韜晦小僧のブログ 無線報国

真空管式ラジオ、軍用無線機やアマチュア無線機の修復の記録
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海軍TM式軽便無線電信機の修復作業記録 その1 (2017年10月20日)  オークション落札の顛末

2017年10月21日 13時16分25秒 | 02海軍無線機器

海軍TM式軽便無線電信機の修復作業記録 その1 (2017年10月20日)  オークション落札の顛末

断捨離実践のため、昨今ではオークション情報を眺めているだけ満足していましたが、今回はどうしても我慢できませんでした。
突如ほしくなったとゆうか、あまりにも無残な残骸の無線機なので修復してやりたいとの親心かもしれません。
勿論、無線機の程度があまりにも悪く、入札額も低調であり、小生でも参加できそうとの判断もありました。
部品の欠落が多そうなので、この辺から調達・整備することとします。

本機TM式軽便無線電信機について日本無線史10巻(309頁)九、TM式軽便無線電信機及びTM式中軽便無線電信機の項で下記の記述があります。
前者は久しく海軍で実用されているもの、後者は周波数を中波帯(2500乃至5000Kc)にしたものである。
本機については、たったの2行の簡潔すぎる文章です。
また章立ても、真空管式送信機に分類されていますが、本機は2球式とはいえ所謂、立派な送受信機(トランシーバー)なのです。
軽巡阿武隈の電信室の奥にも本機が配備されています。

また、TM式という海軍の仕様要求品ではなく、民間提案なるもの採用した無線機というのも特徴の一つです。
このTMとは、東京無線電機株式会社のことですが、戦後は企業再建整備法に基づき、昭和24年12月に新「東京無線電機株式会社」として再出発し、昭和33年7月に現在の社名「株式会社三桂製作所」に改称しております。
この間、残念ながら業態変更されており、現在は各種電線保護管の製造・販売が主業務となっています。


以下オークションの経過情報です。
蔵出し・旧日本軍【海軍TM式2球軽便無線電信機・S16/10製造・資料・欠品有り・要修理・無線機・受信機・戦争物】残骸/ジャンク品。
商品の情報 
現在の価格  :  11,500円(税0円)
残り時間 :  終了 (詳細な残り時間)

入札件数 :  25 (入札履歴)

詳細情報
個数  :  1
開始時の価格 :  1,000 円
落札者 :  mxxxxxxxx7 / 評価:167 (評価の詳細)

開始日時 :  2017年10月 15日(日) 12時 2分
終了日時 :  2017年10月 20日(金) 21時 45分
入札者評価制限:  総合評価での制限 あり (評価の合計がマイナスの方は入札できません)
悪い評価の割合での制限 あり (悪い評価の割合が多い方は入札できません)
早期終了 :  あり
自動延長 :  あり
オークションID :  e245301771
商品の状態 :  中古 (現状渡し。)
返品の可否 :  返品不可
出品者の情報
出品者 : wdwxxx9 

評価 : 2478 ( 2484 -  6)
支払いについて

 Yahoo!かんたん決済
 ゆうちょ銀行
 十六銀行
送料、商品の受け取りについて

商品発送元地域 : 岐阜県 羽島市内

商品説明
☆蔵出し・旧日本軍【海軍TM式2球軽便無線電信機・S16/10製造・資料・欠品有り・要修理・無線機・受信機・戦争物】
 残骸/ジャンク品での出品です。
 入札前に当方の自己紹介欄を御読み下さいませ。
 サイズ H19×W37×D18cm/約。
 戦前の古い無線機でジャンク品です、 N/C N/R で宜しく御願いたします。
 100サイズ元払いで発送致します。

