田舎暮らし計画について(H22.10.15からH24.3.31までの記録)
H24年春開始予定の我が家の全面リフォームのため、女房から不必要と見做されているわが貴重なお宝を疎開しなければならない状況に追い込まれている。
このため、平成22年10月ごろより、
広島市
近辺の市町村の空き家バンクのホームページをみながら、田舎暮らしのため空き家物件を見つけるまでのドタバタ騒動を紹介する。
ここで、小生の田舎暮らし用空き家の物件の要求仕様を紹介する。
(1)家本体は古民家であること。
(2)土蔵があること。
(3)賃貸物件であること。
(4)小規模な畑があること。
(5)本宅から車で1時間範囲の距離であること。
(6)豪雪地帯はいやだ。
(7)熊の出没地帯はいやだ。
以上大変むしのよい話のようだが、あくまで希望である。
目的の明確化・・・なんのための田舎暮らしなのか。
所詮、都会暮らしいの人間にとっては、本格的移住は困難なことはわかっているので、あくまで土・日曜日のなどの定期利用が長期にわたり実行できれば満足であるが、しかし、将来は土着してもよいかもしれない。
無線機の保管と修理場所と製本工房のペースキャンプとして利用できればよい。
いままで収集したお宝をすべて一同に展示したい。(ミニミニ資料館?)
その合間で、少々の畑仕事により収穫ができればさらによい。
広い空き地が確保できれば、HFのアンテナを張って、アマチュア無線も再開したい。
真空管型無線機も大量仕入れし、整備し中古販売業も悪くないが、需要も少ないのが難点である。
また、製本道具も本格的な断裁機、大型のLBPプリンターなどの設置が可能となり、小規模製本工房の分野でも活動できそうである。特に小部数の印刷から製本までの一貫した上製本を安価で提供できそうである。
上記整理してみると、今後色々なビジネスの可能性を秘めているのも事実だし、あとは本人のやる気の問題となるようだ。
課題
空き家バンク利用では、別荘利用的な発想では地域住民とのトラブルになりかねないので、如何に溶け込む努力が必要である。この辺は頭ではわかるが、現実対応については現地での状況次第?村八分になるのもいやだ。
空き家探し騒動
市町村によってはホームページによる空き家バンクの紹介だけで、後は持ち主と直接交渉するだけの場合と、市町村の職員が積極的に対応する場合とに大別されている。
広島県A市では、紹介だけのパターンであるが、物件の紹介依頼により、持ち主から直説連絡があり、日程を調整し、後日現地訪問となる。協議中については、ホームページ上で協議中の表示となるので、時間かけて交渉することができる。
自治体職員の介在がない分気楽に交渉できるが、地域の情報については入手できないので、入居前にいろんな情報を仕入れておく必要がある。
気に入った賃貸物件があったので、連絡し現地訪問したが、ホームページ上では、土蔵があることになっていたが、現実は一部崩壊間際の物件であったので、断念せざるを得なかった。
広島県S町では、専門の相談員が常駐しており、地域の空き家情報に精通している。相談によっては、非開示のいろいろな空き家情報を紹介してくれる。また、町の助成金についても、丁寧な説明があるのでありがたい。
今回は1件の賃貸物件の現地訪問で予約を入れたが、2件ほど追加で非公開の物件の紹介を受け、十分な時間的余裕を持って交渉することが重要であるようだ。
ただし、複数物件を紹介してくれるが、協議中などで待ってもらえず、早い者勝ちとなるので、如何に決断するかにかかってくる。
ともかく、現地で現実をみることが重要である。ホームページでみる写真と現場での印象はかなり異なるはずである。
古民家にあこがれていたが、数年も空き家にした古民家はかなりリフォームしないと生活する環境とはならない。低価格の賃貸物件で即入居可能の条件の古民家を探すのは大変困難であるようだ。
どのへんで自分の理想と現実との折り合いをつけるかが問題となる。
物件探しは、はオークションと同じで、一度手放すと、二度と手に入らない。
チェックポイント。
デジタルカメラを持参したが、話に夢中となり写すことを忘れた。
周囲の携帯電話の電波状況も確認するのを忘れた。
水道設備(電気モーター等の有無)の点検・確認漏れ
テレビ放送の受信状況 → 車載のテレビで確認すればよかった。
案内終了後、再度空き家を訪問しようとしたら、道に迷い、たどり着けなかった。→県道番号確認要
いいままでの検討候補の紹介
① 広島県A市
【構造】木造平屋建 台所 4部屋 バス・トイレ付
【間取り】 4K
【宅地面積】118.36㎡
【建築時期】平成7年
【空き家になった時期】平成22年6月7日
【飲料水】町水道
【トイレ】 水洗
【付帯物件】畑:4アール程度使用可 田:耕作希望があれば可 その他、倉・物置
【条件】権利金100,000円 賃料35,000円
② 広島県S町
【構造】 木造かわら葺二階建
【間取り】 7DK
【宅地面積】486.69 ㎡
【建築時期】不明
【空き家になった時期】不明
【飲料水】井戸水
【トイレ】汲取り
【付帯物件】畑(宅地内)
【条件】 賃貸 未定ただし、月5千円程度とのこと
③ 広島県K町
【構造】住宅・倉庫・土蔵
【間取り】 4DK
【宅地面積】専用住宅65.28平方メートル 土蔵24.79平方メートル 附属家62.80平方メートル
【建築時期】昭和46年、明治28年、昭和9年
【空き家になった時期】平成10年頃
【飲料水】井戸水
【トイレ】汲取り
【付帯物件】貸すことの出来る田畑あり
【条件】売却希望 200万円~300万円⇒100万円に減額
④ 広島県S町
【構造】 木造かわら葺二階建
【間取り】 4K
【宅地面積】486.69 ㎡
【建築時期】昭和40 年
【空き家になった時期】平成20 年
【飲料水】 ボーリング水
【トイレ】 水洗
【付帯物件】畑(宅地内)
【条件】 賃貸 30,000 円/月
ということで、今回④の物件に決定したので紹介する。
決定したポイント
・庭園が広く、手入れがされている。贅沢なぼどだ。
・畑の広さがちょうどよい。
・以前店をしていた関係で土間が広く、ここに資料館としてお宝を展示することが可能である。
・家賃が想定の範囲であった。
・観光地ほどでもないが、有名な料理店があるので集客は期待できる。
・2階の空きスペースでかなりの収納が期待できる。
目標との乖離状況を示す。
(1)家本体は古民家であること。 → 古民家ではない。昭和40年築の物件となった。
(2)土蔵があること。 → 土蔵はなし。物置はあるが、家主が使用するこことなった。
(3)賃貸物件であること。 → OK
(4)小規模な畑があること。 → OK
(5)本宅から車で1時間範囲の距離であること。 → 2時間間程度と倍となった。
(6)豪雪地帯はいやだ。 → OKのはず?少し心配だか温暖化の影響大か?
(7)熊の出没地帯はいやだ。 → 猪は出るようだが、全面防備の柵があり安全は確保されている。
人生には、常に妥協が必要だ。当面、この地で田舎暮らしを満喫することとしたい。
賃貸契約について
市町村が主体となった空家バンクでは、賃貸契約は家主との個人契約と思っていたら、地元の不動産業者を通すとのことで、礼金1か月、敷金2カ月が必要であった。市町村としては、空家バンクの紹介のみで、家主とのトラブル等対策のため不動産業者を利用しているようだ。思わぬ出費となってしまった。