ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

阪堺電気軌道で行く、大阪の今宮戎神社。十日戎には、100万人を超す参拝者が

2017-02-15 | 国内旅行

大阪「住吉大社」に参拝したミモロは、神社の鳥居のすぐそばにある停留所へ。
「これ路面電車かな~」と車が通る大きな道路に敷かれた線路・・・高さ30センチほどのホームに上がります。
「あの~今宮戎神社に行きたいんですけど、これに乗ればいいんですか?」とそこにいたキラキラのネックレスやラメのいっぱい散りばめられた華やかなジャージ姿のカップルに聞きます。サングラスをちょっとずらして、ミモロを見たお兄さんは、「そうや、ここでええ~」と。「ありがとうございます」とミモロは、小さな声でお礼を…。

しばらくして・・・「あ、電車来た~」と、ミモロは、乗ろうとホーム乗車位置へ進みます。
「あかん、それと違う。別のとこ行きやから、乗ったらあかん」と先ほどのお兄さんが、乗ろうとするミモロを押しとどめます。「え~これじゃないの…」と、呆然とするミモロ。それは、天王寺に行く電車。ミモロが目指す「今宮戎神社には、恵美須町行でした。「ありがとうございます・・・よかった、乗らなくて・・・」とお兄さんに微笑むミモロ。お兄さんもサングラスの向こうから、やさしくミモロを見ていました。「シャイなおにいさんなんだ~」とひそかに思ったミモロです。

それから間もなく、もう1台電車が…「あれ・・・?」とミモロは、お兄さんを見ると、「そうや、あれ・・・」と。
 1両の電車は、「なんか嵐電に似てる…」と…。ワンマンの電車です。
車の往来の激しい道を走る電車。
ミモロは、窓の外の景色に夢中です。

「あ、あれが通天閣だ~」大阪のシンボルのひとつ「通天閣」が、見えてきました。
「あとで、行ってみよう…」と。

ターミナル駅「恵美須町駅」に到着した電車。「なんかレトロな雰囲気の駅・・・」


さて、この電車は、「阪堺電気軌道」という電車で、明治時代に開業した大阪でも歴史ある路線です。
今宮戎神社と住吉大社の間を結ぶと共に、明治45年にできた「通天閣」を中心にしたアミューズメントエリアへも人々を運ぶ電車です。現在は、南海電鉄の傘下に。明治から大阪の人々が盛んに利用した電車なのです。

「大阪の歴史と地理ってよくわかんない…」と、大阪にあまりなじみのないミモロ。「もっといろいろ知りたいね~」と思っています。


「恵美須町駅」で降りたミモロは、「今宮戎神社」に参拝したいと、駅のまわりをウロウロ。
「あの~今宮戎神社ってどこですか?」と、町のタバコ屋さんで尋ねます。「お詣りするん?ここ真っすぐ行ったら、わかると思うわ~」と、お店のおばさん。「ありがとうございま~す」とミモロ。「あんた、どっから来たん?」と。「あの~京都です。でも生まれは東京・・・」と、余分な情報も伝えます。「すぐわかるわ~行けば・・・」と。
ミモロは、大きな通り沿いに進みます。

今は、スマホのナビで行先をチェックして、ナビが教えてくれます。でも、「ナビでチェックするより、人に聞いた方が速い」というミモロ。「それに教えてくれた人とコミュニケーション楽しいもの・・・」と。

それから5分ほどで「今宮戎神社」に到着しました。
 
ここにミモロがお詣りしたかったのは、京都の八坂神社にある「祇園蛭子社」によると、「大阪の今宮戎神社のえべっさんは、八坂神社の氏子が今宮に移り住んだとき、祇園の「えべっさん」をその地にお祀りしたことに始まります」というお話を聞いていたから。毎年、祇園祭、大晦日には、今宮戎神社から神職たちが八坂神社へと訪れるます。また、十日戎の折は、八坂神社から今宮戎神社に、ご神水を持参しています。
「京都と繋がり深いんだよね~」と。

毎年、十日戎には、三日間で100万人を超す、大勢の参拝客でにぎわう境内。今は誰もいない静かさが・・・。

神社の説明書によると、そもそもこの神社の起源は古く、聖徳太子が四天王寺を建立したとき、その鎮護としてお祀りされたのが始まりと、神社の説明書きに…。
昔は、ここら辺は、海で、漁業の守り神として崇敬されていたのだそう。

「う~京都のえべっさんのお話どこにも出てこないね~ここじゃないのかな~」とミモロ。いえ、ここです。
詳しいことを、尋ねたくても、だれもいない感じで、その疑問はわからぬまま。

「まぁいいや~ともかくお詣りしよう…」とアバウトなミモロは、本殿へ、
 
大阪の町中の神社の多くは、京都のように鎮守の森がありません。ここもビルの谷間にある感じ。
大阪の多くの歴史的建造物は、戦時中の空襲でほとんが焼失し、建物の多くは、戦後復興されたもの。大きな木が少ないのも、燃えたり、戦後の復興で伐採されたりしたのです。
「大阪も、戦争中、たくさんの人が亡くなったんだよね・・・」

京都以上に古い歴史のある大阪ですが、戦争により、その姿は大きく変わってしまったといえます。
「ホント、京都が空襲受けてたら、今の姿はなかったね~」とつくづく思うミモロ。

今は、ひっそりとした神社には、えびす様にちなんだお守りやお札が社務所に…。
 

「今度、一度ここの十日戎にもお詣りしたね~」と思うミモロでした。


「さぁ、通天閣行こう~」と、ミモロは、一度は行ってみたかった「通天閣」へと向かいました。



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