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韜晦小僧のブログ 無線報国

真空管式ラジオ、軍用無線機やアマチュア無線機の修復の記録
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田舎暮らしの日常生活の記録

トリオVFO-1の修理記録(その2)(平成26年7月15日)

2014年07月15日 04時09分42秒 | 07アマチュア無線機

トリオVFO-1の修理記録(その2)(平成26年7月15日)

VFOの出力部の真空管が本来6AQ5なのですが、6BA6用に回路変更されていましたので、元の回路に戻しました。
本来の6AQ5に交換し、再度動作確認すると、今度はVFOの出力部の動作が不安定です。
VFOの出力部の回路定数を測定しましたが、特に問題はありません。
出所不明の外国の6AQ5を使用したのが失敗でした。
どうも、エミ減だったようで、真空管を交換し正常動作となりました。
少し国産の真空管をストックする必要があります。

修理が完了したので、周波数の確認と調整を行います。
周波数校正するため、現行のVFOの目盛を0にして、カウンターで測定してみます。
3.5MHzでは3.499MHzとほぼ良好です。
7.0MHzでは6.985MHzと5KHzのずれがあります。
50MHzでは8.148MHz(6逓倍)と185KHzの大幅なずれがあります。
周波数校正は、裏面のTC1,TC2,TC3のトリマーコンデンサーを調節します。

周波数校正後ためしに、7.0MHz帯で、直線性をみると7.1MHzの目練では7.107MHz、7.2MHzの目盛では7.207MHzと約7KHzの誤差が生じています。
現代では、オシロとカウンターがあれば簡単に校正できますが、1960年代ではアマチュアはどうしていたのでしょうか。
基本的には、アマチュアバンドに入っていればいいぐらいで、正確な周波数は運用上特に必要なかったおおらかな時代だったといえるでしょう。

 


トリオVFO-1の修理記録(その1)は以下のアドレスです。
http://blog.goo.ne.jp/minouta17/e/2660a02473b36f8266df0b06d4aee67e


広島戦時通信技術資料館は以下のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/

 


トリオVFO-1の修理記録(その1)(平成26年7月1日)

2014年07月01日 11時09分24秒 | 07アマチュア無線機

トリオVFO-1の修理記録(その1)(平成26年7月1日)

OCNブログ人のサービス終了のアナウンスがあり、推奨されているNTTレゾナント社が提供する「gooブログ」に移行するこことしまた。
今回は、gooブログへの登録と内容確認のため試験的な運用をおこなっています。

トリオのオールバンドVFOの「VFO-1」を平成24年10月頃オークションで購入し、長期保存していました。
この度、TX-88Aの整備に伴い、VFOが必要となったので、修復工事を行うこととしました。
VFOの修復など簡単なこととたかをくくっていましたが、意外と修復には難航しました。
まず、表面上の簡単なチェックを行うと、VFOの出力部の真空管が本来6AQ5なのですが、6BA6がササっておりました。 
少し電源部には、不安がありましたが、まずは電源ONすると、早速ヒューズが飛びました。

 


平滑回路の電解コンデンサーか整流ダイオードが怪しいのですが、今回はダイオードに並列にのコンデンサーがショートしていました。
各部の真空管の電圧測定をすると出力部の6AQ5にB+が供給されていません。
よーく見ると、配線が途中で切断されていました。


仮補修で動作確認すると、やっと周波数の発振が確認されました。
ところが、メモリ盤の数値と実際の発振周波数が大きくずれています。
周波数の補正が必要です。


今回は、ここまでの報告とします。

 

トリオVFO-1の修理記録(その2)は以下のアドレスです。 

http://blog.goo.ne.jp/minouta17/e/51808eb5bd9a3b6066617138290d2545

 

 

レア物?トリオ 真空管 TRIO VFO-1 レシーバー?

