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平成24年(2012年)から令和2年(2020年)までの8年間の総括としての記録です。
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オークションウォッチ 松下無線RM-40L型中長波電信電話受信機 昭和19年8月製
断捨離中につき入札ご法度の身でありますので、入札に参戦できず下記Yahooオークションの推移を見守り、記録するだけとしました。
松下無線株式会社 RM-40L型 中長波電信電話受信機 昭和19年8月製
商品情報
個数:1
開始日時:2020.04.10(金)16:22
終了日時:2020.04.16(木)20:11
自動延長:あり
早期終了:あり
返品:返品不可
入札者評価制限:あり
入札者認証制限:あり
落札者:I*n*q*** / 評価 293
開始価格:2,000 円
オークションID:b448111327
入札件数21入札履歴
残り時間終了
詳細
現在価格 x1,700円(税 0 円)
出品者情報
出品マスターzakkaya_2010さん フォロー
総合評価: 2358
良い評価 100%
出品地域:岡山県
配送商品説明
カテゴリホビー、カルチャーアマチュア無線受信機
状態
全体的に状態が悪い
ヤフオクシステム変更の為、「受け取り連絡」しない方、遅い方の入札は固くお断りします。
※受け取り連絡しない場合は「どちらでもない」評価とさせていただきます。
1ページ中 1ページ目を表示 (入札合計:7件)
入札者 / 評価 入札額 個数 最後に手動入札した時間
I*n*q*** / 評価:293 最高額入札者 x1,700 円 1 4月 16日 18時 03分
Q*v*X*** / 評価:282 11,200 円 1 4月 16日 18時 51分
5*H*7*** / 評価:294 4,500 円 1 4月 16日 12時 11分
o*n*E*** / 評価:1197 3,600 円 1 4月 16日 12時 00分
a*4*7*** / 評価:140 2,400 円 1 4月 15日 23時 07分
Z*q*x*** / 評価:358 2,200 円 1 4月 11日 22時 25分
g*q*T*** / 評価:1156 2,100 円 1 4月 11日 21時 16分
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入札者の順位 すべての入札履歴
本機、戦時標準型商船用「松下無線RM-40L型中長波電信電話受信機」の概要は以下のとおりです。
用途 中長波受信機
周波数 20Kc~3,000Kcの5バンド切換 20Kc~60Kc、60Kc~170Kc、150Kc~500Kc、400Kc~1,000Kc、1,000Kc~3,500Kc
受信方式 オートダイン式
真空管 4球のもの
電源部 船内電源使用
戦時において民間船舶用無線機は、民需といえども海軍の管理のもと、戦時規格として大枠の技術仕様をもとに、各社が独自に設計、製造しています。
このため、コイルパック構造と同調バリコン及び真空管4球(1V2のストレート受信機)などの大枠は各社すべて足並みをそろえています。
あえて特徴を指摘すると、通常受信用同調ダイヤルは、通常バーニアダイヤルが採用され同調周波数は目盛較正表から周波数を読み取ることが必要となりますが、さすが松下さんだけのことはあり、周波数直読のダイヤルを使用しています。
また、受話器は普通2個(本人と上司等)用意するのが標準ですが、本機は受話器と高声器(スピーカーのこと)が用意されており、船中でも放送局をみんなで楽しんだのかもしれません。
松下電器は民需用のラジオ生産が主力でありますから、軍用機器メーカーのような無粋な設計はされていません。
なお、シャーシ上部の写真では真空管が本来はST管を使用しているのが普通なのですが、驚いたことに当時としては最新型の「ソラ」が採用されているように見えます。
銘板には海軍の錨のマークがありますが、これは昭和16年(1941)に船舶関係事務が海軍に移管されたための関係で、本機は海軍の軍用受信機ではありません。
小型の戦時標準型商船に搭載された無線装置の一部と思われますが、こんな貧弱な無線装置で大海にて軍事物資の輸送業務に従事されたことを忘れてはいけません。
