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韜晦小僧のブログ 無線報国

真空管式ラジオ、軍用無線機やアマチュア無線機の修復の記録
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54年前の開局時の高1中2全波受信機の修復作業 その6(令和3年08月31日)

2021年08月31日 16時02分00秒 | 07アマチュア無線機

54年前の開局時の高1中2全波受信機の修復作業 その6(令和3年08月31日)
デジタル周波数カウンターの取付について

アマチュア無線の実運用に関しては、やはりアナログの周波数表示よりもデジタルのほうが便利です。
このため、Yahooオークションにて下記の商品を安価にて落札しました。
周波数加減算機能付き赤色LED6桁デジタル周波数カウンターPLJ-6LED-A
◆特徴
 ・0.1MHz~65MHzの入力周波数を任意に設定した数値を±して最高6桁でデジタル表示
 ・マイクロチップPIC16F628AとLED表示器を使用した機器埋め込み型小型高精度ユニット
 ・中間周波数(IF)及び±は裏面の設定ボタンにより任意に設定可能
 ・LED表示輝度を8段階で設定可能
◆仕様
 ・ゲート時間:0.1秒
 ・測定範囲:0.1MHz~65MHz
 ・表示範囲:0Hz~165MHz
 ・測定精度:±10Hz
 ・中間周波数IF設定:最小設定単位は100Hzで0~99.9999MHzの範囲で±設定可能
 ・電源電圧:8~15V(逆接続保護回路付き)
 ・消費電流:90mA以下
 ・表示桁数:6桁
 ・表示輝度:8段階輝度調整可能
 ・外寸:長さ91mm×幅28mm×高さ20mm
 ・測定信号入力コネクタ:XH2.54-2P(電線付きコネクタ付属)
 ・電源入力コネクタ:XH2.54-2P(電線付きコネクタ付属)
ここで問題なのが、中間周波数の設定方法ですが、ネットを見てもこのへんの詳細な手順の資料はありません。
昔のカウンターはデップスイッチで固定の455Khzを減算するものだったようですが、今ではマイクロチップによるプログラム化されているようです。
忘備禄として、中間周波数の設定方法をここで記録しておきます。
操作については、SETキーと変更キーの2つの押釦により操作します。
試しに、1回SETキー押下で中間周波数設定となり、そのままSETキーを押下すると中間周波数加減算設定となり、さらにそのままSETキーを押下するとLED輝度設定のモードとなります。
内容を変更するために変更キーの押下が必要となります。
中間周波数設定モードでは、まず変更キーを押下すると左端の0の数値が点滅します。
左端は●0、000.0Khzの●の位置を示します。
●を0とするためには、変更キーを10回押下して0を設定します。
この状態でSETキーを押下すると確定数値となります。
次に変更キーを押下すると0●、000.0Khzとなり、これも0とするならば変更キーを10回押下してSETキーを押下し確定推知とします。
更に、変更キーを押下すると、00.●00.0Khzの位置となりますので、455Khzに設定したいのであれば、ここで4回変更キーを押下すれば、00.400.0Khzとなります。
あとは、順次変更キーを押下して所定の数値を設定し、最後にSETキーを押下することで
00,455.0がメモリーに書き込まれます。
この工程では、スキップはできません。
更に、SETキーを押下すると中間周波数加減算設定のモードとなりますので、減算処理を指定します。
最後に、LED輝度設定のモードでは、初期値が”04”が設定されていますので、好みで輝度の変更が可能です。

 


受信機とカウンターとの接続について
局部発振は他励式のためかなり大きな発振を行っています。
このため、今回は局部発振の6BE6のカソードにワニ口クリップで間接的に接続したケーブルを受信機上部の中継端子板経由でカウンターと接続しています。

 


広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/

 

 

 


54年前の未完成の自作807送信機の修復作業 その8(令和3年08月30日)

2021年08月30日 16時46分50秒 | 07アマチュア無線機

54年前の未完成の自作807送信機の修復作業 その8(令和3年08月30日)
最後に化粧処理について

AMチャンネルの水晶振動子の工作
サトー電気で今でも販売しているHC49U型のX-tal 7.195Mhzを無理やりFT243型のケースに押し込み使用しています。
なお、水晶片の製作精度が悪くて実際の周波数は7.138から7.135Mhzのようです。

パネルの文字入れ
CASIOのラベルプリンターで9mmのCLEARtapeで印刷してものをパネルに貼り付けております。
少し見栄えが悪いですが、こんなものでしょう。

デジタルカウンターの設置
Yahooオークションにて下記の商品を安価にて落札しました。
周波数加減算機能付き赤色LED6桁デジタル周波数カウンターPLJ-6LED-A
◆特徴
 ・0.1MHz~65MHzの入力周波数を任意に設定した数値を±して最高6桁でデジタル表示
 ・マイクロチップPIC16F628AとLED表示器を使用した機器埋め込み型小型高精度ユニット
 ・中間周波数(IF)及び±は裏面の設定ボタンにより任意に設定可能
 ・LED表示輝度を8段階で設定可能
◆仕様
 ・ゲート時間:0.1秒
 ・測定範囲:0.1MHz~65MHz
 ・表示範囲:0Hz~165MHz
 ・測定精度:±10Hz
 ・中間周波数IF設定:最小設定単位は100Hzで0~99.9999MHzの範囲で±設定可能
 ・電源電圧:8~15V(逆接続保護回路付き)
 ・消費電流:90mA以下
 ・表示桁数:6桁
 ・表示輝度:8段階輝度調整可能
 ・外寸:長さ91mm×幅28mm×高さ20mm
 ・測定信号入力コネクタ:XH2.54-2P(電線付きコネクタ付属)
 ・電源入力コネクタ:XH2.54-2P(電線付きコネクタ付属)
使用してみると、とても良好です。

