登っていた。もし、朝一番で登った時、ポケットに入れている指が違えば。。。あっさり体を右に出せたのかもと思うと。。。一度降りてレスト。
もう一度、TRで試してから。。。いや、行こう!潔く、ロープを抜く。準備をしていると、「まだ、しばらくかかりますか?」、同じルート狙いだと全然思っていなかったパーティに声を掛けられてしまった。「3分以内に終わらせます!」。余計な事を言ってしまったせいで、待ちのパーティ、隣のルートで登っていたパーティの人、みんなに眺められることになってしまった。いいもん、ギャラリーが多いほうが燃えるもんね。9だけど。クロスを出した所で、下からは「取れたね!」「行けるよ!」、ガバを掴んだ所で、「もう大丈夫!」等々、どうもどうも、お騒がせしました。無事、終了点へクリップ。よかったぁ!
が、多分、とっても喜んでるのはきくちゃん。これで、今日も不機嫌女を車に乗せて帰る事が回避できた。いつも、ドキドキさせちゃって、ゴメンネ。と、一応言ってはみるが、いつかやってくるであろうきくが登れて、いくが登れなかった日は、まぁ、覚悟しといてね。

時刻は2時半。次は、すっかり、私に付き合わせてしまったきくちゃんの希望のルートを登ろう!すぐそこのルート、ディスコバージョン(5.10b)が、ご希望との事。オイオイ、9の次はいきなり10b?ビレイしますよぉ。しばらく、ああでもないこうでもないと壁を眺めた後、登りはじめる。って、スタートホールドがそれって言うのは、いくらなんでも。。。手が長けりゃいいってもんじゃないだろ!絶対に、私が真似できないMOVEである。1クリップ目はともかく、2クリップ目は、んと。。。その上はスイスイ登っていく。安定してるなぁ。私もいけそうな気がしてきた。
9であれなんだから、10bなんて、落ちてもともと。大体、他所でも連敗記録更新中なんだから。と、お気軽に取り付く。と、いきなり足がない。きくはヒールフックしてたな。と。ヒールフックである。しかも、きくとは逆の足。が、これが自己陶酔してしまいそうなほどきれいに決まってしまった。次の手は出たのだが、あとは続かない。「降ろして!」。
2回目、ここでヒールフック!と思ったら、ひょえ決まんない。すぐに降りる。靴だ!履いていたのはお気に入りのファイブテンの靴である。が、この靴には致命的な欠点がある。でかいのだ!かかとを指で押さえるとカパカパと引っ込む。この靴は私にとって1足目のクライミングシューズ。このシューズを選ぶ時、猫の森の黒澤先生に「ジャストサイズは、もうハーフサイズ下だと思うけど、はじめからあまりきつい靴を履くとイヤになっちゃうから。」と、選んでもらった靴である。多分、ハーフサイズ、もしかするとワンサイズ下でもはけるような気がする。サイドのゴムは剥がれかけてるし、リソールにも出してるし、クラックで切ってしまった紐も変えてる。紐を通す穴もいつもすごく締めるせいで、穴が広がりもうすぐ、千切れそう。もう、ボロボロだ。でも、私の45本(と、今日の1本)は全部、この靴で登ってきた。まだ、登れてないルート、TRでしか登ってないルート、マルチのルート、きっと、全部で150本くらい取り付いたルートの90%はこの靴で登ってる。この靴なら登れそうな気がする。すごく、信頼できる。でも。。。「靴、変える。」、ちょっと、寂しい気分になった。evolvの靴に履き替えた。この靴は足にジャストフィットである。
3回目、足は決まるが手が解決しない。研究。ん~、ここを左で取りたいんだよなぁ。試行錯誤を繰り返す。
4回目、本日のキーワード、クロスである。ヒールフックでとても体勢は安定している。左手をクロスで出した。Good!足に立ちこめば終わり。あとは、スイスイ終了点へ。10bいけるじゃん。って、きくちゃんごめん。結局、また、付き合せちゃった。
さて、疑惑の2クリップ目である。1クリップ目の後、きくも私も右のフェイスに出ちゃったのだ。まぁ、すぐに戻って2クリップ目にクリップしたのだが。。。なんと、右には8のルートがある。私達は、正しくディスコバージョン(5.10b)を登ったのだろうか?トポには特に限定らしきことは書いてない。ワンクリップ目をかける前に核心ってことはないはず。2クリップ目より上はとっても簡単。って事は。。。核心はやはり、1クリップ目と2クリップ目の間のような気がする。。。いいもんねぇ。登れたことにしちゃおっと。

時間は3時50分。微妙だ。あと30分くらいか?でも、移動して準備して。。。帰ろう!ママに報告電話。「難しかったでしょう。始めて行った岩場で1本でも登れたら、大したものよ!上手になったねぇ。」、へっへっ。「卵の殻、割れたかなぁ?」「ん~、卵から首を出してるくらいかな。」。がんばんないと。

ちょっと、考えた。ママの教えである「一つのグレードを5つ以上の岩場で30本」の事だ。ママのスクールでは、二子とか河又にはやって来ない。ママ曰く、「以前使ってた事もあったんだけど、スクール生のレベルだとトップロープでテンションがかかっちゃう。難しすぎる。」。ん~、スクールは毎月、新しい人が入ってくる。常にクライミングを初めて2ヶ月目、3ヶ月目と言う人が混ざってる。今日の私は。。。一番簡単なグレードで、ほぼ1日がかりである。確かに、ママの言うとおり、スクールには適さない岩場なのかもしれない。でも、私の登れた45本(と、今日の2本)のうち、石灰岩は3本しかない。前傾している石灰岩は登れないクライマーになるのは困る。大体、憧れの大工ルートは二子山の東岳にいっぱいなんだから。。。自力で登りに来るしかない!きぃくちゃん、しばらく、スクールのない日は、おねえさんと、河又で登ろうね。
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