韜晦小僧のブログ 無線報国

真空管式ラジオ、軍用無線機やアマチュア無線機の修復の記録
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真空管式テレビ修復記録(日立FY-370) その1

2010年12月31日 18時06分39秒 | 06真空管式テレビ

オークションにて日立FY-370落札 その1

平成19年9月7日にYahooオークションにて徳島の骨董屋のかたから 22,600 円で落札しましたが、今まで放置しておりました。

しかしながら、来年の7月でアナログが停波するため、そろそろ真空管式テレビを修復することとしました。

まずは、入手状態を紹介します。 

以下出品者からの商品説明です。

昭和レトロの古い日立4脚テレビです。多少の時代擦れ程度で、外形は美品です。パーツはそのままですが、スイッチ入れてもプーンとも言いません。点きませんのでジャンクとしてお願いします。テレビ横幅48×奥行き42×高さ42㌢。総高83.5㌢。4脚と胴外回りは木製です。12チャンネルです。懐かしい昭和30年代のインテリアとしても最適です。分かる方よろしくお願いします。●●● ヤマト着払いでお送りします。当方の情報は、ヤフーの落札メールをご覧ください。可能な限り、取引ナビではなく、当方の個人メールにてご連絡ください。●●●

更新済み: 9月 1日 17時 30分

日立のテレビ事業は50年以上の歴史がある。1956年に出た日立のテレビ1号機は、「14型白黒テレビF-100」だった。この機種「FY-370」の白黒真空管テレビもおそらく初期型のものだろう。よろしくお願いします。  

 

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正面

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斜め横

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背面

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正面

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背面内部

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背面内部高圧部

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背面全体

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正面

 

 

 

 

 


96式空2号無線機修復記録No07(ブログテスト送信)

2010年12月30日 15時23分36秒 | 5096式空2号無線機修復記録

 

復元作業報告No07について(平成22年11月28日)

高周波段から中間増幅段までの組立用部材が用意できたので、前部の組み立てに入ることとする。
ここで問題なのは、各部材がシャーシを中心とし上下の部品配置となる立体配置であることから、組立順番を間違うと組立てられないこととなる。
一例であるが、中央の3連バリコンを外すためには、まず局部発振用の真空管の下部のシールドケースをはずす。それから、L15,16の高周波増幅、混合部のコイルパックをはずすこと。更に、前部パネルのパイロットランプケースを外し、その横のC25の高周波増幅調整用のバリコンをはずすこと。つづいて、その横の空中線強弱のトグルスイッチをはずす必要がある。
最後に同調用のバーニア・ダイヤルをはずし、全面パネルの接続螺子を全部外すし本体から全面パネルを切り離すことにより、やっと3連バリコンの脱着が可能となる。部品配置で失敗するごとにこの手順を延々繰り返すこととなる。余談だが、局部発振用コイルパックは3連バリコンの直下にあるため、3連バリコンより前に取付けする必要がある。
実は、20年前に部品をばらばらにした後放置していたため完全に忘却しており、今回ジグソーパズルのように組立方法を試行錯誤する羽目になった。
将にこの無線機は、民需の大量生産とは無縁の第一級工芸品そのものである。

上部3連バリコン附近の構造

 

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前部高周波増幅部の附近の構造

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高周波増幅部下部附近の構造

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IFT部附近の構造

 

 

 

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前部同調バリコン附近の構造

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上部高周波増幅部附近の構造

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上部全体構造

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前部パネル部

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低周波発振部の動作試験

送信時の電信キーを受信部で発振させるとともに、低周波増幅段に帰還させることにより、電信音を発生させている。

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