昨日は結局、快晴だったのだが、レスト日とした。朝寝坊して、ウダウダして一日を過ごした。なんて、贅沢。
そして、レストしたらすっかり膝の調子も良くなった!のか、小川山に気持ちがはしゃいで、痛みがふっとんだ!のかはよくわからないが、とにかく、膝の調子はよい。さらに、嬉しいことがある。ママが「きくと、ガマルート(5P)(5.8)に行ってくれば!」と言い出したのだ。子供達だけで、マルチピッチに行けるなんて!ただし、誰かお目付け役の同行が好ましいとの制限つきではある。昨日から、トポを眺めながら、ママの注意事項がいっぱいである。カムをセットする場所、懸垂ポイント、ビレイ点の目印。。。。。
カサメリ沢で、スラブ怖い病に罹った私は、ガマスラブから、スラブの修行をやり直そうと殊勝にも考えていたのだが、そんな話はすっかり忘れ、アップでガマスラブをブラブラ登り、ガマルート(5P)(5.8)へまっしぐらである。結局、お目付け役として同行してくれる人は見つからず、きくと二人でマルチに突進!マルチデビューだ!
ギアを準備したり、行動食を準備したり。。。きくと二人でトポを覗き込んでママの注意点を再確認。ねぇ、きく、聞いてんの?トポでは5Pとなっているが、私達は6Pに切って登ることにする。トポの4P目を2つに分け、上部5.9が出てくる場所をきくがリードになるように登る順番を決める。きくは、ママの注意点もさることながら、自分がやるべき事をきちんとこなす事が出来るかという事が気になるらしい。手順を確認する彼に一言、「大丈夫、行ったら思い出す!」、本当か?!
ママに、「ここで講習やってるよね。場所移動しないよね。」「帰ってこなかったら、探しに来てね。」、だんだん、不安になってくる。ママに「携帯電話を持っていきなさい!」と言われ、荷物に携帯電話を突っ込む。
1P目はきくのリード。スイスイと登っていく。登ることには問題はないのだ!終了点についたきくを下から眺める。セルフビレイをとって、メインロープでもうひとつセルフビレイをとって、まだ、木にスリングを巻いてる。ビレイ用だ。なんだか、登ってる時間より長いぞ!確保機をセットして、ロープをセットして。ん?「ロープあげてよ!」、前途多難である。
2P目は私のリード。2P目のスタート付近にショートルートを登っているパーティありで、取り付けない。行っちゃえ!と、少し脇から登り始めると、ムムム、怖い!なんとかクリップをするが、ギョェェェェェ!テンションである。結局、ケロヨ~ン(5.7)の辺りまで逃げて、スタートする。終了点につくと、足が痛い。あぁぁぁぁ!靴が違う!マルチ用に愛用している靴ではなく、ショートルート用のきつめの靴を履いてきてしまった。迂闊。靴を脱ぐ。
3P目、きくのリード。終了点でお茶休憩。高度感も出てきて、もう、周りに人もいない。楽しくなってきたぞぉ!実は、ここまでは去年登っているのだ。ここから先、未体験ゾーン。
4P目の取り付きを探す。ママに左の方って言われた。トポを開いて、きくとそれらしい場所を探す。ん、ここだね、きっと。ママに、下部は「ノープロテクションでも、落ちないと思うけど。。。怖かったらカムを使って。」と言われた場所だ。私が登る。階段だ。
4P目の上部、きくがリード。5.9が出てくる場所だ。ママに「カムをセットしなさい。」と、言われた辺りにきくが到達!きくはカムをセットしようとしているけど。。。「きく、ボルトに届くんじゃない?」、彼の手はボルトに届いた。5.9の辺りは、ちょっと怖い。けど、平気。ママに教えられた通り、ちょっと左に巻いて無難にクリア。終了点でお茶休憩。って言うか、ここまだ頂上じゃないよね。次のピッチはどこなんだ?周りを見回すと、結構遠くに目的の岩が見える。歩くの?あそこまで。足痛いんだけどなぁ。「ガレてる所を歩くから。下で人が登ってるから落石を落とさないように!」と、ママに注意されている。
5P目、と言うか私達にとっては6P目。私が登る。ママにカムをセットするように言われた、けど、カムをセットできそうな箇所が見つけられない。ここ、ちょっと怖い。どうしようか?大丈夫、これくらいなら落ちない、それに絶対にきくでは止まる。私はやっぱり突込み屋なんだろうか?結局、ノープロテクションで終了点。きくが登ってきてお終い。お疲れ様でした。
