軍用無線機 RUP-4について
Yahooオークションで下記「軍用無線機 RUP-4」の出品がありました。
即決!美品!受信動作確認 軍用無線機 RUP-4
商品の情報
即決価格 : 39,800円(税0円)
残り時間 : 終了 (詳細な残り時間)
入札件数 : 1 (入札履歴)
詳細情報 個数 : 1
開始時の価格 : 39,800 円
落札者 : J*D*0*** 評価:913
開始日時 : 2020年2月 24日(月) 22時 26分
終了日時 : 2020年2月 25日(火) 21時 47分
早期終了 : あり 自動延長 : あり
オークションID : s719845606
商品の状態 : やや傷や汚れあり
返品の可否 : 返品不可
出品者の情報
出品者 : kfaa200 評価 : 884 ( 890 - 6)
送料負担 落札者
商品発送元地域 京都府 京都市 海外発送 対応しません 発送までの日数 支払い手続きから1~2日で発送
配送方法 宅急便(ヤマト運輸) :着払い
商品説明 状態は年代を考慮すると非常に良好で美品です。
受信動作のみ確認しましたが感度良好で、問題ありませんでした。
あまり見かけない希少品だと思います。
古いものですのでくれぐれもノークレームノーリターンノーサポートでお願いします。 電源ケーブル付属します。
黒線グランドで赤線に+6V印加下さい。
周波数範囲は2-12MHzです。
入札者の順位
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入札者 / 評価 入札額 個数 最後に手動入札した時間 J*D*0*** / 評価:913 落札者 39,800 円 1 2月 25日 21時 47分 1ページ中 1ページ目を表示 (入札合計:1件)
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商品画像
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出品された写真を見ると、米軍のGRC-9によく似ていますが、少し形が異なっています。
米軍のGRC-9の写真を示します。
以下、本機軍用無線機RU-4について少し気になったのでどのような機種なのか調査してみました。
まず、ネットで検索すると、以下の情報がヒットしました。
RUP-4 ユーゴスラビア版GRC-9
1964年頃に最初の製造されたセルビアのエイニス (Ei Nis Serbia)社製、 受信機RP2のトランジスター版装置であり、独立した装置として機能し、2個の4,5V乾電池を使用します。
使用真空管:
送信部:OA2、ECC82(12AU7互換)、6AK6、6AK6、6AK6、6AK6、QQE03 / 20
受信部:トランジスタ構成の装置 送信出力電力: 20W
周波数範囲: 送受信共 2MHzから12MHz
変調方式: AMまたはCW
EI Niš社について
EINiš(正式名称:Holding-Korporacija Elektronska industrija a.d.Niš)またはElectronics IndustryNišは、セルビアのNišに本社を置く持株会社です。 2016年5月に破産を宣言しました。
1948年、ラジオセットおよびレントゲンマシンの生産研究所「RRNiš」の設立から始まりました。
1970年代および1980年代には、1万人以上を雇用するユーゴスラビア最大の企業の1つでした。
しかし、1990年代には、国が直面していた研究や制裁への投資不足により、会社の事業の大部分が崩壊しました。
2000年代に、同社は音響機器、ブラウン管を含む電子管、印刷版、電子機器要素、油圧機器、空気圧機器、エアコン、医療機器、レントゲン機器、テレビ、ラジオ受信機、および半導体を製造しました。
また、電子真空管製造の数少ない残りのメーカーの一つでした。 2016年、地方ビジネス裁判所で倒産が宣言されました。
送信菅QQE03 / 20
1878年創業開始から2016年の倒産までの主要製品
調査結果について
米軍のGRC-9とセルビアのエイニス (Ei Nis Serbia)社製RUP-4は、形は良く類似していますが、中味は全く別ものでした。
ただし、東欧のユーゴスラビアという日本では馴染みの少ない小国ですが、エイニス (Ei Nis Serbia)社は、日本でいえば総合家電の松下電器のような存在だったようでした。
当時ソ連の技術に依存したのかもしれませんが、大変立派に家電・軍用無線機を生産していたようです。
ただし、ソ連の崩壊の余波もあり、残念ながら2016年には倒産しました。
このRUP-4も何の因果か分かりませんが、遠く極東の日本のオークションに出品されたということでしょう。
参考文献
Yahooオークション出品情報 https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/s719845606
MIRKO OLD RADIO COLLECTION http://lea.hamradio.si/~s52pc/Rup4.htm
Ei Nis Serbia https://en.wikipedia.org/wiki/EI_Niš
ユーゴスラビア – Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/
ユーゴスラビア 南スラブ系の民族主義と歴史的結末 http://www.yasuienv.net/Yugoslavia.htm
※ユーゴスラビアについて
ユーゴスラビアについては、ソ連邦の崩壊して関連して、ユーゴスラビアでは、スロベニア、クロアチア、マケドニアが1991年に独立、ボスニア・ヘルツェゴビナが1992年に独立、モンテネグロが2006年に独立そして、セルビアが旧ユーゴスラビアを2006年に継承、コソボが2008年に形式上は独立し、7ヶ国に分かれました。 当時民族、宗教などからの民族浄化などの悲惨なテレビニュースが連日報じられ、日本人には、心が痛むばかりで、なかなか理解不能の地域でした。