落札コメント
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昭和40年代の真空管式のアマチュア無線機も収集をしていますが、前回トリオの
送信機 TX-88Aを入手したので、どうしても、VFO-1がほしくなりました。
今回は適正な価格で落札することができました。
A1運用であれば、トリオの9R-59とTX-88A及びVFO-1の設備で
十分運用可能と思われますが、いかがでしょうか。
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オークション > ホビー、カルチャー > アマチュア無線 > 受信機

現在の価格  :  6,250 円
残り時間 :  終了 (詳細な残り時間)

入札件数 :  29 (入札履歴)

詳細情報
個数  :  1
開始時の価格 :  1,000 円
落札者 :  mxxxxxxxx7 / 評価:139 (評価の詳細)

開始日時 :  9月 30日 0時 59分
終了日時 :  2012年10月 7日 12時 59分
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早期終了 :  なし
自動延長 :  なし
オークションID :  b139619859
商品の状態 :  中古
返品の可否 :  返品不可
 

出品者の情報
出品者 : y04xxxxxxx1 (自己紹介)

評価 : 45 (評価の詳細)

商品発送元地域 : 神奈川県

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商品説明
入札前に必ず最後までお読みください。

こちらの商品は中古品です。また、かなり古い物ですので傷、汚れあります。
通電は確認できていません。ジャンク扱いでの出品です。
修理できる方やパーツ取りなどに是非ご利用下さい。

発送はゆうパックにて発送予定です。お支払いはゆうちょ銀行振り込み希望です。宜しくお願い致します。

商品画像
小さな画像をクリックすると、下に拡大表示されます。

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投稿日 2012/


トリオ送信機TX-88Aの修理記録(その1)(平成26年5月12日)

2014年05月13日 22時09分22秒 | 07アマチュア無線機

トリオ送信機TX-88Aの修理記録(その1)(平成26年5月12日)

オークションの商品説明では、以下の条件がありました。
◎トリオ TX-88A 付属品なし 昔使用してそのまま長期保管していた物です。動作確認なし。
◎ツマミ1個純正でない。
◎ファイナルを2B46に改造している。
以上3項目なので、ここから機器の基本的な点検に入ります。
上部パネルに1968S43.1.20と手書きされていますが、記念の購入日なのでしょう。

Tx88a1


Ta88a2


Tx88a3


まず、ファイナルを2B46に改造に関しては、回路定数の変更は見られません。
本来なら2B46のグリッドバイアスの動作点がUY-807とは異なるので回路定数を変更することが望ましいところです。
ここでは、ソケットをUS型からUY型に変更します。

Tx88a4


Tx88a5


Tx88a6


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Tx88a8


Tx88a9


次に、配線の状態を点検すると、ブロック型の電解コンデンサーが2本とも液漏れ状態となっており使用できません。
オリジナル性を保つため、ブロック型の電解コンデンサーを残し配線変更します。

Tx88a10


Tx88a11


Tx88a12


次に、正面のダイヤルが1つ古典ラジオのつまみとなっていましたので、それなりのものに交換します。
つまみもこの頃入手困難となっていますが、とりあえず、広島の松本ジャンクセンターで類似品を購入しました。

Tx88a13


最後に、背面のコネクターがありますが、AMかCWかによって内部結線を変更する必要があるので、内部を確認します。
配線を見ると、CW指定のようなのですが、高圧部はAM指定となっています。
この配線では、CWですが、電波法上の昔の規定である電信級の10Wを超える電力を出力することが可能です。
とりあえず、AM仕様に配線変更しておきます。

Tx88a14


Tx88a15


B電源に問題がないか簡単にテスターで確認したら、即、空中線ダミーを使用して機能試験に入ります。
チューニングすると搬送波については、特に問題はありません。
ただし、マイク試験すると変調波が発生していません。
なにか変調部でトラブルがあるようです。

Tx88a16

AM送信機は、簡単な構造なのですぐ動作試験も完了するとたかをくくっていましたが、とんだ災難といったところでしょうか。
今回は、ここまでとします。

以下取引記録です。

落札コメント
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昭和40年代の真空管式のアマチュア無線機も収集をしていますが、表記のトリオ
送信機 TX-88Aもなかなか入手困難になってきております。今回たまたま、
ヤフーオークションに出品されていたので、無意識で入札に参加しました。
最大の欠点の1つ「つまみ」がオリジナルではありません。当時のつまみを探すこ
ととします。
なお、ファイナルの2B46の件については、807に戻すこととします。
こうなると、VFO-1がどうしてもほしくなります。オークションにはきりはあ
りません。
これで、電信デビューを目指します。
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オークション > ホビー、カルチャー > アマチュア無線 > トランシーバー > 固定

 

現在の価格  :  9,350 円
残り時間 :  終了 (詳細な残り時間)