きくとお茶を飲みながら、キャーキャー騒ぐ。でも、何を話していたんだろう?あまり覚えていない。嬉しくって、興奮していて、きっと、支離滅裂なことになっていたんだろう。携帯を取り出し、ママに電話。出ない。講習中だもんなぁ。でも、着信履歴だけを残すと、何かあったのか?と、ママが心配するに違いない。メールを書く。「登ったよ!」。
降りなくっちゃ行けないんだよなぁ。下降路は風と共に去りぬ(4P)(5.10c・5.10a・5.9・5.11a/b)だ。ガマルート(5P)(5.8)の終了点から、風と共に去りぬ(4P)(5.10c・5.10a・5.9・5.11a/b)へのトラバース。どうって事のないトラバースだ。いきなり怖くなった。ここで足を滑らせたらロープいっぱい、50mの落下である。そう思ったのなら、手間を惜しむのは止めよう。時間はたっぷりあるし、快晴だ!たった3mほどだろうか、トラバースする為に、きくに確保してもらった。そして、きくがトラバースする為に、40m以上のロープを手繰り寄せ、確保した。
降りなくてはいけない。二人のセルフビレイを確認して、「ロープをはずそう!」。マルチピッチの終了点で、今まで、何度、ロープを解いたのか?なんて、無造作にロープを解いてきたのか?とても、心細かった。このロープを解くと、もう、きくは私を止めてくれないし、私にもきくを止められない。私は今まで、黒澤先生に、ママに、どれほど寄りかかって登ってきたんだろう。私のセルフビレイを確認してくれる、私の誤りを直してくれるママはいない。懸垂のセットをしてくれるママはいない。このロープを落としたら、私達は降りられなくなる。ロープをインクノットで固定しておくべきだろうか?一人がロープを解いて残置のビナにロープを通してからもう一人がロープをはずす?いや、大丈夫。こんなにしっかりしたテラスだ。ロープを落としたりはしない。
懸垂の準備をする。黒澤先生と登っていた頃、黒澤先生は自分が下降を始める前に、私に8環にロープをセットさせた。それが、普通だと思ってた。ママと登るようになった一番初め、私が同じ事をしようとすると、「セットするのは、私が降りてからでいいわよ!」とママは言った。どうして?ママが教えてくれた。黒澤先生は、私のロープのセットを確認してから降りていったんだと。そう、私は本当に何も知らなかった。そんな私を、ママが少し大人にしてくれた。ママがいなくても、登っていけるクライマーになれるように、自分で責任を持ってロープをセットできるように。でもね、ママ、今日、いくはやっぱり怖かった。だから、今日は、黒澤先生がしてくれたみたいに、きくと二人で8環にロープをセットした。私が降りるときくは、少し振られちゃうけど、心配で4つの目でロープのセットを確認したかった。末端はきちんと結んである。でも、きくが降りてくるとき、私はロープを離せなかった。
地上に着くと、古谷さんがいて、「おめでとう!」と、握手をしてくれた。ホッとした。うれしかった。お茶目心が顔を出す。「きくがくるからチューしてあげて!」。きくが降りてきて、古谷さんにおめでとうのチューは???必死に抵抗している。早く、ママの所に帰りたい。
が、ここからが問題なのだ。私は、スラブ状岸壁から、ガマスラブへの移動が、きちんと出来た事がない。案の定、気が付けばブッシュの中である。「方向はあってるはずなんだけど。。。」。気が付くと見覚えのある場所。「これって、さっき登ったとこ?」、なんと、ガマルート(5P)(5.8)の4P目の取り付きにいた。信じられない!懸垂して降りようか?でも、下がよく見えない。どうしよう?ウロウロして、ショートルートを登って終了点にいらっしゃる人に色々、聞いて、結局、懸垂でおりる。もうちょっとで、ママだ!
ママに到着。ママは、講習でいそがしそう。報告は後回しにして、ご飯。
さて、改めて、ママのところへ。まずは、お帰りのチューをしてもらって、ご満悦。支離滅裂に報告。まだ、興奮していて、全然、順序だてた報告にならない。ママ、ありがとう。ここにママが居てくれるってだけで、いくは心強く登っていける。まだ、ママから乳離れは出来ない。けど、今日、ちょっと大人になったよね?ママにちょっとだけ近づいたよね?
きく、今日は(も?)ありがとう。楽しかったね。これからも、あちこちのマルチのルートを登りに行こう。二人が、早くママから乳離れできるように、がんばろう!