本機については、以下に記載する戦時標準型商船用無線装置の戦時標準型無線機電信機の規格に類似しています。
長波受信機
30~2,000KHz オートダイン式4球のもの
無線電信機用電源規格
上記の無線電信機に使用する蓄電池、電動交流発電機および充放盤の規格は第2章4.3.4による。
参考受信機事例
日本船舶海洋工学会関西支部の造船資料保存委員会作成のデジタル造船資料館の「日本の商船の電気技術史について」から以下戦時標準型無線機電信機の概要については、情報の正確性を期すため、参考文献をそのまま抜粋引用します。
商船無線の臨戦態勢への転移の背景
太平洋戦争中の商船対策
昭和16年(1941)12月に太平洋戦争が始まったので、従来は、商船は逓信省、軍艦は海軍省と二元管理であったものを、全て海軍に一任し一元管理とし、商船、軍艦の建造を行うことになった。
戦時標準船
戦時標準船としは10種類が制定された。貨物船としは、A,B,C,D,E,Fの6種類、鉱石運搬船はK型、油槽船はTL,TM,TSの3種(L:Large,M:Middle,S:Small)であった。
従来型の貨物船や客船の建造は中止された。
電気艤装品についても大量・迅速なる建造を実現すべく、無線電信機、電動機、発電機および同機械、電灯、電具、電線、蓄電池などの規格制定が行われた。
この規格が制定されるまでには、造船統制会、海軍電気工業会の後援の下に、海軍、船主、造船所、機器製作所の関係者により数10回にわたり検討、審議が行われた。
これに並行した、試験検査規則、商船電気艤装心得、資材需給手続、資材産出基準表などが作成された。
戦時標準型商船用無線装置
戦時標準型商船の無線装置は船舶安全法(昭和4年(1929))によらなければならないが、海軍から助成金を受けている船(特に優秀船)は主装置として1KW以上の送信機を装備しなければならなかった。
以上の規則に基づき船舶用無線通信機の改善が、昭和13年(1938)ころから逓信省、日本無線電信電話標準化委員会を主体に進められた。無線機器メーカとしては、東芝、安立電気、日本無線、東洋通信機の4社が協力した。
昭和15年(1940)ころから、周波数の偏差の限度が規定されたので、無線送信機は自励式から逐次主発振式(水晶式)に換装された。
昭和16年(1941)に船舶関係事務が海軍に移管されると、海軍の作戦条件を加味して、周波数3波増加と短波長波同時通信可能なるよう改善された。
戦時標準型無線機電信機の規格
500W長短波送信機
長波および短波各1台からなり、周波数は従来のものに130,454,5,520,16,560KHzを追加。
250w長短波送信機
長波および短波各1台からなり、周波数の増加は500w機に同じ。
150w中短波送信機
1台にて中波および短波発信可能。
周波数は,375,410,425,454,500,5,520,6,210,8,280,11,040,12,420,16,560KHzとする。
50W長中波送信機
本記は補助送信機として装備する。周波数は375,410,425,454,500KHzとする。
無線方位測定機(方向探知機)
周波数範囲300~2,000KHz
短波受信機
2,000~21,000KHzのスーパヘテロダイン式8球のものと、オートダイン式4球のものの2種あり。
500W送信機と組合せる場合には前者を用い、それ以外の送信機と組合せる場合は後者を使用した。
長波受信機
30~2,000KHz オートダイン式4球のもの
無線電信機用電源規格
上記の無線電信機に使用する蓄電池、電動交流発電機および充放盤の規格は第2章4.3.4による。
戦時標準型船無線装置装備標準
1号型無線電信機
TL,TM,A,B,K型船に装備するもので、500W送信機、無線方位測定機、長短波受信機各1台を組み合わせもの。
2号型無線電信機
C.D型船に装備するもので、250W波送信機(長短波)、補助送信機、無線方位測定機、長短波受信機各1台を組み合わせもの。
3号型無線電信機
TS,E,F型船に装備するもので、250W中短波波送信機、中短波受信機各1台を組み合わせもの。
4号型無線電信機
改E型船に装備するもので、50W補助送信機、長短波受信機各1台を組み合わせもの。
参考文献
日本船舶海洋工学会関西支部の造船資料保存委員会作成
デジタル造船資料館
日本の商船の電気技術史について
松下電器 太平洋戦争と軍需生産
https://minouta17.hatenablog.com/entry/2020/01/09/163944