入札者の順位   すべての入札履歴
1ページ中 1ページ目を表示 (入札合計:12件)
入札者 / 評価   入札額 個数 最後に手動入札した時間
 mxxxxxx7 / 評価:167 (評価の詳細) 最高額入札者11,500 円 1 10月 20日 21時 39分
 u*A*I*** / 評価:98   11,000 円 1 10月 20日 21時 39分
 2*y*R*** / 評価:630   6,111 円 1 10月 20日 21時 36分
 o*n*E*** / 評価:1070  5,861 円 1 10月 20日 21時 18分
 N*m*c*** / 評価:205   5,111 円 1 10月 20日 14時 30分
 o*p*b*** / 評価:949   3,111 円 1 10月 19日 18時 34分
 _*2*s*** / 評価:592   3,100 円 1 10月 16日 17時 02分
 t*2*M*** / 評価:2   2,311 円 1 10月 19日 15時 44分
 x*A*I*** / 評価:101   2,111 円 1 10月 18日 15時 28分
 q*n*9*** / 評価:1789  1,400 円 1 10月 18日 4時 20分
 P*M*z*** / 評価:297   1,200 円 1 10月 17日 13時 36分
 y*q*d*** / 評価:552   1,000 円 1 10月 15日 16時 52分
1ページ中 1ページ目を表示 (入札合計:12件)

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広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/


 


五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その5 (2017年10月20日)

2017年10月20日 08時36分31秒 | 05真空管式ラジオ

五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その5 (2017年10月20日)

ヴィンテージラヂオ物語(平成5年(1993年)田口 達也)によりますと、野地ラジオ研究所の五球超ブローニングドレーキの記事があります。
この中に、配線図も添付され、修復には大変参考になります。
この配線図と実機を比較して、配線図が正しいかの検証を行うとともに、使用電源電圧を確定して電源部の製造も併せて実施する予定です。
配線図と比較すると、明らかに間違っている箇所として、検波段の入力のコイルがアース接地されていません。
また、実機では、第一高周波増幅段の入力コイルが逆にアース接地され、グリッドバイアスがかからない配線となっています。
ただし、この配線がオリジナルのようなので修正対応すべきか苦慮しています。というのも、アースラインが二系統あり、本来のアース母線を使用せず、アンテナ系を含む変則的なアース接地となっていることが原因です。
なお、本来と思われる配線図を作成して今回の作業は終了とします。


広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/


五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その4 (2017年10月16日)

2017年10月16日 04時16分32秒 | 05真空管式ラジオ

五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その4 (2017年10月16日)

ヴィンテージラヂオ物語(平成5年(1993年)田口 達也)によりますと、五球超ブローニングドレーキの製造は野地ラジオ研究所とあります。
我が家で一番古い無線雑誌「無線と実験」昭和5年9月号をみると野地ラジオ商会として広告があります。
野地ラジオ研究所の関連の販売会社のようです。
この宣伝でも、電池式ワンダイヤル五球式の新発売をうたっています。

五球超ブローニングドレーキ式受信機の復元のために真空管UX-201Aが5本必要です。
国産新品ならすぐに在庫があることから用意できますが、あまりにもったいないことをするようで使用には躊躇します。
ネットをみているとちょうどいい商品がオークションされており、思わず落札してしまいました。
断捨離のため本機を出品し、たまたま返品された結果、また修復にお金をかける無間地獄の様相となりました。
また古典ラジオの世界にはまりそうです。
大正時代の初期の鉱石ラジオの世界までは足を突っ込みたくありません。

以下オークションの経過情報です。
古い真空管、ナス管 5本、
商品の情報 
現在の価格  :  7,800円(税0円)
残り時間 :  終了 (詳細な残り時間)

入札件数 :  32 (入札履歴)

詳細情報
個数  :  1
開始時の価格 :  1,000 円
落札者 :  mxxxxxxxx7 / 評価:165 (評価の詳細)

開始日時 :  2017年10月 10日(火) 20時 21分
終了日時 :  2017年10月 15日(日) 20時 14分
入札者評価制限:  総合評価での制限 あり (評価の合計がマイナスの方は入札できません)
悪い評価の割合での制限 あり (悪い評価の割合が多い方は入札できません)
入札者認証制限:  あり
早期終了 :  あり
自動延長 :  あり
オークションID :  270773039
商品の状態 :  中古
返品の可否 :  返品不可
出品者の情報
出品者 : kixxxxxaw 

