韜晦小僧のブログ 無線報国

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地1号受信機#2号機の修復作業記録 その5 (2016年06月27日)

2016年06月27日 22時51分29秒 | 01陸軍無線機器

地1号受信機#2号機の修復作業記録 その5 (2016年06月27日)

4連バリコンの各部を再度LCRメータで測定するとロータとステータの間隙不良があり容量がアンバランスであったり、ショート状態の箇所もあります。
最悪のシナリオですが、4連バリコンの筐体の分解・修理が必要となりました。
4連バリコンの筐体の分解のためには、受信機全体を分解するしかありません。
分解するのであれば、ついでの作業とし受信目盛表示の型枠がありませんので、銅板で新規作成します。
また、空中線減衰器の銘板も偽造するこことしました。
本機にはメインの受信ノブもありませんでしたからかなり前のことですが複製しております。
本受信機を分解し、4連バリコンの調整および接続ケーブルの配線を実施しましたが、バリコン自体は少し不安定で先が思いやられそうです。
最後に、5000pFを2個並列接続で0.01μFのマイカ型蓄電器として配置したためソケット等との配線が困難となった対策が必要です。
今回は一部セラミック型コンデンサーを採用し、実装密度を緩和するこことしました。
全ての準備作業が完了したら、再度の組立で作業終了です。
この組立は二度としたくないくらい困難な作業でした。
後はチョークコイルを用意したら、配線作業を残すだけとなりました。


広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/


ム65型受信機#2号機の修復作業記録 その5 (2016年06月19日)

2016年06月20日 03時27分22秒 | 01陸軍無線機器

ム65型受信機#2号機の修復作業記録 その5 (2016年06月19日)

本機の電源コネクターは取り外しされており、しかも正規の地1号シリーズ電源口形状がより大型化しています。
このため、電源コネクターの代替品を検討していましたが、ひょんなことから地4号受信機の電源コネクターを装着したところぴったりと一致しました。
結論としては、従来の地1号受信機シリーズの電源コネクターは4端子ですが、本機は6端子のコネクターを使用していることになります。
本機が中間周波段以降を真空管「Hシリーズ」で換装したモデルであるのであればヒータ電圧が12Vのため端子増設した電源コネクターに変更した理由となりえます。
本機はやはり大変特異であり、かつ謎めいています。

 

訂正
真空管「ソラ」とおもっておりましたが、ソラは海軍の航空機及び電探のみに使用されています。
本機は陸軍航空機部隊の運用となるため、ソラではなくHシリーズのCH-2あたりの真空管が使用されてものと思われます。
参考資料(真空管物語)
http://kawoyama.la.coocan.jp/tubestory.htm

 

広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/

 


地1号受信機#2号機の修復作業記録 その4 (2016年06月19日)

2016年06月20日 03時23分19秒 | 01陸軍無線機器

地1号受信機#2号機の修復作業記録 その4 (2016年06月19日)

今回の修復の基本方針ではマイカ型蓄電器を諦めて、現代版のコンデンサーで代用するこことしました。
コンデンサーはマイカ型の0.01μFが29個、0.001μFが2個、250pFが2個とオイル型の1μFが3個必要です。
家中を大捜索して在庫を再度点検したところ、なんと5000pFのマイカ型コンデンサーが約60個みつかりました。
早速方針変更し、この5000pFを2個並列接続で0.01μFのマイカ型蓄電器として配置するこことしました。
秋葉原で以前購入していたUSA製の平ラグ板にこのマイカ型蓄電器を実装してみました。
そうすると、本来の実装密度の倍となり、大変不細工な実装となってしまいました。
このままでは、蓄電器が邪魔をし、配線することができません。
もう少し、部品実装を再検討する必要がありそうです。
また、配線前の最終確認として4連バリコンの筐体の中身を確認しましたが、補正VCが現代品に取替られており、未配線の状態で放置されていました。
確認の意味でLCRメータで容量を測定しましたが、電池不足で正確な容量測定ができませんでした。
どうも、最悪4連バリコンの筐体の分解が必要になるかもしれません。
このためには、再度取付けた部品類をいったん全て分解する羽目になりそうです。


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ム65型受信機#2号機の修復作業記録 その4 (2016年06月05日)

2016年06月05日 22時01分33秒 | 01陸軍無線機器

ム65型受信機#2号機の修復作業記録 その4 (2016年06月05日)

検波・低周波増幅・BFO段のシャーシが欠落していますのでこれを復元します。
まず、シャーシ用のアルミ板を切り出し、真空管用の穴をあけますが、3ミリ厚のアルミ板の加工は大変です。
このシャーシに抵抗器や蓄電器を実装していきます。
これで部品群を組み立てると最終製品の形が整います。
あとは、配線すれば完了となりますが、まだまだ先は長そうです。


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地1号受信機#2号機の修復作業記録 その3 (2016年06月05日)

2016年06月05日 21時58分34秒 | 01陸軍無線機器

地1号受信機#2号機の修復作業記録 その3 (2016年06月05日)

ム65型#2号機同様に検波・低周波増幅・BFO段のシャーシが欠落しています。
以前シャーシの一部については修復していましたが、高圧用のマイカ型の蓄電器の在庫がありませんし、入手も困難です。
このため、修復作業を中止していましたが、今回の修復ではこのマイカ型蓄電器を諦めて、現代版のコンデンサーで代用するこことしました。
修復の基本方針を決定しましたので、あとは修復作業をたんたんと実施するだけです。
いままでの修復分を仮組立てしてみました。


現在修復作業中の地1号受信機#2号機とム65型受信機#2号機の比較の写真です。
同時修復は少し無謀のようですね。

 

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