そして、レストしたらすっかり膝の調子も良くなった!のか、小川山に気持ちがはしゃいで、痛みがふっとんだ!のかはよくわからないが、とにかく、膝の調子はよい。さらに、嬉しいことがある。ママが「きくと、ガマルート(5P)(5.8)に行ってくれば!」と言い出したのだ。子供達だけで、マルチピッチに行けるなんて!ただし、誰かお目付け役の同行が好ましいとの制限つきではある。昨日から、トポを眺めながら、ママの注意事項がいっぱいである。カムをセットする場所、懸垂ポイント、ビレイ点の目印。。。。。
カサメリ沢で、スラブ怖い病に罹った私は、ガマスラブから、スラブの修行をやり直そうと殊勝にも考えていたのだが、そんな話はすっかり忘れ、アップでガマスラブをブラブラ登り、ガマルート(5P)(5.8)へまっしぐらである。結局、お目付け役として同行してくれる人は見つからず、きくと二人でマルチに突進!マルチデビューだ!
ギアを準備したり、行動食を準備したり。。。きくと二人でトポを覗き込んでママの注意点を再確認。ねぇ、きく、聞いてんの?トポでは5Pとなっているが、私達は6Pに切って登ることにする。トポの4P目を2つに分け、上部5.9が出てくる場所をきくがリードになるように登る順番を決める。きくは、ママの注意点もさることながら、自分がやるべき事をきちんとこなす事が出来るかという事が気になるらしい。手順を確認する彼に一言、「大丈夫、行ったら思い出す!」、本当か?!
ママに、「ここで講習やってるよね。場所移動しないよね。」「帰ってこなかったら、探しに来てね。」、だんだん、不安になってくる。ママに「携帯電話を持っていきなさい!」と言われ、荷物に携帯電話を突っ込む。
1P目はきくのリード。スイスイと登っていく。登ることには問題はないのだ!終了点についたきくを下から眺める。セルフビレイをとって、メインロープでもうひとつセルフビレイをとって、まだ、木にスリングを巻いてる。ビレイ用だ。なんだか、登ってる時間より長いぞ!確保機をセットして、ロープをセットして。ん?「ロープあげてよ!」、前途多難である。
2P目は私のリード。2P目のスタート付近にショートルートを登っているパーティありで、取り付けない。行っちゃえ!と、少し脇から登り始めると、ムムム、怖い!なんとかクリップをするが、ギョェェェェェ!テンションである。結局、ケロヨ~ン(5.7)の辺りまで逃げて、スタートする。終了点につくと、足が痛い。あぁぁぁぁ!靴が違う!マルチ用に愛用している靴ではなく、ショートルート用のきつめの靴を履いてきてしまった。迂闊。靴を脱ぐ。
3P目、きくのリード。終了点でお茶休憩。高度感も出てきて、もう、周りに人もいない。楽しくなってきたぞぉ!実は、ここまでは去年登っているのだ。ここから先、未体験ゾーン。
4P目の取り付きを探す。ママに左の方って言われた。トポを開いて、きくとそれらしい場所を探す。ん、ここだね、きっと。ママに、下部は「ノープロテクションでも、落ちないと思うけど。。。怖かったらカムを使って。」と言われた場所だ。私が登る。階段だ。
4P目の上部、きくがリード。5.9が出てくる場所だ。ママに「カムをセットしなさい。」と、言われた辺りにきくが到達!きくはカムをセットしようとしているけど。。。「きく、ボルトに届くんじゃない?」、彼の手はボルトに届いた。5.9の辺りは、ちょっと怖い。けど、平気。ママに教えられた通り、ちょっと左に巻いて無難にクリア。終了点でお茶休憩。って言うか、ここまだ頂上じゃないよね。次のピッチはどこなんだ?周りを見回すと、結構遠くに目的の岩が見える。歩くの?あそこまで。足痛いんだけどなぁ。「ガレてる所を歩くから。下で人が登ってるから落石を落とさないように!」と、ママに注意されている。
5P目、と言うか私達にとっては6P目。私が登る。ママにカムをセットするように言われた、けど、カムをセットできそうな箇所が見つけられない。ここ、ちょっと怖い。どうしようか?大丈夫、これくらいなら落ちない、それに絶対にきくでは止まる。私はやっぱり突込み屋なんだろうか?結局、ノープロテクションで終了点。きくが登ってきてお終い。お疲れ様でした。