木製ケースの作成
ホームセンターで加工木材を購入して、ステンで着色し、水性のニスを塗っております。
パネルの木目シートと木製ケースの色あいがよく合い、和風の送信機となりましたが、受信機と組み合わせるととても支離滅裂なかんじとなりました。

 

最新の回路図について


広島戦時通信技術資料館及は下記のアドレスです。
http://minouta17.web.fc2.com/

 

 

 


54年前の未完成の自作807送信機の修復作業 その7(令和3年08月22日)

2021年08月22日 19時36分34秒 | 07アマチュア無線機

54年前の未完成の自作807送信機の修復作業 その7(令和3年08月22日)
送受信制御部の配線作業と総合試験運転について

最後に残った送受切替、電話と電信モード切替、VFOとX-tal切換及びキャリブレート機能などの制御系回路をスナップスイッチとリレーにて実現します。


配線が完了したので最後に総合運転試験を実施し問題がないことを確認し、最終的な各回路の電圧を記録しておきます。

電信モードの出力約20W

電話モードの出力約10W


最新の回路図について


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54年前の未完成の自作807送信機の修復作業 その6(令和3年08月19日)

2021年08月19日 13時18分25秒 | 07アマチュア無線機

54年前の未完成の自作807送信機の修復作業 その6(令和3年08月19日)
VFOアンプの追加工事について

まず手始めとして、VFOとX-talの切換関係の配線を行い試験運転しました。
X-tal関係は切替えSWの配置上配線をかなり延長したので発振するのか少し不安でしたが、問題なく発振しています。
ところが、VFOに切り替えると送信のダミー球が光りません。
信号自体は終段の807まで通っていますが、807を励振するだけのパワーがないのが原因のようです。
ようは、VFO(クラップ回路2SC1815、出力pp 500mV)の設計ミスで、VFOの出力が足りません。
VFOのAMPが必要と判断して、もう配置スペースは殆どないのですが、変調部の空きスペースにVFO-AMP用の真空管を無理やり設置することとしました。
またまた手戻り状態となりましたが、しかたありません。
更に電源トランスの非力(120mA)さに輪をかける結果となりました。

VFO-AMP関係
VFO-AMP用の同調コイルが必要となりまず、試しに直径25mmのベークボビンに0.4mmのエナメル線を20回密巻します。
早速今回購入した中国製のLCメーターで測定するとLは10.5μHです。
ということは、7Mhzの同調には49pFのコンデンサーが必要となります。
実際にSGから7Mhzを入力として被測定のLC回路をオシロで同調点を調整すると問題なく動作することを確認できました。
これで準備万端です。

早速配線作業に入ります。
基本的には、発振段で使用した回路で帰還部をはずしだけの簡単な増幅回路のハズです。
このため6AR5で試して、できれば6BA6に変更して極力使用電力を最小化するのがベターです。
ところが、どんなにトライしても増幅できません。
主原因はLC回路が同調できていないように見受けられます。
問題は狭隘なエリアの部品配置のため、コイルとバリコンの配置が遠くなりどうも配線浮遊容量が想定以上に大きいのが要因と思われます。
したかないので、コイルの巻き数を半減し、再度試験しましたが同調には至りません。
どうも高周波が漏れているようです。
ストッパーとしてRFCコイルが必要ですが、もはや断捨離をやりすぎたせいで家には在庫がありません。
ネットで調べると小型の2mHのRFCが出ていたので不本意ですが購入することとしました。
少し耐圧に問題がありそうですが、もはやしかたありません。
この対処でなんとかVFOによる送信機の出力を回復することができました。

VFO_AMPの出力(入出力電圧比 約10倍、20dbの利得確保)

最新の回路図について


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http://minouta17.web.fc2.com/

 


54年前の未完成の自作807送信機の修復作業 その5(令和3年08月08日)

2021年08月08日 13時27分57秒 | 07アマチュア無線機

54年前の未完成の自作807送信機の修復作業 その5(令和3年08月08日)
変調部の配線作業と試験運転について

配線にあたっては、まず、図上演習として配線イメージの絵を描き、中継ラグ板と部品の配置の最適化を計り、最後に確認のため配線図の書込みをおこなって配線ミスがないことを確認します。
この作業が終われば、実機での配線を行うことにより、作業ミスをなくすことが出来ます。
変調部で使用する6AQ5×2、12AX7、6AV6の4本は全て中古球のため、今回は真空管試験機で良否を事前に判定するこことしました。

早速、変調部の試験に入ります。
RCによる2Khzの正弦波を入力にして、初段増幅出力、次段増幅入力、移相反転出力、変調トランス出力の各波形をオシロで測定します。
初段増幅出力

次段増幅入力

移相反転出力
上部

下部

変調トランス出力

ここで大きな問題点として次段増幅入力で上部波形が矩形のような歪が発生しています。
原因は不明ですが、初段の配置が少し離れた位置となったことが原因のようです。
この結果移相反転入力で、結合コンデンサーとグリッドバイアス抵抗器が丁度微分回路として機能し、入力信号を微分してしまう結果となっております。
あたまを抱える状態ですが、本来の音声信号では純粋な正弦波とならないことら、矩形波とならず実際の音声信号は少しの歪はあるものの移相反転、電力増幅の機能は実用上問題ないはずです。
これを確認するため、トランジスターラジオの出力を変調器の入力として送信部と変調部を、ダミーを介して動作させ、別の受信機で受信すると問題なく音声を受信することができました。
AM機能については、まだまだ問題がありそうですが、取り敢えず次のステージに進むこととします。

 


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