海軍TM式軽便無線電信機の修復作業記録 その4 (2018年02月25日) 修復開始
修復案2を採用し、機能を限定して受信機能のみとして、現行部品を最大限活用する方法としました。
このため、当面は使用真空管はUY-27Aとします。
配線は既存の部品を再利用するとともに、不足分や不良部品のみ新たな部品を使用します。
配線は簡単に済ませ、SSG注入による受信試験をしましたが、全く反応がありません。
よくよくチェックすると検波段のグリッドのソケットアダプターが接触不良であることが判明しました。
再度試験すると微弱ですが、受信反応があります。
ただし、システム構成が0-V-1なので、どう頑張っても感度を期待することはできません。
ここで方向転換し、古典ラジオの木製ケースの修復作業の勢いで、本機の木製のトランスケースを新たに作成するこことしました。
ホームセンターで、木材を調達し切り出しを開始しました。
ケースの色は海軍のダークグリーンとなりますが、またまたニスをたっぷり塗る羽目になりそうです。
また、ケースを作成するとなると飾りとして電鍵が必要となりますので、事前にオークションで落札しておりました。
落札した電鍵は外国製(カナダ製)ですが移動用のものでしかも1962年製です。
使用方法は膝にベルトを巻いてモールス信号を打つタイプなのですが、1962年当時このような需要があったのでしょうか。
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