minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

パタゴニア・コンサート終了。

2014年12月14日 | ライブとミュージシャンたち
ものすご~く長い一日だった。昨日、会場の下見のときに新聞社のインタビューを受けたのだが、さっそく朝の新聞に掲載されていたので、ファビアンも大喜び。



まず、昼食を食べたあとに、AFS留学支部の集会で表敬訪問をして1曲演奏。世界中から集まった高校生たちが10人くらい。其の中に日本人の女の子もいてびっくりした。こんな小さな世界のはずれで日本人に出会えると感激もひとしおだ。RIOが留学していたときの事も重なって、おばさんはもう涙うるうる状態でした(この土地にくると涙もろくなってまいるな~)。






その後、5時半から1回目のコンサート。昨日リハーサルもしておいたので会場の心地よいリバーブ感がわかっていて、とてもやり易かった。生音での演奏はこういう響きがあればもう最高に楽しめる。お客様の中でリオ・ガジェゴスでサックス奏者として活動しているおじさまが来ていて「感動したよ!素晴らしい」と興奮気味にCDも買って行ってくれた。



さらに、テナーを吹くという若者も来てくれていて「サックスを見せてください」などといろいろと質問。こんな青年たちがどんな音楽家になっていくのだろう、ととても楽しみだ。

おじいちゃんもアンコールの曲を聞きながら涙をぬぐっていた・・・。



「君たちが2年前に来てくれて、初めて生音のジャズというものを聴いた。それ以来、音楽は生演奏をじかに聴いてみなくてはわからない事が沢山あるっていう事を知ったんだよ。本当の音というのをこの街で初めて聴かせてくれたのが君たちTReSだ!」とファビアンパパ。



ファビアンたちは空手一家だが、無類の音楽好き。こちらの人達はみんな音楽が大好きだけど、彼らは常に音楽をかけ、一緒に歌う。朝起きてから、食事の時も、車の中でも・・・。本当に音楽なしでは生きていけない。私たちにも「アルゼンチンの音楽」フォルクローレからロックまで沢山教えたいようで、「何が聞きたい?」といつも尋ねてくれる。そんなファビアンからの言葉はとても嬉しかった。

2回目は夜9時からなので一端Camporro家へもどって休憩。1時間半くらいのステージだが、2回ともメニューを変えることにした。お手伝いしてくれるCamporro家が楽しめるように。ま、2回も来てくれる人はいないから、同じ曲でもいいのだけれど・・・と思っていたが、2回目の時に前列で聴いていたのが、なんと昨日のインタビューしてくれた女の子。彼女は1回目、2回目とも聴きに来ていたのだった。「あなたたちの大ファンになっちゃったわ。」嬉しいなあ~。「My Favorite Thingsで母を思い出して涙が出ました」という青年もいた。みんなが自分の思いを熱く伝えに来てくれる。こういう経験が一つづつ自信になっていく。宝物だ。



さらにもう一人、ロックバンドもやっているというサックス奏者が来ていた。どうやら、1回目のサックス奏者のおじさんが他の人に宣伝してくれたらしい。

「チャルテンという街に行くのだったら、自分のよく演奏している店があるから、そこで演奏できないか聞いてあげるよ。」

明日から2日間、カラファテ(氷河公園のある、前回遭難しかけたところw)とチャルテン(フィッツ・ロイという素敵な山があるところ)に旅行する予定なのだ。楽器を持っていくことになりそうだ・・・。まだまだ冒険は終らない。

演奏が終了したのは11時過ぎ。12時に帰宅すると、おじいちゃんたちがコルデロ(羊の肉)を焼いてアサードの準備をして待っていてくれた。親戚じゅうが集まって大宴会。いや~、宵っ張りのアルゼンチン人にはかないませぬ(苦笑)。宴会は3時まで続いた・・・汗。



さらに、ブエノスアイレスにもどって、最後の一日はDancing Moodの野外ステージでのゲスト出演が急遽決まった。また、2年前の感動が蘇る・・・最後の最後まで眼が離せません・・・。