韜晦小僧のブログ 無線報国

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海軍TM式軽便無線電信機の修復作業記録 その4 (2018年02月25日)  修復開始

2018年02月25日 21時47分39秒 | 02海軍無線機器

海軍TM式軽便無線電信機の修復作業記録 その4 (2018年02月25日)  修復開始

修復案2を採用し、機能を限定して受信機能のみとして、現行部品を最大限活用する方法としました。
このため、当面は使用真空管はUY-27Aとします。
配線は既存の部品を再利用するとともに、不足分や不良部品のみ新たな部品を使用します。
配線は簡単に済ませ、SSG注入による受信試験をしましたが、全く反応がありません。
よくよくチェックすると検波段のグリッドのソケットアダプターが接触不良であることが判明しました。
再度試験すると微弱ですが、受信反応があります。
ただし、システム構成が0-V-1なので、どう頑張っても感度を期待することはできません。
ここで方向転換し、古典ラジオの木製ケースの修復作業の勢いで、本機の木製のトランスケースを新たに作成するこことしました。
ホームセンターで、木材を調達し切り出しを開始しました。
ケースの色は海軍のダークグリーンとなりますが、またまたニスをたっぷり塗る羽目になりそうです。
また、ケースを作成するとなると飾りとして電鍵が必要となりますので、事前にオークションで落札しておりました。
落札した電鍵は外国製(カナダ製)ですが移動用のものでしかも1962年製です。
使用方法は膝にベルトを巻いてモールス信号を打つタイプなのですが、1962年当時このような需要があったのでしょうか。


広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/


五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その12 (2018年02月25日) 修復完了

2018年02月25日 19時21分05秒 | 05真空管式ラジオ

五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その12 (2018年02月25日) 修復完了

本機については、最後まで検波段の問題がありましたが、本来の再生検波の調整不足が原因でした。
チックラーコイルによる調整をしながら、検波段の最大感度をバリコンで調整することになり、スピーカーから明瞭な放送波を受信できるようになりました。
ただし、明瞭な音量ですが、音質は今一つといった感じです。
基本的に感度不足で、アンテナも屋外のロングワイヤーとし夜間の強電界の反射波を受信しています。
ハンディーとしては、広島県のど真ん中の山間部のロケーションで近距離に放送局はありません。
本機は受信性能をだすために思考錯誤しましたが、基本的には真空管201Aの性能をカバーするため中和回路とチックラーコイルによる再生検波が重要であったと改めて認識しました。
木製ケースの天板に一度ニスを塗ると他の部分にもニス塗りへの欲望が抑えられなくなりました。
背面以外すべてニスを塗ってしまいました。
これで単なる修復模造品となり、基本的な骨董価値はなくなりました。
ひょんなことから、本機はオークション出品からヘ返品処分されたたのを機会に修復を決意し、手持ちのコレクションの古典ラジオ系部品を投入しました。
ただし、二度と古典ラジオの世界には足を踏み入れたくありません。

 


五球超ブローニングドレーキ式受信機
http://minouta17.web.fc2.com/radio_supercross.html

広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
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五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その11 (2018年02月19日) 受信試験とその対応と木工作業について

2018年02月19日 18時36分25秒 | 05真空管式ラジオ

五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その11 (2018年02月19日) 受信試験とその対応と木工作業について

受信機としての機能は問題ないのですが、夜間の強電界帯に受信試験しても,雑音のみで受信電波を拾うことができません。
とりあえず、検波段のバリコンが接触状態であったので交換するこことしました。
再度受信試験を実施すると、RF2段のバリコンにオシロのプローブを接触させると急に感度アップすることに気づきました。そうだ201Aの3極管の中和が必要だ!!
中和については、最後に実施しようと考えて受信試験ではタッチしていませんが、中和調整用のニュートロドンで調整するとかなりの感度アップとなりました。
やっと、放送はを受信するレベルとなりましたが、今度は音声がSSBよりひどい歪を発生しています。
検波段か低周波増幅段に問題があります。
検波段に無理やりダイオードを接続しクリスタルイヤホーンで聞くと放送波が完璧に聞こえます。
ダイオード検波で低周波段に直接注入するとひどい歪が発生しています。
このことから、低周波段に問題があれますが、真空管と低周波トランスしかありませんので、低周波トランスを交換します。
古い断線した低周波トランスをばらしますが、内部はコールタールを充填しているので分解は大変な作業となります。
依然、検波段には問題はありますが、ダイオード検波で当面スルーすることでなんとか放送波を受信できるようになりました。
まだまだ感度不足で夜間帯のみですが、お隣の大陸の迷惑な放送波しか受信できません。
愚痴になりますが、この受信機は本当に実用品だったのか疑問がわくような事態となりました。
正常な受信のためには、バリコン3個、ヒーター電圧調整用のバリオーム3個、ニュートロドン2個、再生検波の調整用チックラーコイルを最適化する必要があります。
すくいは、当時ラジオ局は開局まじかでしかも放送局はNHK1波しかない点です。
最後に、ラジオの木製ケースの補修を行います。
木製スケースの上部のニスが部分的に白濁しています。
どうも熱湯等による損傷かもしれませんが、木工作業は専門家でないので正確なものではありません。
今回は、やすり掛けで汚れとニスをはがし、水性ニス(透明クリアー)で1回塗りをします。
ニスでピカピカにすると当時の雰囲気を損ないますので、簡単なものとします。
また、前面の装飾が剥離していますので、DAISOのリメイクシート(今回は大理石柄・ホワイト)を貼ります。
更に、正面の木枠が欠落していますので、木製で再現しています。

 

五球超ブローニングドレーキ式受信機
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