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minga日記

minga、東京ミュージックシーンで活動する女サックス吹きの日記

素敵な出会い

2008年06月18日 | ライブとミュージシャンたち
朝、目が覚めると左手の薬指が腫れていた。触ると激痛が走り、曲がらなくなっている。こういう事が2月に1度くらい起こるから困ったもんだ。その度に近所のK整形外科に行き、置鍼を指の関節に4、5本打ってもらうと2、3時間後には腫れがひいて治ってくれるのだ。

このK整形の先生はとてもユニークな方で、評判は賛否両論あるが、私には大変あっている(置鍼が)。ただ、その置鍼のあとに毎回いろんな治療(というか、マッサージ?)を施すのがちょっと謎。不思議な金の棒で痛い部分を10分くらいツンツンとつついたり、診察台で横になり、腫れ上がった手を10分くらいじ~っと握っていたり・・・毎回違うけど???今日も置鍼のあとで10分くらい椅子に座ったまま、先生が後ろからぐらぐらと体をゆらしたり、のばしたり、気を通していた。なんだか効いているのかいないのかよくわからないけどw、終わってから
「どうだい?すっきりしたでしょ?」
「あ、はい・・・・。」
「本当の所はどうなんだね?」
「あ、なんか体が軽くなったような・・・(汗)?」
「そうだろ、そうだろ。」満足そうにうなずく。
「あ、ありがとうございました。」
診察室を出て、会計を済ませていると、先生が診察室から現れて、つぶらな瞳でじっとこちらを眺め
「相当すっきりしたでしょう。10歳は若返ったみたいだよ。鏡を見てごらんなさい。はははは。」と言ってまた診察室に戻って行った・・・。待合室のおばさんや看護婦さんが笑っている。そうまで言われると、なんだかその気になってきた・・・。

この元気さ(?)のまま、トレーニングジムに行き、1時間くらいトレーニングしてから、いざ原宿へ向かった。

先日のブログでも書いたように、今日は代々木公園で「人権聖火リレー」の集会があり、そこでコンサートもあるので参加しようとサックス担いで行ったのだ。

全く知らない人たちの中に、いくらプロとはいえ、いきなり飛び込むには結構勇気がいる。mixiで繋がっているけど顔も合わせた事のない人たちばかり。しかも、人権聖火リレーって何?ってくらい、よく理解できていないのに参加させてもらっていいのか・・・。不安がよぎりながらも、行けばなんとかなるさ的脳天気さでバックステージに案内していただく。

4つくらいのバンドが15分交代で次々に「平和」をテーマにした歌を歌ったり、踊りがあったり。私の出る幕はないのか?と思いきや、龍さんという歌手が暖かく迎えてくださり、1曲参加できる事になった。

龍さんの弾き語り、そして、私がFree tibetに賛同するきっかけとなったmixiの日記の著者(今や若者のカリスマになっている)アリ@Free tibet君の歌(この歌もすごくよかった)、最後に私がTake care~をイントロ代わりにソロで演奏し、龍さんのハープとかけあった。そのあと、3人で盛り上がり・・・ほんの15分くらいのステージだったが、龍さんの音楽性の高さと心をうつ歌詞がとても印象的だった。彼の歌はHP(youtube)でも聴けるそうだ。
龍さん(佐藤龍一さんのHP)

龍さんもアリ君も人間的にとても素敵だった。龍さんは54歳、アリ君は27歳。親子ほども違う2人の共演。一つの事に向かって一所懸命に活動する姿は、年齢も国籍も性別も越えて・・・本当に尊敬に値する。龍さんの顔があの、ヨットの多田雄幸さんにそっくりだった事もあって、とても親しみが湧いてしまった。
左がアリ君、右が龍さん

「人権聖火リレー」の主催する「法輪功」について質問すると、龍さんは先日の長野の聖火リレーの実態や内モンゴルの問題からスーダンで起きているダルフール紛争の話まで、様々な中国政府が関与する非人間的な虐殺、圧政の話をして下さった。日本政府はこれを見て見ぬふりをし続けているのだ。法輪功に関しては、龍さんのブログでも詳しく載っているので、ぜひそちらも読んで欲しい。

最後にキャンドルを灯して、中国政府に立ち向かって無惨な死をとげ、犠牲となった人たち全てに対し追悼を行い、閉会した。このコンサートを企画したHARUさんも最後に「これで終わりではありません。ここから始まるんです。みなさん、何ができるか力を見せてください。」と訴えた。そう、知る事から参加する事、そして新たに出会い、新たな一歩を踏み出したのだ。ぜひ、次回はもっともっとミュージシャン達の参加を期待したい。音楽で何かが変えられると信じて。
「全員で『自由を取り戻そう!』と叫んだステージ」