評価 : 196 ( 197 -  1)
支払いについて

Yahoo!かんたん決済
ゆうちょ銀行
送料、商品の受け取りについて

商品発送元地域 : 岐阜県
商品説明
古い真空管
  ナス管  5本
    SWALLUW     UX-226
    CYMOTRON    UX-201A        、
真空管コレクションとして収集品
外観良ですが経年品 品質未確認、ジャンクします。
入札者の順位   すべての入札履歴
1ページ中 1ページ目を表示 (入札合計:11件)
入札者 / 評価   入札額 個数 最後に手動入札した時間
 mxxxxxxx7 / 評価:165 (評価の詳細) 最高額入札者7,800 円 1 10月 15日 20時 02分
 N*T*W*** / 評価:498   7,550 円 1 10月 15日 11時 09分
 i*f*N*** / 評価:144   7,300 円 1 10月 14日 20時 15分
 5*g*o*** / 評価:1866   7,050 円 1 10月 14日 9時 14分
 N*m*c*** / 評価:203   5,500 円 1 10月 13日 11時 15分
 8*F*K*** / 評価:255   4,900 円 1 10月 12日 14時 59分
 y*q*d*** / 評価:552   3,300 円 1 10月 12日 13時 57分
 q*o*D*** / 評価:267   3,200 円 1 10月 11日 21時 45分
 u*L*Z*** / 評価:2477   3,100 円 1 10月 11日 20時 06分
 X*N*k*** / 評価:442   3,000 円 1 10月 11日 20時 04分
 _*7*X*** / 評価:3699   2,200 円 1 10月 11日 4時 12分
1ページ中 1ページ目を表示 (入札合計:11件)
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商品画像
小さな画像をクリックすると、下に拡大表示されます。


広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/

 


自作オシロ兼CRT型画像表示装置の試作作業記録 その5 (2017年10月15日) 

2017年10月15日 20時48分14秒 | 09真空管式オシロスコープ

自作オシロ兼CRT型画像表示装置の試作作業記録 その5 (2017年10月15日) 

現在3つのプロジェクトを同時進行しています。
このため本プロジェクトも遅れ気味です。
今回は、ビデオ映像同期信号の増幅・分離部の回路まわりの配線を実施しました。
ビデオ端子が物理的に差し込めなかったり、VRの配置の変更等も併せて実施しました。

 

広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/


電探指示装置(プロトタイプ)の試作作業記録 その2 (2017年10月15日)

2017年10月15日 19時19分06秒 | 51電探試作計画

電探指示装置(プロトタイプ)の試作作業記録 その2 (2017年10月15日)

前回は、CRT関連の真空管や高圧トランスなどの機能の確認を行いました。
このため、高圧整流菅1X2Bと整流菅6X4、CRTの3KP1以外の真空管は外します。
また、電源回路とCRT菅関係の回路以外、抵抗器やコンデンサーを除去しました。
この結果、通電するとCRTに安定的なスポットが発生するようになりました。
このままでは、輝度と焦点調整の機能はありますが、スポットを上下や左右に移動する機能がありません。
今回このための機能追加を行いました。
写真のとおり、綺麗にスポットが自在に移動できるようになりました。
一日おいて、CRTのX、Y軸ので電圧測定すると約400Vの高圧がかかっていることを発見しました。
原因をよくよく考える電源回路には真空管などの負荷が全くない状況のためと判明しました。
この対策としては、当面ブリーダ抵抗で負荷分散し、電圧を降下させる予定です。
また、今回は再度試験するとスポットが2点表示する現象があらわれました。、
最初は2点の2現象が同時に表示したのち、今度は数秒ごとにスポットの位置が変化する特異な現象が発生しています。
CRTのX、Y軸への信号注入は、現在のようなプッシュプル形ではなく、電探指示装置丙1型復元のためにシングルエンドを採用します。
この理由は、目盛表示機能の再現を考えているからです。
上記な特異な原因と因果関係ありそうですが今のところよくわかりません。
今回の作業で不覚にも2回も感電してしまいましたが、昔のような衝撃や不快感はありません。
からだが老化で高抵抗化しているのかもしれません。


広島戦時通信技術資料館及び広島手製本倶楽部は下記のアドレスです。
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