トリオ送信機TX-88Aの修理記録(その1)(平成26年5月12日)
オークションの商品説明では、以下の条件がありました。
◎トリオ TX-88A 付属品なし 昔使用してそのまま長期保管していた物です。動作確認なし。
◎ツマミ1個純正でない。
◎ファイナルを2B46に改造している。
以上3項目なので、ここから機器の基本的な点検に入ります。
上部パネルに1968S43.1.20と手書きされていますが、記念の購入日なのでしょう。
まず、ファイナルを2B46に改造に関しては、回路定数の変更は見られません。
本来なら2B46のグリッドバイアスの動作点がUY-807とは異なるので回路定数を変更することが望ましいところです。
ここでは、ソケットをUS型からUY型に変更します。
次に、配線の状態を点検すると、ブロック型の電解コンデンサーが2本とも液漏れ状態となっており使用できません。
オリジナル性を保つため、ブロック型の電解コンデンサーを残し配線変更します。
次に、正面のダイヤルが1つ古典ラジオのつまみとなっていましたので、それなりのものに交換します。
つまみもこの頃入手困難となっていますが、とりあえず、広島の松本ジャンクセンターで類似品を購入しました。
最後に、背面のコネクターがありますが、AMかCWかによって内部結線を変更する必要があるので、内部を確認します。
配線を見ると、CW指定のようなのですが、高圧部はAM指定となっています。
この配線では、CWですが、電波法上の昔の規定である電信級の10Wを超える電力を出力することが可能です。
とりあえず、AM仕様に配線変更しておきます。
B電源に問題がないか簡単にテスターで確認したら、即、空中線ダミーを使用して機能試験に入ります。
チューニングすると搬送波については、特に問題はありません。
ただし、マイク試験すると変調波が発生していません。
なにか変調部でトラブルがあるようです。
AM送信機は、簡単な構造なのですぐ動作試験も完了するとたかをくくっていましたが、とんだ災難といったところでしょうか。
今回は、ここまでとします。
以下取引記録です。
落札コメント
-------------------------------------
昭和40年代の真空管式のアマチュア無線機も収集をしていますが、表記のトリオ
送信機 TX-88Aもなかなか入手困難になってきております。今回たまたま、
ヤフーオークションに出品されていたので、無意識で入札に参加しました。
最大の欠点の1つ「つまみ」がオリジナルではありません。当時のつまみを探すこ
ととします。
なお、ファイナルの2B46の件については、807に戻すこととします。
こうなると、VFO-1がどうしてもほしくなります。オークションにはきりはあ
りません。
これで、電信デビューを目指します。
--------------------------------------
オークション > ホビー、カルチャー > アマチュア無線 > トランシーバー > 固定
現在の価格 : 9,350 円
残り時間 : 終了 (詳細な残り時間)
入札件数 : 5 (入札履歴)
詳細情報
個数 : 1
開始時の価格 : 5,000 円
落札者 : mxxxxxxx7 / 評価:139 (評価の詳細)
開始日時 : 9月 26日 20時 49分
終了日時 : 9月 30日 20時 31分
出品者の情報
出品者 : yxxxxxxxx0 (自己紹介)
評価 : 328 (評価の詳細)
商品発送元地域 : 大阪府
トリオ 送信機 TX-88Aのページトップに戻る
商品説明
トリオ TX-88A 付属品なし 昔使用してそのまま長期保管していた物です。動作確認なし。
ツマミ1個純正でない。ファイナルを2B46に改造している。
筐体にサビ、塗装剥れがあります
ジャンクでお願いします。
発送はゆうパック便元払いで送ります。
振込みはJNBでお願いします。
商品画像
小さな画像をクリックすると、下に拡大表示されます。
Y950413600img600x3581348659604fx9iq
Y950413600img600x4501348659604ifznq
Y950413600img600x45013486596056ffos