五球超ブローニングドレーキ式受信機の修復作業記録 その10 (2017年12月24日) 確認試験
SGで信号注入をしながらオシロで信号を追っていますが、なかなか受信感度があがりません。
そうこうしている間に、全く受信できなくなりました。
真空管を抜き差ししていることにより、ソケットの螺子が緩み、ソケットの端子がはずれたことが原因でした。
機嫌を取り直し、再試験に入りましたが、感度不足が底板の配線に一部に裸線になっているのが原因ではないかと考えました。
この裸線から信号がリークしていると判断し、仮措置としてビニールテープで絶縁すると少し感度があがりました。
思考錯誤していると高周波段はOKとなり、どうも検波段で信号が途切れているようです。
グリッドバイアスの抵抗器とコンデンサーを疑いましたが、問題なくバイアス電圧を発生しています。
よくよくチェックすると検波段のバリコンが一部接触していることが判明しました。
根本的にはバリコンの交換が必要ですが、仮対処で接触不良を修理して、再度試験に入ります。
やっと、SGの信号注入で、微弱ですが信号をキャッチすることができるようになりました。
ただし、あまりにも感度が低くすぎます。
とりあえず、夜間の強電界帯に受信試験しましたが,雑音のみで受信電波を拾うことができません。
この受信機の性能限界がどれだけあるのかわかりませんが、もっと放送局から近隣の場所での受信試験を行う必要があるのかもしれません。
5球ブローニングドレーキ式受信機
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