きくとお茶を飲みながら、キャーキャー騒ぐ。でも、何を話していたんだろう?あまり覚えていない。嬉しくって、興奮していて、きっと、支離滅裂なことになっていたんだろう。携帯を取り出し、ママに電話。出ない。講習中だもんなぁ。でも、着信履歴だけを残すと、何かあったのか?と、ママが心配するに違いない。メールを書く。「登ったよ!」。
降りなくっちゃ行けないんだよなぁ。下降路は風と共に去りぬ(4P)(5.10c・5.10a・5.9・5.11a/b)だ。ガマルート(5P)(5.8)の終了点から、風と共に去りぬ(4P)(5.10c・5.10a・5.9・5.11a/b)へのトラバース。どうって事のないトラバースだ。いきなり怖くなった。ここで足を滑らせたらロープいっぱい、50mの落下である。そう思ったのなら、手間を惜しむのは止めよう。時間はたっぷりあるし、快晴だ!たった3mほどだろうか、トラバースする為に、きくに確保してもらった。そして、きくがトラバースする為に、40m以上のロープを手繰り寄せ、確保した。
降りなくてはいけない。二人のセルフビレイを確認して、「ロープをはずそう!」。マルチピッチの終了点で、今まで、何度、ロープを解いたのか?なんて、無造作にロープを解いてきたのか?とても、心細かった。このロープを解くと、もう、きくは私を止めてくれないし、私にもきくを止められない。私は今まで、黒澤先生に、ママに、どれほど寄りかかって登ってきたんだろう。私のセルフビレイを確認してくれる、私の誤りを直してくれるママはいない。懸垂のセットをしてくれるママはいない。このロープを落としたら、私達は降りられなくなる。ロープをインクノットで固定しておくべきだろうか?一人がロープを解いて残置のビナにロープを通してからもう一人がロープをはずす?いや、大丈夫。こんなにしっかりしたテラスだ。ロープを落としたりはしない。
懸垂の準備をする。黒澤先生と登っていた頃、黒澤先生は自分が下降を始める前に、私に8環にロープをセットさせた。それが、普通だと思ってた。ママと登るようになった一番初め、私が同じ事をしようとすると、「セットするのは、私が降りてからでいいわよ!」とママは言った。どうして?ママが教えてくれた。黒澤先生は、私のロープのセットを確認してから降りていったんだと。そう、私は本当に何も知らなかった。そんな私を、ママが少し大人にしてくれた。ママがいなくても、登っていけるクライマーになれるように、自分で責任を持ってロープをセットできるように。でもね、ママ、今日、いくはやっぱり怖かった。だから、今日は、黒澤先生がしてくれたみたいに、きくと二人で8環にロープをセットした。私が降りるときくは、少し振られちゃうけど、心配で4つの目でロープのセットを確認したかった。末端はきちんと結んである。でも、きくが降りてくるとき、私はロープを離せなかった。
地上に着くと、古谷さんがいて、「おめでとう!」と、握手をしてくれた。ホッとした。うれしかった。お茶目心が顔を出す。「きくがくるからチューしてあげて!」。きくが降りてきて、古谷さんにおめでとうのチューは???必死に抵抗している。早く、ママの所に帰りたい。
が、ここからが問題なのだ。私は、スラブ状岸壁から、ガマスラブへの移動が、きちんと出来た事がない。案の定、気が付けばブッシュの中である。「方向はあってるはずなんだけど。。。」。気が付くと見覚えのある場所。「これって、さっき登ったとこ?」、なんと、ガマルート(5P)(5.8)の4P目の取り付きにいた。信じられない!懸垂して降りようか?でも、下がよく見えない。どうしよう?ウロウロして、ショートルートを登って終了点にいらっしゃる人に色々、聞いて、結局、懸垂でおりる。もうちょっとで、ママだ!
ママに到着。ママは、講習でいそがしそう。報告は後回しにして、ご飯。
さて、改めて、ママのところへ。まずは、お帰りのチューをしてもらって、ご満悦。支離滅裂に報告。まだ、興奮していて、全然、順序だてた報告にならない。ママ、ありがとう。ここにママが居てくれるってだけで、いくは心強く登っていける。まだ、ママから乳離れは出来ない。けど、今日、ちょっと大人になったよね?ママにちょっとだけ近づいたよね?
きく、今日は(も?)ありがとう。楽しかったね。これからも、あちこちのマルチのルートを登りに行こう。二人が、早くママから乳離れできるように、がんばろう!