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韜晦小僧のブログ 無線報国

真空管式ラジオ、軍用無線機やアマチュア無線機の修復の記録
手製本と製本教室の活動の記録
田舎暮らしの日常生活の記録

真空管式テレビ修復記録(日立FY-370)修復作業H23.01.30 その4

2011年01月30日 17時31分40秒 | 06真空管式テレビ

修復作業H23.01.30 その4

1.今回は画面が薄いことから、高圧回路にメスをいれることとした。

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2.高圧整流管IX2Bを交換する。

画面がかなり綺麗に見えるようになった。

 

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3.同様な画面

 

 

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4.今度は、垂直同期に異常が発生した。

そうこうしているとラスター自体が消滅した。エージングすることにより、悪い部分がどんどん発生するようだ。昭和30年度初期の真空管式テレビの修理はおくが深そうだ。いろいろ回路を測定したが、主原因は未だ不明。

 

 

 


真空管式テレビ修復記録(日立FY-370)修復作業H23.01.23 その3

2011年01月23日 15時47分13秒 | 06真空管式テレビ

修復作業H23.01.23 その3

1.垂直同期流れの原因追及について

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2.同期分離増幅段の波形

周期63.5μs近辺なので正常である。

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3.水平発振コイルでの波形

約周期70.0μs近辺であり、正規の15.734KHzより低い周波数で発振している。

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4.水平同期調整回路の回路詳細

部品を個々に測定したが、特に異常なコンデンサーや抵抗器はなかった。

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5.水平発振コイルのインダクタンスの調整により、かろうじて画面が表示できた。

まだまた、劣化部品や真空管のためクリアーな画面とはなっていない。

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6.今回アナログ波を受信するため、新たにVHFアンテナを購入した。日本で最後にVHFを設置することとなった。

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7.交換部品の紹介

今回はオリジナリティーを活かすため、故障部品を特定し、部品交換を実施した。実用品にするのであれば、オイル・コンデンサー類は全て交換すべであるが、故障するたびに修理するのも一興かもしれない。

 

8.今後の修理について

①画面がクリアーとなるように、悪い部品の特定と交換作業

②VHFアンテナの正式設置作業

③アナログ波停波対策等

 


真空管式テレビ修復記録(日立FY-370)修復作業H23.01.17 その2

2011年01月17日 18時16分39秒 | 06真空管式テレビ

修復作業H23.01.17 その2

なかなか修理の着手ができなかったが、やっとやる気がでたので修理状況を報告します。

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まず、テレビの背面から部品の悪いものを選択します。事前にテスターが部品の状況なども確認します。垂直同期附近の回路のコンデンサーが腐食していた。

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腐食していたコンデンサーは取り外しする。

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同じような新品のコンデンサーに交換します。

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スピーカ系は故障が多いので、事前にテスターで確認すると出力トランスが断線していた。

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出力トランスは、新品と交換した。

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基本的なチェックをおこなったので、電源をONにしても、ヒューズが飛ぶようなことはないと確信したので、電源を起動した。ラスター画面は出たが、どうも水平同期がとれていない。ただし、音声は正常なので少し安心した。

 

 


96式空2号無線機修復記録No08

2011年01月02日 11時45分58秒 | 5096式空2号無線機修復記録

当96式空2号無線機は、日本無線により昭和15年度に製作されている。その後故障により修理がされていることが、写真の蓄電器(コンデンサー)の部品でわかる。この部品のみ昭和18年度の表示で、且つ製造メーカもTKSのマークがある。

昭和15年であることから、日米開戦前の製造であり、製作も大変丁寧である。その後、修理もされたが、最終的には故障のため航空機から取り外されたため、終戦で破壊されることなく、保存されたのだろう。

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検波・AVC附近の回路

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昭和18年に故障のため修理箇所(TKSのマークの蓄電器)

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オリジナル部品

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オリジナル部品(日本無線のマークあり)