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2023.11.05 絞りのトップス、ピンクの方。

昨日のこと、明日もまた暑いですよと聞いたので、やった〜、それでは、今年は着る
チャンスのなかった、私の一番上等の服を着るチャンスだと思った。
それで今日、ルンルンと、それを着てみると、暑い暑い!
その分は、分厚く重厚な生地の絞りで、その上、七分袖なので、たまらなく暑かった。

それで、それはやめた。
代わりに、これも私の大大大好きな、私の服の中では、2番目に上等なピンク色の絞り
のトップスを着ることにした。
こちらは、生地が薄くて、少し透けた感じなので、そこまで暑くはないし、見た目も
暑苦しくない。
これを着るチャンスだ。


20年以上前のこと、クラス会が、毎年ポートピアホテルで行われていた。
そこの高級ブティックに、素晴らしいものが飾られていた。
これらの絞りは、名古屋の伝統技術だと聞いたと思う。
細かい繊細な手仕事に、私は心を奪われた。
伝統の技術をもって、合成繊維に挑戦した心意気に感動した。
着物を日常に着ない現代、こういう素晴らしい技術も、廃れてゆくのではないか。惜しい。
今の内に買わないと、もう手に入らないかのように思って購入した。

年配の方々の中には、幼い頃、お正月に晴れ着を着せてもらう時、繊細な細かい絞りが
施されている「帯揚げ」を使って、着せてもらっていたのを、思い出す人が多いと思う。
そう、私も、いつも、これを見ると、あの美しい「帯揚げ」を思い出す。

今日,大阪の百貨店のエレベーターの中で、お向かいに立っておられた、年配の女性
お二人が、それぞれ、ずっと、この絞りを凝視しておられたのは、そんな思いによる
ものではなかっただろうか。そんな気がする。


この上下は、スーツではない。
似ているが、別物である。どちらもプリーツプリーズのもの。
パンツを買ってから、随分経ったころ、元職場のOB会があったので、その時上着を
買った。偶然、よく似た色だった。
このピンクの絞りのトップスは、買ってから20年以上経ったのに、着たのは今日で
3回目。
私は、大切な服は、大切にしすぎて、なかなか着ない傾向がある。
これは、考えてみたら、大変もったいないことである、もっと着ようと思った。
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