入札件数 :  5 (入札履歴)

詳細情報
個数  :  1
開始時の価格 :  5,000 円
落札者 :  mxxxxxxx7 / 評価:139 (評価の詳細)

開始日時 :  9月 26日 20時 49分
終了日時 :  9月 30日 20時 31分

出品者の情報
出品者 : yxxxxxxxx0 (自己紹介)

評価 : 328 (評価の詳細)

商品発送元地域 : 大阪府

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商品説明
トリオ TX-88A 付属品なし 昔使用してそのまま長期保管していた物です。動作確認なし。
ツマミ1個純正でない。ファイナルを2B46に改造している。
筐体にサビ、塗装剥れがあります
ジャンクでお願いします。
発送はゆうパック便元払いで送ります。
振込みはJNBでお願いします。

商品画像
小さな画像をクリックすると、下に拡大表示されます。

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トリオ製トランシーバTS-500の修理記録(その4)

2014年05月06日 22時44分46秒 | 07アマチュア無線機

トリオ製トランシーバTS-500の修理記録(その4)

最後になりましたが、トランシーバーの送信部の試験に入ります。
このようなトランシーバーの修理では、しっかりと受信部の試験をすれば、送信部の機能はほぼ大丈夫です。
最初にSWR計にダミーロードをつけ、マイクも用意します。
今回は、送信部の基本チェックも飛ばし、直接送信試験に入ります。


Ts50081


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運用説明書にしたがって、まず、SSBモードで送信状態とします。
ところが、IPのメータが全く振れません。
最初からつまずきです。
次に、RF,HVのメータを確認しますが、すべてメータが振れません。
どうも、終段のステージが故障しているようです。
終段S2001の陽極電圧の測定には、送信部のカバーをはずす必要があります。
電圧は規定値を少し下回る800Vあり、特に問題はありません。
ヒータも確認でき、問題ありません。
今度は、裏面から終段S2001のSG,グリッド電圧を測定しますが、特に問題ありません。
電気的には、終段のステージは問題ないようですが、メータの測定する部分に問題があるものと推定できます。
送信部試験は無調整では10秒以下で実施しないと終段のS2001を痛めますので、短時間しか時間がありません。
何回も、送受信レバーを押下していると、IPのメータが表示するようになりました。
どうも、リレーのスイッチが何十年ぶりに開閉するので、当初接触不良が故障の原因だったものと思われます。
チューニングにより、CWにて、60W程度のパワーを確認しました。

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本機を現用マシンとして採用することとし、副にトリオのTS-820とします。
といっても、電波を出すことはないでしょう。
TS-500てワッチしていると、経年劣化の影響もあるかもしれませんが、少しVFOの安定度に難があるようです。
 

 


トリオ製トランシーバTS-500の修理記録(その3)

2014年04月21日 23時10分58秒 | 07アマチュア無線機

トリオTS-500の修理記録(その3)


受信機部の試験には、7MHzのバンドでしか試験していなかったので、まず全バンドでの試験を実施しました。
バンドスイッチの接触不良もあり、何度もバンド切り替えを実施することにより、28MHzバンド以外良好に受信することができました。
28MHzバンドは第一OSCが発振していないのが故障原因でしたので、早速予備機の水晶発振子を交換することにより復旧しました。

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受信機能としてはOKとなりましたが、マーカーで確認するとVFOの周波数が15KHzほどずれていましたので、校正することとしました。
取扱説明書にもありますが、VFO裏面のダストコアーとトリマーコンデンサーの微調整でメモリ校正します。
まさにアナログ技術ですが、マーカーさえあれば、周波波読み取りでもディジタル機とも遜色ありません。

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参考ですが、マーカーと受信機の高周波増幅段のグリッドへの接続は、昔アマチュアがよくやっていましたが、ねじり線による接続です。
メーカー製の実装では、初めて拝見しました。

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RIT機能など細かな試験も確認がとれたので、後はエージングによる長時間連続運用試験にはいります。

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ここまでの修復の感想ですが、想定外ですが水晶発振子を2個も交換しました。
それ以外の部品は、ほとんど故障品もなく、安定してます。
VFOが一般のトランシーバと比較して高い周波数なことから安定度が低いとおもっていました。
ところが、思ったよりは安定しており、また、高感度なので一般運用でも問題がないように感じられます。